自分のために働け! ~ホンダ式朗働力経営/高橋 裕二

先日≪ホンダの会≫なる懇親会に大変光栄にも呼んで頂いた。


3人のザ・ホンダマンの方々で、一人目の方は、最近本屋で平積みに


なっている本著『自分のために働け』を書かれた高橋裕二氏。


ホンダの『労働』を『郎働』と名づけ、それこそがホンダの成長を


支える哲学と言う。


大ヒットした『ニワトリを殺すな』(まだ読んでないので近々に)の


監修者でもある。


ホンダには銀行から転職し、二十数年人事や経営企画を歴任


された方だ。


2人目の方は、新卒で1966年に入社し、戦時下のベトナムでの勤務、


ブラジルの現地法人設立、82年に30代でフランスホンダの社長


に就任し、その後、アメリカ、インドネシアの要職を務めた田中詔一氏。


また、99年から引退する05年までホンダがF1に復活した時の


BARホンダの社長も務め、同時に地域執行役員をされたホンダの中でも


ベンチャーを地で行くような方だ。


ビジネスマンとしてこれほどの経歴は考えにくいというほどの華麗


な経歴の方だ。


田中氏は、『ホンダの価値観 』や『F1ビジネス 』を角川から出版している。


そして3人目が、ホンダの取締役を務めた後、ホンダアクセスの社長を


歴任された方で、本著にも度々登場する松本建夫 氏だ。


当時は分からないが、現在のホンダは売り上げ11兆、従業員数16万人超


の会社の取締役だ。スケールが違う。


我々若手は3名という贅沢な環境で、お三方からホンダイズムをたっぷり


聞かせて頂いた。


特にお三方が「オヤジ」と気軽に呼ぶ本田宗一郎氏から直接学んだこと


を教えて頂けたのは貴重な体験だ。


本田宗一郎氏と、藤沢武夫氏という2人の創業者が語ったことや、彼らに


叱られたこと、ホンダ哲学などたっぷりとご教示いただいた。


本田宗一郎氏は、お三方とも『天才』と言う。


全ての判断が瞬間的で、且つ、本質的ということだ。凡人経営者には


とてもマネが出来るようなことではない、と。


マネるのは”夢”だけ、だそうだ。


お酒が回る前に、田中氏にどうしても聞きたかった質問をしてみた。


田中氏は、営業系にも関わらず技術の最高峰であるF1チームの


社長を6年間務められ、大変な好成績を残されている。


≪技術のことが分らないはずなのに、なぜ、マネジメント出来るのか?≫


以下のことを確信を持って即答された。


マネジメントの力は、技術の力以上。


技術が分からなくても、技術の人を見ることが出来る。


その人のことが分からないと思ったら任すべきではない。


技術が分からないからと言って、言うなりになるな。


自分が納得できないことは絶対にやるな。


何と言う納得感。


ネット業界という益々技術が重要になっていく業界にあってこの言葉


の意味は大変に大きい。


そうこうしている間に終電となってしまった。


それにしてもお三方とも我々より早く飲みはじめ、そして最後も


話の主導権を持ち続けたにも関わらず全く疲れた様子はない。


とても活力に満ちた方々で、本当に学びの多い充実した時間を


過ごすことが出来た。


メモ

・本田宗一郎氏 28本のビスの話。200万円分のプラモデルで研究

 その28本のネジに全て経営哲学が詰まっている。

・藤沢氏の質問→なぜホンダは大きくなったのか?

 宗一郎氏と藤沢氏が最初に2つの約束

 1.辞めた後に良かったと思える会社にしたい

 2.俺達がイヤだと思うことは社員にさせない

・納得しないことはやらない

・最初の海外はベルギー。設立30-40年間赤字。しかもローバーの部品

 制作で一時的に黒字。それでも撤退しないで現地に溶け込もうと努力

・宗一郎氏は天才

・2人が辞めるときに経営システムを変えた。

 →全員経営。凡人には参考できない。とんがりを排除

・宗一郎氏が言っていたことが、60年経った今でも誰も否定できない

・宗一郎氏は、瞬間的に答えが出る

・宗一郎氏は、気遣いがすごい。ex)マッチの話。周りを見ている

 →相手の気持ちの揺らぎを瞬間的に感じる

・99%失敗OK。但し、それは研究でのこと。開発での失敗はNG

・宗一郎氏は晩年まで”俺ん家”と言っていた。

 自分の名前が社名についていたから曲がったことしない

・ホンダの哲学は、自分の鏡になっている


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ガラスの地球を救え―二十一世紀の君たちへ (知恵の森文庫)/手塚 治虫

手塚治虫といえば、『鉄腕アトム』『火の鳥』『ブラックジャック』


などを書いた偉大なマンガ家だが、そのマンガを通じて伝えた


かったことは、”命の大切さ”や”自然の大切さ”ではないだろうか。


僕はエンターテイナーですから、どうしても面白いマンガを書か


なければ食べていけない人間です。それでもある程度甘いもの


をしゃぶってもらった後に、苦いものを子供たちにしゃぶらせ


なきゃならんと、それが僕らマスコミの役目であると思って


描くわけなのです。


なるほどぉ。だから悲惨な情景やエグイ描写があったりするのか。


また手塚氏は、自身が戦争で死にそうな経験をしているので、


その悲惨を子供たちに伝えるために『アドルフに告ぐ』などの


マンガを描いているそうだ。


友人が『アドルフに告ぐ』は絶対によむべきだということなので


今度読んでみよう。


戦争についてはこう言っている。


どんな国もそれぞれの正義を振りかざして戦争をして来ました。


そのごたいそうな”正義”の中身は、老人から無垢の赤ん坊にまで



至る理不尽極まりない殺人行為になることもあるということです。


目の前でわが子や父母の死を見なくてはならなかった何百万何千万


の人々がいるのです。


戦争で負った心の傷も、肉体の傷以上に深く、到底癒されるものでは


ありません。


こんなことは、もう僕らの世代で永遠に打ち止めしたいと、切に願います。


そのために子供たちが、健全な批判力を養えるような教育環境を整える


ことが先決なのではないかと思われます。


完全にその通りだ。


手塚氏は、マンガという手法を通じてそういうことを伝えようと努力


した偉大な人だと改めて思う。



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未来を拓く君たちへ―なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか/田坂 広志

今回は”死生観”のテーマに入れる。


何度読んでみても新しい発見がある。


人生には三つの真実がある。


人は、かならず、死ぬ。


人生は、ただ一度しかない。


人は、いつ死ぬか分からない。


アウシュビッツでの体験を書いた夜と霧


つい10年ちょっと前に起きたルワンダでの内戦を生き残った


著者が書いた生かされて 多くの特攻隊や戦争の体験を


綴った本を読んで来たが、やはり日常で、『死生観』を持つ


のは非常に難しい。


自分がこの時代、この日本に生まれて来た意味を追い求め、


人生の三つの真実を一日も忘れずに生き切ろうと改めて思う。






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早期教育については夫婦でかなり話し合って来た。


しかし結論として、親が強制することはせず、まずは

伸び伸び育てることを第一とすることにしている。


幼稚園入試や小学校入試はしないことにして、自我が

出て自分で勉強したいなら親子でその時に話し合えば

良いかなと思う。


本著でも、成長段階において必要なことがあり無理に

早期教育をしても逆効果になることを指摘している。


子供が、その成長段階で何を必要としているか?を

見極めて、自発的に取り組むことを見守ってあげれば

良いかなと思う。

若き数学者のアメリカ (新潮文庫)/藤原 正彦

『国家の品格』を書いた藤原氏が、昭和40年代後半にアメリカ

で生活して感じたアメリカについて論じた内容。


特に学びがあった訳ではないが、当時のアメリカの様子が

良く分かるという意味で面白い。


藤原氏のシニカルな文章も好きだなぁ。

エリック・G. フラムホルツ, イボンヌ ランドル, Eric G. Flamholtz, Yvonne Randle, 加藤 隆哉, グロービスマネジメントインスティテュート
アントレプレナーマネジメント・ブック―MBAで教える成長の戦略的マネジメント

邦訳ではアントレプレナーマネジメントとなっているが、原作はGrowingPain。


ベンチャー創業時代から、成長して大企業になるまでに必ず通る

成長痛のポイントを体系的に示した内容。


さすがにMBAの教科書的な本だが、この成長痛の存在を知っているのと

知らないのでは、大きな違いだ。


自分の事業がどの段階にあるのかを考えながら読むと気づきも多く

面白い。

幸せ成功力を日増しに高めるEQノート/野口 嘉則


人の受け止め方、考え方を決めているのはその人の思い込み

なのです。その思い込みをビリーフといいます。


できごとを、ビリーフで解釈して、結果としての感情や悩みが

作りだされます。私たちの人生の現実を作り出してきたのは、

他人や外部の環境ではなく、私達自身の中にあるビリーフ

だったのです。


なるほど。確かにネガティブな思い込みをするひとは

ネガティブな結果になっているような気がする。


何事もポジティブに考えていれば、結果もポジティブに

なるというのは人生の真理ではないか。


解釈力が高い人こそ、人生の声や出来事の意味に

耳を傾けることが出来て、結果的に前向きに人生を

歩めるのではないだろうか。

子どもを伸ばす家庭のルール―生活習慣、始めること、やめること (「自然流とシュタイナー」子育て・幼児教育シリーズ―子どもたちの幸せな未来)

シュタイナー教育の宣伝書のようにも感じるが、シュタイナー教育

自体が体と心と知性をバランス良く育てようという主張なので共感

する部分が多い。


子供が健やかに成長するためには、幼児期からの生活習慣が

とても重要だと言うことだ。


「良く眠り、3度の食事をしっかりと食べ、十分に運動する」

という、しごく当たり前でもっともなことをしているだけで

子供は健やかに成長するということだ。


食事には特に気を使っているし、良く運動もする。

足りないのは早起きだけか。


しっかりとした生活習慣がつくのは親の責任と自覚して、

子育てに真剣に取り組もうと改めて再認識した。

人生の短さについて 他二篇 (岩波文庫)/セネカ

伊藤忠の丹羽会長 が大学生に向けた講演の中で推薦


していた本。


紀元前4年に生まれた哲学者のセネカが、「人生は短い


から一生を無駄にしないで生きなければいけない」という


ことを説いた内容。


2000年以上も前の人の考えに触れるということ自体が


知的好奇心を刺激しまくり面白いと同時に、今も昔も


何も変わらないのだな、と思う。


技術は格段に発展したが、人間自体は進歩していない


ということだろう。


だからいつになっても戦争とか無くならないのだろうな、と思った。

仕事で「一皮むける」 (光文社新書)/金井 壽宏

リーダーシップの旅 の共同著者である金井教授が書いた


キャリアに関する本。


ビジネスマンとして大成している人は、必ず「一皮むけた」


経験があるという。


その経験軸を、管理職・海外勤務・新規事業立ち上げ・リストラ・


業務配置換え・降格、左遷経験・昇進による権限の拡大などで


分けて、実際のビジネスでの成功者のインタビューを集めたもの。


リーダーシップの旅 が良すぎたから期待値が高かったからだろうか、


それとも一つ一つのエピソードが表面的するぎてなのか分からないが


残念ながら得ることは少なかった。