亜玖夢博士の経済入門/橘 玲


久しぶりの橘 玲氏の著書を読む。

初めて読んだマネーロンダリング はかなり興奮しながら

読んだことを覚えている。


本書は、現代経済学の主要テーマを、博士と迷える一般人


の相談という設定で解説するという内容。


難しいことを難しく説明する人は世の中ゴマンといるが、


難しいことを易しく説明できる人は少ない。


・行動経済学

・囚人のジレンマ(ゲーム理論)

・ネットワーク経済学

・社会心理学

・ゲーテルの不完全性定理


この難テーマを易しく説明する橘氏はすごい。


文章力もあるので単純な小説としても面白い。

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なぜ、働くのか―生死を見据えた「仕事の思想」 (PHP文庫 た 51-3)/田坂 広志


帯に、

あなたは「生きる死ぬ」という深みにおいて、働くということを

真剣に考えたことがありますか?


とある。


これまで、世の中で、すぐれた仕事を残された方々の多くは、


その人生において「生死」を体験し、極限の世界を見てきた。


そして、その世界から戻ってきて、深い気づきを得ている。


一度は、失うことを覚悟した、この命。


しかし、再び、その命を、与えられた。


そうであるならば、


自分のこの命は、自分のものではない。


自分のこの人生は、自分のものではない。


だから、この命と人生を、大切な何かに使わなければならない。


では、この「命」を何に「使」うか。


そこから「使命感」が生まれる。


もし我々が、社員や部下の人生を預かる経営の道を歩むの


ならば、たとえ体験せずとも、一度は、その極限のの世界を


見つめてみてべきでしょう。


極限の世界において、人間は、どのような姿を現ずるのか。


そのぎりぎりの姿というものを、一度、正面から見つめて


みるべきでしょう。


田坂氏の言葉は重い。


「死生観」を持つべく戦争の手記や極限状態から復活された


方の手記などを読んで疑似体験をしようと試みているが、


普段の仕事において「死生観」を持って働くという次元には


到底及んでいない。


弛んだ時には何度も読み返そう。

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教育の完全自由化宣言!―子どもたちを救う七つの提言 (人間性教育学シリーズ 1)/天外 伺朗

元ソニーCTO兼上席常務でありながら、瞑想に関する本など


多数の著書があるユニークな人が、今度は教育に関する本


を書いた。


かなり独自の視点を持った天外氏のことだから大変ユニーク


な教育論が書いてあるだろうと大いに期待して読む。


現在の教育界に対する独自の視点で見た批判と改善案


がロジカルにまとまっていて面白い。


教育界への7つの提言


(1)教育の最も基本となるのは、子供たちの「意識の成長・

進化をサポートすること。特に「ディープ・グラウンディング」

をしっかり確立させることが重要。教師自身もディープ・

グラウンディングが確立できていなくてはいけない。


(2)人間の本質や深層心理を踏まえたうえで、教育の

システムを設計すること。


(3)知識だけを切り離して、無理やり頭に詰め込むのではなく、

自らの行動を通じて身体性、情動、感情を伴った把握をする。


(4)子どもたちが「フロー」に入る、ということを大切にした教育。


(5)子どもたちが、自ら学び、自らを正し、自ら成長する力を

しっかり持っていることを、全面的に信頼した教育。


(6)全国一律の画一的な教育と決別し、教育機関ごとに自由に

教育内容が選べるようにする。そして、ひとりひとりの子どもの

人間性や個性を尊重した教育。


(7)人間の真、善(道徳)、美(技術)の源である、スピリチュ

アリティを大切にした教育。


他にデューイ教育学、モンテッソーリ教育学、シュタイナー


教育学、ニイル教育学、グリーンバーグ教育学など著名で


実績の多い実践教育学についての紹介もためになる。


そして最後に【教育の完全自由化】を唱えている。


完全に共感する。


天外氏の教育に関する今後の活躍に期待したい。

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世界を変える人たち―社会起業家たちの勇気とアイデアの力/デービッド・ボーンスタイン

以前から社会起業家という存在は知っていたが、それほど関心


が強かった訳ではない。


しかし、マイクロソフトでは出会わなかった転職 を読み、マイクロ


ソフトの幹部にまでなった人が、そのビジネス手腕を活かして


社会に直接利益や便益を還元するという社会起業家という存在


に興味を持った。


貧しい人や地域に自分の財産を寄付するという慈善活動として


社会に還元するという方法もあるが、本書では、「困っている人


を生み出している社会」を変えてしまおうと挑み、成功した人を


多く紹介している。


社会起業家の先駆けであるナイチンゲールの生涯や、貧しい


ブラジルの村に電気をつける活動をした人や、アフリカでエイズ


患者を救う活動をしている人、インドでの車いす生活者を助ける


活動をする人、2500万人の幼い命を救ったユニセフ事務局長


などなど。


自分の収入や地位、名誉などを省みず、人のため、社会の


ために人生を捧げれる人間性の高さに畏敬の念を抱く。





無人島ウィー 08092

テーマ:
無人島ウィー/渡邉 美樹

渡邉美樹氏が「地球にひとつの教科書」を作りたいと


いう思いで書いた絵本。


自分勝手な生き方をするのではなく、人への感謝の


気持ちと、回りに関心を持って優しい気持ちで生きよう


というメッセージを世界中に広げるために絵本+日本語


+英語+カンボジア語で書かれている。


世界中に届けたいという渡邉美樹氏の思いに賛同して、


たまたま機会のあったインドネシアの公立小学校に寄付


することに。


会社の値段 (ちくま新書)/森生 明

著者はハーバードMBA⇒ゴールドマンサックスとアメリカ型資本主義


を地で行くような方だが、アメリカ型資本主義の違和感と正当性の両方


をバランス良く捉え、同時に日本的経営の功罪もバランスよく主張して


いる。


自分の考えとほぼシンクロするのでとても読み易い。


ファイナンス初心者が学ぶ本として、ざっくり分かるファイナンス


次にオススメの本かも。

21世紀の国富論/原 丈人


先日友人の紹介で、20年近くシリコンバレーでバイオの研究や


ベンチャー経営、ベンチャーキャピタル、コンサルと多彩の

 

活躍をされている金島秀人 さんと飲む機会を頂いた。


すごい熱い方で、本気で若手の人材の育成と日本の今後


の成長について考え、行動されている方でとても多くのことを


学ばせて頂いた。


「自分の人脈と知識は徹底的に提供するから遠慮なく活用


してくれ」とサラリと言ってしまう金島さんはかっこいい。


その金島さんと日本の未来や環境、アメリカと日本の競争力


など多岐の話をさせて頂いた際に、オススメされたのが本書。


金島さんのご友人の著書で、ベンチャーキャピタルを

 

やるためにまずは自分で起業し、それを売却したお金で


ベンチャーキャピタルを開業され、信念を持って事業と若い


会社と経営者を育てているという方。


本の内容は、アメリカ型資本主義を徹底否定し、真の豊か


な日本になるための考え方を示したもの。


伊藤忠の丹羽会長の推薦文にあるように、


「日本の長期戦略をこれほど明確に描き出した本はない」


というのは決して大袈裟な言葉ではないと思えるほどの内容。


繰り返される企業買収や日常化したリストラ。すでにマネーゲーム化


しているアメリカ経済を、このまま後追いしていては、日本も必ず


行き詰まる。財務的なテクニックによる見せかけの景気回復に


踊らされることなく、真に豊かな社会を作るためには、本当に何が


必要なのかを、今考えなければ日本の未来はないだろう。


私達に必要なのは、まず一歩を踏み出すことだ。


アカウンティングやファイナンスを勉強し、新聞を裏の裏まで


読んで自分なりに世界の動向を考えたり、社会に対し広く見識を


広げて見ようと努力していると、アメリカ型資本主義の悪弊


が見えてくる。


物事は必ず二面性があるが、最近は振り子が触れすぎている


ような気がする。


自分がアメリカ型資本主義のルールや社会に対して


思っていた違和感を、完璧なまで言語化されていたので


共感出来るところがとても多かった。


原氏は、ベンチャーキャピタルで事業を興すために起業した


会社を売却し、現在は自らの理想とする社会のあり方を目指し、


必要と思われる技術を育て、必要と思われる形に制度


や仕組みを整えていく。


理想の社会像を考えている友人や知人は周りにとても


多いが、原氏は本気で考え、行動している点がまるで違う。


こういう生き方をするためにはまずは自力をつけることが


先決だ。

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと/マーカス バッキンガム

友人のオススメの本ということで早速読んでみる。


リーダーとマネージャーの違いや特徴を多くの


エピソードを交えて説明した内容。


■すぐれたマネージャーとは

→部下一人ひとりの特色を発見し、それを有効に活用すること

 

部下と一対一で向き合って、役割をうまく果たすことが出来る


■すぐれたリーダーとは

→普遍的なことを発見して、それを活用する


 よりよい未来に向けて人々を一致団結させることが出来る。

 リーダーの未来が、自分達の未来に思えてくる。


リーダーシップの旅 でも


偉大なリーダーとは、自分の夢を皆の夢であるかのうように

言い換えられる人だ。


と言っていた。


マネジメントの能力も組織を引っ張る上で大事なことだが、


やはりリーダーとして役割を期待されているし、そうある


べきだと思っている。


社会を変革できるような何か、を追求していきたい。


3つの真実 08088

テーマ:
3つの真実 人生を変える“愛と幸せと豊かさの秘密”/野口嘉則

鏡の法則 の野口氏の最新作。

人生の真実を見事なまでに書ききったと思える内容で、


今回も感涙を流す。


メモ

・行動や行為のことをDoingという。そして、その結果得られるものを

 Havingという。DoingもHavingもその人の付帯物。一方その人自身

 のことをBeingという。その人の存在そのもののこと。人間はDoing

 やHavingばかりで評価されていると、自分の存在、つまりBeingga

 不安になる。

・自分の心を映し出したものが人生ならば、自分の人生を見れば、

 自分の心の状態に気づくことが出来る。つまり人生で起きる出来事

 は、自分が成長するためのヒントであり、本当に幸せを実現するために

 起きている。

・人は、自分の中のネガティブな感情に向き合っていないと、他人の

 ネガティブな感情を受け止めることが出来ない。例えば自分の中の

 悲しみを抑圧しているものは、他人が悲しみを感じることも抑圧した

 くなる。

 本来、感情に良いも悪いもない。悲しみや不安を悪い感情だと思う

 から抑圧してしまう。自分の感情で感じていることをそのまま味わう。

・感情は目的として追求するものではなく、結果として受け取るもの。

 大切なのは、『幸福感』という感情を追い求めることでなく、『幸せな

 生き方』をすることだ。

・マザー・テレサ 「愛の反対は、無関心」






子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)/ドロシー・ロー ノルト

世界120カ国で翻訳された世界的大ベストセラーとなった子育て


バイブル。


約3年ぶりに再読


この3年間、多くの育児本を読み、多くの先輩達の話や


講演を聞き、実践で失敗と成功を繰り返す中で親として


少しは成長したのではないかと思う。


それでもやはり学ぶことは多い。


夫婦で読んで反省したり、共感したりと、とにかく気づきの多い


素晴らしい本。



けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる

とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる

不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる

「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる

子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる

親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる

叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる

広い心で接すれば、キレる子にはならない

誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ

愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ

認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる

見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる

分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ

親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る

子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ

やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ

守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ

和気あいあいとした家庭で育てば、

子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

育児がこの詩で語りつくされているようだ。