金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか/吉本 佳生

恒例の会社の幹部合宿で新規事業プランをデスマッチ形式で競い合うという熾烈な戦いの準備のため、先週一週間徹夜続きとなってしまったため読書もブログの更新も滞ってしまった。。。


分譲マンション屋さん のように全て全力でやり切れるように努力せねば。。


さて、本著も分譲マンション屋さんにお借りした本。


昔、広告の仕事をしていた時に外資系のクライアントの金融広告において、この低金利の世の中にあって金利8%(だったと記憶)という募集広告があり、小さい字で「最初の1ヶ月の金利8%適用、その後0.02%」みたいなことが書いてあったことを思い出した。                              


こんな人を騙すような商品が売れる訳ないと思っていたら結果、バカ売れ。数百億のお金が一瞬で集まってしまったことを思い出した。        


この時はまだ良く分かっていなかったが、ファイアンシャルリテラシーの低い日本人が外資金融に搾取されているのではないかととても嫌な気分になったことを思い出す。                                                                     


そんな金融広告の裏事情を暴露した本で面白い。


日本人はファイアンシャルリテラシーが低すぎるので、搾取されないためにも一読すべき一冊だと思う。



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日本人はとても素敵だった―忘れ去られようとしている日本国という名を持っていた台湾人の心象風景/楊 素秋

日本統治時代から中国統治時代の様子を台湾人の著者が綴った本。                                             


統治時代の日本人の素晴らしさを語っているが、あまりに絶賛しすぎて少しやらせっぽく感じてしまう部分もあるが日本の台湾の統治時代の時代背景や、殆ど知られていない中国統治初期のことなどが書かれていて歴史書として価値があると思う。               


台湾人の彼女から見ると日本が戦後謝り続けているのが不思議で憤りすら感じてしまうという。                                     


歴史を違う角度から学べるという意味で価値のある一冊。
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教育崩壊―「夢教育」で私が再生に挑む/渡邉 美樹

2007年のテーマである歴史と教育、アカウンティングのうちの教育に関する本で年初に読んださあ、学校をはじめよう の続編を読む。


2002年末から郁文館の再建に乗り出し、その成果を発表すると共に日本の教育に対する厳しい提言を行っている内容で素晴らしい。                                                                                      

                                                                                           

渡邉氏は、一代で一部上場企業にまでワタミを育てた人だけに郁文館を1年で建て直し、日本の教育機関として初めて格付けを取得したという。しかもA-。再建に乗り出したときは30億円以上の債務超過状態だったにも関わらず4年で超優良組織へと変貌させてしまっていた。渡邉氏いわく、教育機関には経営という視点がまったくないということだ。確かに生徒が入学すれば3年から6年は辞めないし、その上寄付まで募り、さらには多額の補助が出ているのだから極めて楽な経営のはずだ。ちなみに郁文館では、16億円の年間予算のうち6億円も補助金が出ているということだ。


そのほか、夢教育を実施してからの生徒の変わりよう、スポーツプロジェクトの実施、やる気のない教師との戦いなどこの4年間で起きたことがとてもよく分かる。                                                                   


渡邉氏は、2010年を郁文館のゴールとしてその実績をもとに全国の潰れそうな学校を引き取り「夢教育学校連合」を日本全国につくる事業に邁進するという。そして60歳にはワタミを1兆円企業に育てた段階でワタミの経営を退け、その時点での渡邉氏の2000億円の資産を使って世界中に学校をつくるという。その事業に一生を捧げると決めているということだ。


その恐ろしいほどのビジョン・志の高さと、経営者としての卓越した能力、そして実行力。どれをとっても超一流の人格者だと思う。


2010年には再度郁文館のゴールを報告するために本を出版するということだ。全国の教師達に読んでほしいと思う本だ。

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田坂 広志
これから知識社会で何が起こるのか―いま、学ぶべき「次なる常識」

「これから何が起こるのか」の前編にあたる本で、知識社会で起こる様々な事象に対処する方法を説いた本で面白い。            


「これから何が起こるのか」は本著の後編だろうが、Web2.0の広がりは著者の予想以上だったのか知れない。

これから何が起こるのか/田坂 広志

田坂氏の講演会 があったので予習のために読んでみると、話題のWeb2.0革命からこの先の社会の変革を弁証法を交えて解説した本で興味深い。


ネットの世界で働き始めてもう9年目になる。                                                    


今までオプトインメールやSEO/SEMなどの衝撃的な手法が出てはいたが、今回のWeb2.0革命はネットの出現と同じくらいのインパクトがあると日々感じている。


今回の講演では、弁証法から予測した近未来の社会の様子や、企業と顧客の関係値などについて詳細に語っていただいたが、普段自分が感じていたことが言語化されたおかげで頭の整理になった気がする。


相変わらず田坂氏の講演会ではインスパイアされることが多かったが、その後に、分譲マンション屋さんと幅広いテーマで語り合ったことはもっと楽しかった。


次の講演会は4月に予定しているということだったのでまた行こう。



特攻隊員の命の声が聞こえる―戦争、人生、そしてわが祖国/神坂 次郎

2007年のテーマは歴史と教育を学ぶこと。歴史は近代史を学ぶつもりだ。                                     


歴史を知ると我々世代はあまりに無知だということを思い知らされる。


アーリントン墓地や外国の無名戦士の墓に参拝する閣僚が、自国の靖国神社に参拝しないというのは、戦没者への大きな裏切りじゃないですか。国会は一度でも、罪なき戦没者に、または遺族に本気で謝罪したことがあるのだろうか。                  

神風特攻隊のさきがけとなり”軍神”とあがめられた敷島隊の隊長、関中佐の老母が、山すその廃屋の小屋の払い下げを嘆願したが、市役所も県庁もそれを無視した、ということを知っているのであろうか。                                          アメリカ空軍の空襲による民間人の死者は、第二次世界大戦における日本軍兵士の死者の数を上回る数であった。                          その、世界史でも例のない無差別爆撃、みなごろし戦を命じた張本人、アメリカ軍のカーチス・ルメー将軍に対して、日本政府が1964年【彼の功績を讃え】勲一等旭日大綬章を送ったということを、国民は皆知っているのであろうか。


戦後にこんなことがあったということを知らなかった。

GHQの戦略に戦後の日本人がまんまとはまってしまったということなのだろうか。これでは先人達がうかばれない。            


まずは我々世代がしっかり歴史の真実を知ることが大切なのかも知れない。



今日われ生きてあり/神坂 次郎

田沼隆志 という政治家を目指す”熱い熱い”友人と夜を徹して語り合った時に、彼の人生が変わったと言っていた本。


生き残った特攻兵だった神坂次郎氏が、生き残った者の使命として特攻兵がどのような思いで戦争時代を生きていたのかをまとめた本で、手紙や日記、遺書、関係者の話などあらゆる角度から当時を振り返った内容で、涙なしでは読むことが出来ない。


17歳ほどの少年から30歳前後までの特攻兵達は国や天皇のためではなく、愛する両親や兄弟、恋人達のために飛んで行った。   


何枚かの写真を見る限りあと数時間で死んでしまうことが確定しているにも関わらず皆、自信に満ちて、笑顔さえこぼれている。

見送るほうがうつむいていて元気がない。見送るほうも見送られるほうもどういった心境だったのだろうか。


読みながらそれぞれの場面、人物に気持ちが入り過ぎてしまい読むのが辛い。


なんて時代だったのだろう。  


先人達がいたから今の平和な日本があるということを決して忘れてはいけないと改めて思う。

今回はホンダの独創。技術の夢は終わらない。


本田宗一郎が夢に思っていた航空機への参入を華々しく果たした。しかも従来型より燃費が3割向上し、室内は3割広い。しかも価格は約1割安い。


20年以上かけて開発したホンダジェット。20年もかけて完成させるというホンダの懐の深さと新事業にかける執念を感じた。


他にも燃料電池やディーゼルエンジンなど環境にやさしいエンジンの開発にも積極的に取り組んでいる。                               


今まで環境を破壊して成長して来た会社だから、これからは先頭立って環境を改善する取り組みをしていこうという思いがすばらしい。


随所に創業者の理念が息づいていると感じた。


こんな素晴らしい会社が日本にあることをうれしく思う。





松原 泰道
般若心経入門―276文字が語る人生の知恵

松原泰道氏の著書は前から気になっていたがなんとなく敷居が高く感じていて読めずにいたが、最新の物理学の研究が仏教の世界に近づいているという話を聞き興味を持ったので読んでみる。(分譲マンション屋さん、長らくお借りしてしまってごめんなさい・・・)


「無」の概念や、「空」の概念などを丁寧に解説してくれているが奥が深すぎて一度読んだだけでは到底理解することなど出来なかったので、ゆっくり時間をかけて何度も繰り返し読んで自分なりに理解していこうと思う。


それにして平成6年の段階で226刷というのは、すごい。今までどんなにヒットした本でも3桁の刷数というのは見たことがない。                  


それだけ日本では仏教についての関心が高いということだろう。



トム コープランド, ジャック ミュリン, ティム コラー, マッキンゼーアンドカンパニー, Tom Copeland, Jack Murrin, Tim Koller, マッキンゼーコーポレートファイナンスグループ
企業価値評価―バリュエーション;価値創造の理論と実践

大学院のテストのために全体感を把握すべく再読。


前回読んだときは難しすぎて2-30%も理解出来ていなかったように思うが、今回は細かい点は飛ばながらもスラスラ読み進めることが出来るほど進歩していたように思う。


かれこれファイナンスを始めてから2年程経つが、継続学習の効果を実感した瞬間でもある。


バリュエーション自体は、企業の本質的な価値を計る上で現在最も優れた手法だと言われているが、所詮数字をいかようにでもいじれてしまうし、最も企業価値評価に影響を与えるWACCを導き出す要素のCAPMというのがいい加減なので、厳密に計ることが出来ない。


とは言え、航海をするときに羅針盤が必要なように、企業の本質価値を探る際の指標としては優れているので今後も磨きをかけていこう。