小林 寛道
運動神経の科学
10年前、20年前の子供達に比べて今の子供達の運動能力はかなり落ちているという。

転んで手が出ないで顔を怪我する子も多いそうだ。
一方で、20代の若手アスリートで世界に通用する選手も多く出て来ている。
本書では、筋力を鍛えるのではなく、体幹を鍛えることで可能になるという。
その方法が様々紹介されていたが、息子が小学校を卒業する位まで運動神経が発達するような遊びを一緒に出来る父でいたいと思う。
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稲盛 和夫
[実学・経営問答]高収益企業のつくり方

盛和塾での生徒達との経営問答をまとめた本。


稲盛氏の本はかなり読んでいるので、稲盛氏が言う原理原則のようなことが分かって来たような気がする。


塾生からの質問に対して稲盛氏がどう答えるのかを想像しながら読みすすめたのでとても面白く読めた。


稲盛語録を。


【謙虚にして驕らず、更に努力を】・・・これを実践できているマンション分譲屋さん はすごいと思う。


【足るを知る】・・・まわりの経営者を見ていると、本業がしっかりしていないにも関わらず新規事業や本業に関係ない事業に手を出す人が多い。足るを知ることが大切だ。肝に銘じて。


【大善は非情に似たり】・・・仏教用語で、大きな善を為そうと思えば普通の人から見れば、非情な人と映ることがあるという意味。


【石垣の中でキラリと光る小さな石も大切】・・・石垣の間には、それを繋ぎ強固にする小石があり、企業にも能力はそれほどなくても人間性が素晴らしく、周りの人の心をまとめ、一生懸命会社のために尽くそうという人がいる。そういう人は会社の財産。能力はなくても真に会社のためにを思い、役に立とうという人がいたら、そういう人を大事にすること。目先の役には立たなくても、必ず将来、素晴らしい仕事をして周りに良い影響を与えてくれる。


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今回の特集は、「電機の瀬戸際」


三洋電機解体論についての説明。創業一族の蛮行によってモラルハザードを起こしてしまっているらしく、復活には相当のメスを入れないと難しいそうだ。


電機メーカーは、自分達で首を絞めあっているように見える。


新商品開発のサイクルが短くなり、価格競争が激しくなった結果、大量の在庫を抱え業績が悪化していく。


結果的に赤字かせいぜい営業利益率5%程度になってしまうのだろう。


日本が世界に誇る技術を抱える強い業界なので、健全な競争をして日本の競争力を高めて欲しい。



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今回も充実の内容。


面白かった記事は、カネ美食品の社長とさわかみ投信の社長、木村剛氏との対談。


カネ美の社長は、とても堅実であり慎重な人で、必要以上の成長を求める株主には株を買ってくれるなという普通のIRからは信じられないようなIRをする人。


ファンドマネージャーとは幾度となくケンカしたらしい。


澤上社長は、カネ美の社長との面談で、浮ついた考え方をしていない社長だったということで株を購入。

いくらで買ったなんかはまったく覚えていないという。


アメリカンキャピタリズムが隆盛を極めているが、こういったスタンスの会社というのが今後増えてくるような気がする。


またタリーズの松田社長のMBOの話も面白かった。


すごい人だ。今までスタバ派だったが、タリーズ派になったしまった。

宋 文洲
ここが変だよ日本の管理職

・プロセスマネジメントに挑戦して結果が出ない理由は、設計が間違っていることと、実行させていないこと。管理職にとって自分が設計したとおりに部下に実行させるというのは重要な仕事。そのために評価が行われる。


・「戦略」とは、戦いを略するということ。「何かをやること」は、ひとつの決断であって、弱さを意味しているわけではない。結果につながらない作業や業務はやめるべき。


・改革したプロセスを実行させるには、管理職も担当者も意識改革が必要。従来の意識改革の手法は、「もっと頑張れ」だったが、仕事をラクにするために発想を変えることを提案し、結果主義からプロセスマネジメントへの転換を促す。


宋氏の本は、当たり前のことが書いてあるだけだが、これが出来ていない会社がそれだけ多いということだろう。



今回の特集は、「変だぞニッポン 虚妄の大学発ベンチャー 民営化時代のタックスイーター」


最近日経などで大学ベンチャー花盛りで、へぇ~くらいに思っていたが実情は大変なことになっていたようだ。


産学連携の名の元に、文部科学省と経済産業省が競って大学発ベンチャーを創出し、既に7000億円もの予算を使っていると言う。


元々アメリカがこういった取組みをして成果が出ていたと思うが、日本は役人の縦割り行政の元で非効率なことが起きている。


稲盛氏に言わせれば、そこに哲学がないからだろう。


役人は、本当に国がよくなるにはどうしたらよいかを真剣に考えて行動して欲しい。


産学連携という考え方自体は良いと思うが、研究者と経営者は明らかに違う。研究者に経営が出来る訳ないと断言しても良い位の確率で難しい話だろう。


もっと大学と企業が連携出来る体制を創るほうが先決だと思うが。


この7000億円があれば、少子化対策や教育の質を上げるほうに回したほうがよっぽど良いと思う。


稲盛氏のコーナーでも、


この国の命運を握る政治家や官僚は、その志に一点の曇りも許されないということをどうか肝に銘じて欲しい。私心や私欲を捨てて、公正明大に、世のため人のために精神誠意を尽くす。そういう覚悟を決めてもらわなければなりません。

こういっている。




橘 玲
雨の降る日曜は幸福について考えよう Think Happy Thoughts on Rainy Sundays

マンション分譲屋さん にお借りした本。


橘氏の本は何冊か読んだが、いずれも切れ味鋭く、一般論より更に深く突っ込んで考えていて面白く学ぶことが多い。


自分も物事の本質をみようと努力しているが、当たり前だが橘氏には遠く及ばない。


この本を読んでなぜか子供の頃の自分を思い出した。


昔から世の中の構造を知ろうといつも探究心に溢れた子供だったような気がする。


・なんで一人も客が入っているのを見たことがない店が潰れないんだろう???

・タバコ屋は10%の利益だから月30万円稼ぐのに何箱売ればよいんだろう?税金とか払うと生活できるのかな?

・自営業の人は何で経費と言って会社の金でいつも飲んでるんだろう?

・保険って死んだら大金払うのに何で潰れないんだろう?

・葬儀屋って儲かるって聞いたけど何で儲かるんだろう?


昔からお金や社会のことについていつも疑問を持っていたから、大人になって世の中の構造が見えてくるとひとつのことに気がついた。


「金は知識のない者から知識のある者に流れる」


まだまだ世の中のことの一部しか理解していないが、人生を賢く生きていくためには本質を見抜く力をもっとつける必要があると、本書を読んで改めて思った。



榊原 英資
アジアは近代資本主義を超える

ヨーロッパが市場統一を目指してEUを作り、効果が出てきたと言うが、アジアも中国とインド、日本を中心としたアジア市場統一が出来るのではないかという話を聞いたことがある。


Mr円と言われる榊原 英資 氏なら鋭い見識を持って教えてくれるのではないかと思い本屋で衝動買いしたが、学者っぽい書き方と近代経済史のような内容でつまらない・・・。


残念。



宋 文洲
やっぱり変だよ日本の営業―競争力回復への提案

1部上場のソフトブレインの宋社長が書かれた本。ある人に宋さんの本を頂いたので、読んでみた。


歴史がありずっと同じやり方を踏襲しているような中小企業の営業のことを言っているので、少なくとも今の会社とは正反対で残念ながら得るものなし。


V字回復の経営 05203

テーマ:
三枝 匡
V字回復の経営

三枝氏のタイトル: 戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ を以前読んだことがあるが、本書も経営破たん寸前の会社のV字回復による復活を小説風にまとめた本。


日産のV字回復をカルロス・ゴーン氏が行った時と同じような展開で、とても面白い。


この三枝氏は、経営コンサルとしてだけでなく経営者としても有能なとても稀有な人で、現在はミスミの社長だが、就任4年で過去40年の利益に匹敵する業績を上げている。


すごい人だ。