吉井 妙子
神の肉体 清水宏保

昔から一流のスポーツ選手の精神力や人間性の高さにとても興味があった。


イチローや松井、マリナーズの長谷川 滋利 、ヤクルトの古田、室伏広治、中田英などがそうだ。


それらの一流のスポーツ選手の中にあってずっと気になる存在の選手がスピードスケートの清水宏保だった。


長野オリンピックの優勝インタビューのコメントを聞いていて只者じゃないと感じていた。


しかしそれ以降清水のコメントをテレビで聞いたことも本で読んだこともなかった。


しかしたまたまネットで清水の本があるのを知って即買い。


一流のスポーツ選手の精神力は常人では理解出来ない所まで達しているが、清水はその中でも段違いのレベルに達しているのではないかと思った。


幾つか抜粋。


「筋肉って賢いんですよ。それにずるいし。何度も同じような負荷を与えていると筋繊維に組み込まれた知覚神経が学習してしまって、それほど変化しなくなってしまう。だから毎年トレーニング内容を変えています。常に新しいものに挑戦していくとそれが自身にもなる。トレーニングで一番大事なのは、やったことに
よる自信を得ることなんです。」



「筋肉の破壊だけでいうなら、何も無酸素系のトレーニングをしなくても強い電気ショックを与えるなど機械的に出来ない事もないんです。しかし筋肉だけを破壊して再生させて進化させても、同時に筋肉を支配する脳も変容させなければ意味がない。幾ら筋肉を強化しても脳の指令の限界地が低ければ、筋肉も低いレベ
ルで留まってしまう。辛いトレーニングは脳も変容させるので、能力の限界を押し上げることになるんです。」


他にも驚愕の内容が多数あったが上げたらキリがないほどだ。


ここまで人間は肉体と精神を鍛えることが出来るのかと知らない世界を知ることが出来たような気がする。


清水は今まで自分のこの感覚を人に伝えることをしてこなかったが、今後は若手の育成のために積極的に伝えていくことにしたそうだ。


素晴らしい。


清水がコーチになれば世界に通用する選手を育成することが出来るという。一流の選手以上に一流のコーチになれると。


これだけの才能を持っている人は、次の世代に伝える義務と使命があると思う。


久しぶりに興奮する本に出会えた。

AD

本を読む本 05196

テーマ:
モーティマー・J. アドラー, C.V. ドーレン, Mortimer J. Adler, Charles Van Doren, 外山 滋比古, 槇 未知子
本を読む本

以前通った速読のクラスでオススメの本として紹介された速読に関する権威本。1940年代に創刊され世界中で翻訳されているベストセラー。


最近速読が進歩しない感じがしたので読んでみたが、小難しく書いてあるだけで何も得るものがなかった。


もう一度、速読の再受講に行ってみたほうがよさそうだ。


AD
最近良くNewsweekで育児に関する特集をやっている。
アメリカの家族問題を反映してのことだろうか?
1ヶ月位前に「赤ちゃんの天才脳」という特集だったので、買っておいたので読んでみた。
内容はとても薄く、当たり前のことばかり。
改めて井深さんの胎児から―母性が決める「知」と「心」 が素晴らしい本だと思った位か。
最近、回りで妊娠した人が増えたので決まってこの本をプレゼントしている。
皆、この本をきっかけに胎教をするようになり親子の絆が深くなっていくようでうれしい。
AD
マーク・タンゲート, 氷上 春奈
世界を制した20のメディア―ブランディング・マーケティング戦略

ライブドア×フジテレビ、楽天×TBSの問題で最近業界が慌しい。


そんな状況の中、業界内と投資銀行の間で本書が密かなブームになっているということで一読してみる。


仕事の本と割り切って読んでみるが、メディアのブランディング・マーケティングに関する内容なので今後テレビとインターネットがどう進化していくのか?または融合していくのか?に興味のあったため、自分にとっては恐ろしく詰まらない内容だった。。。


田坂 広志
仕事の思想―なぜ我々は働くのか


田坂氏の本は、何度も噛み締めて読むべきだと改めて思った。


この本も2度目だが、とても深く、1度目とはまた違った学びがある。


■夢と目標の違い
具体的な目標は不可欠だがそれだけでは不十分。
目標だけでは力を振り絞れないから。
具体的な目標のその先にある夢がなければ力が振り絞れない。


■夢を本気で語る
夢を本気で語らなければ、力を振り絞れない。
夢を本気で語るには、ポジティブシンキングでなければならない。
深層意識にまで刻み込むほど真剣に夢を語る。
そしてポジティブシンキングは、「無邪気さ」と「純粋さ」を
持った心で発揮される。

永沢 徹
大買収時代 あなたの人生が、会社が、市場価値にさらされる!

著者はライブドアとフジテレビの際にテレビに出た弁護士の方で、ある会合でM&Aについて議論したことがある。


その際、永沢氏と根本的に考え方の相違があった点として、MSCBの発行について。


永沢氏は結果的に10%の有利発行をしたとしても、その後、結果的に株価が上昇すればOKという考え方。


しかしそれは正しくないと思う。


例えば、MSCBを発行する何年も前から持っていた人は、仮に法律で許されている10%の以内の有利発行だとしても、既存株主のことを考えないで株主価値を毀損するMSCBを発行する経営者に対しての信頼を無くすだろう。


また、MSCB発行の前日に買ってしまった株主はどうだろう?


株主は等しく権利を持っているのに、経営者の都合(野望だったりする)によって株主価値を毀損されることは正しいことではないと思う。


そんなことを議論した。


結論は違えど、とても楽しい時間を過ごすことが出来た。






フィリップ・A. フィッシャー, Philip A. Fisher, 高田 有現, 武田 浩美, 荒井 拓也
フィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るために

バフェットが現在の投資手法に行き着く際に大きな影響を与えたとされる本。


バリュー投資の真髄で分かりやすく、且つ実践的。


自分の投資スタイルがバリュー投資なので、素直に腹に落ちた。


後は実践と経験のみ。


■■最高の株を選び出すための15のポイント(By Fisher)■■


□【1】その企業は少なくともあと5~6年の間、
   企業全体の売り上げを大きく伸ばすに十分な市場が見込める
   製品またはサービスを有しているか

□【2】その企業の経営者は、現在の人気製品が市場を開拓しつくそう
   とする時点で、その後も全体の企業売り上げを伸ばしていけるように、
   新製品や新製法を開発していこうという決意をもっているだろうか

□【3】研究開発の規模と比較して、どれだけの成果が表れているか

□【4】その企業の営業部門は平均以上の力をもっているか

□【5】その企業は投資に値するだけの利益率を確保しているか

□【6】その企業は利益率を維持し、改善するために何をしているか

□【7】その企業は良好な労使関係を築いているか

□【8】その企業は管理職の能力を引き出すような環境をつくっているか

□【9】その企業は管理職レベルの優秀な人材が豊富にいるだろうか

□【10】その企業は、しっかりとしたコスト分析と財務管理を行っているか

□【11】その企業は、他社との競争を勝ち抜くために企業経営の面で必要な
    業界特有のスキルを十分に備えているか

□【12】その企業は収益に関して長期的な展望をもっているか

□【13】近々その企業は成長のために増資をする必要がないかどうか。
    その増資にともなう株数の増加によって現在の株主の利益を
    大きく損なう恐れはないだろうか

□【14】その企業の経営者は事業が順調なときは投資家に気軽に口を開くのに、
    困難な状況に陥ったり市場の期待を裏切るような出来事がおこったり
    すると、貝のように口を閉ざしたりしないだろうか

□【15】その企業の経営者はほんとうに誠実だろうか


■■■賢い投資家になるための 5don’t(By Fisher)■■■


【1】設立まもない会社の株を買ってはならない
【2】「店頭銘柄」というだけの理由でよい株を無視してはならない
【3】アニュアルレポートの書き方が気に入ったというだけで株を買っては
   ならない
【4】PERが高いからといって、将来の収益の伸びが株価に
   織り込まれていてると決めてかかってはならない
【5】ちょっとした値段の違いにこだわってはならない


■■■さらに賢くなるための 5don’t(By Fisher)■■■


【1】行き過ぎた分散投資をしてはならない
【2】戦争を恐れるあまりに株を買うことまで怖がってはならない
【3】取るに足らないことに振り回されてはならない
【4】真の成長株を買う場合、株価だけに注目すべきでない
【5】群衆に呑み込まれてはならない

今回の特集は、「社員が壊れる」最高益に巣食う現代版「モダン・タイムス」


また日経ビジネスのレベルを下げる企画かと思ってさらっと読んでみたらとても大切なことが示唆されていた。


企業が効率効率を突き詰めた結果そ、企業は過去最高益でも社員が一向に幸せになれない。

効率化の皺寄せが全部社員に行っているという内容。


社員の給料は一向に上がらないどころか働く環境は悪化の一途だ。


アメりカ型経営が全て善という風潮があるが、日本型の経営+アメリカ型の経営が合わさるのが日本では強い企業となるのだと思う。


以前読んだ 進化する日本的経営―全員リーダーの時代へ  にあるような姿が日本で強い会社となるのだろう。

それといつもの稲盛氏のコーナー。


成功することよりも成功を持続することのほうが遥かに難しい。一時の成功は、その動機が金持ちになりたい、贅沢な暮らしがしたい、有名になりたい、偉くなりたいというものだったとしても掴むことは出来る。

最初はそれで良いのでしょうが、そんな志のままで成功が長続きする道理はないのです。

だからリーダーには哲学が欠かせない。経営でも、政治でも成功したことが偉いのではなく、成功に驕らず、謙虚に、自分を律する克己心を持ち続けられることが人間として本当の偉さなのです。

西郷は、克己心についてこう言っています。

人生を生き抜くためには己に克つということが大切だが、何かことが起こった時に場当たり的に克とうとしてもうまく行くわけがない。常日頃から、精神を奮い起こして自分を律するように修行をしていかなければならない。



 

先日(10月15日)の夜、経営者やプロフェッショナルが集まる会に参加した。


ゲストがすごい方で、とても参考になることが多かったので、忘れないためにまとめてみた。


------------------------------------------------------------
■中 博(なか ひろし)
松下電器産業本社企画室にて、松下幸之助氏の下で、数多くのプロジェクトを手がけ、課長島耕作のモデルになる。幸之助氏の命により、関西経済同友会・関経連業務スタッフとして、大阪府知事のブレーンとなり、大阪21世紀計画策定に携わる。後、経団連へ出向し、土光経団連会長プロジェクト自由主義経済プログラム事務局長を務め国鉄民営化の鼎となった「新しい自由主義経済社会」の答申案をまとめる。また、PHP研究所スタッフとして、松下幸之助プロジェクトを担当。他にも、ポートピア神戸博松下館総合プロデューサー、ビジネス情報誌「THE21」創刊編集長、東京ディズニーランド10周年記念事業チーフプロデューサーなど、数多くのプロジェクトを成功させる。

松下電器産業退職後は、株式会社廣済堂出版社長に就任。平成16年には中博事務 所を設立し、企画再生・事業再生・地域再生を主とする総合コンサルタント業務 を推進。株式会社バリューゴルフの設立など自らも多くの会社経営に携わる。現在は上場企業、及び上場を目指す企業の役員、顧問、監査役に就任。企業および事業再生に取り組む傍ら、各地で「本物の経営」について講演する。
------------------------------------------------------------


今回のテーマは「運がよくなる」というテーマ。


■まず松下幸之助氏のことについて


・とにかく人の話を聞く人。若い人からも積極的に話を聞こうと努めた人
・既成概念を持たない人
・好奇心旺盛な人
・決断が早い人。物事は一瞬で判断する
・運の良い人に恵まれている人
・直感を大切にした人
・氏は20歳の時に係累が全ていなく自分ひとりとなった。この時の不幸がその後に生きた。
・結核で体が弱い時に船から落ちて、死んだと思ったが生きていた。この時に、全ての不運は捨てられてラ ッキーだと思い、200歳まで
 生きることを決め、200年計画を立てた。
・誰よりも邪念が多いから、素直になろうと努力した。努力の10段を目指したが、中氏が「今は8段位か」と問うと、「まだ初級だ」と。とても謙虚で勉強家な人

・経営者というより宗教家。オーラが違う。
・運の良い人と組め


PHPの本に書いてあることが、偽りのないことだったのだということを改めて分かったことと、本に書いていないようなエピソードを交えて興味深く聞くことが出来た。


■以下は中氏のお話から学ぶべき点をメモしてみる。


・人間一度は不幸にならないとダメ。若いうちに苦労は絶対にした
 ほうが良い。40歳になってから苦労すると気力も体力もなくなってしまうから若いうちが良い。世界放浪でもして来たら良い。
・運の良い人を見極めるには、素直になろうと努力すること。
・一寸地上から浮いたところで考える。天にぶら下がるように生きる。
・邪念を捨てる。
・霊能者は素直だから見える。(金を取る霊能者はロクなのがいない)
・宿命は変えられないが運は変えられる。運の良い人と組め。
・物事の決断は早くする。一瞬で判断するのは訓練出来る。そのうち波動が分かるようになる。具体的な方法としては食事の際にメニューを決めるのも一瞬で判断するようにする。こういう小さい決断の場面が沢山ある。これを続けることで判断が早くなり、直観力が養われる。
・本当のチャンスは50歳から。60歳を過ぎてから100億円を稼いだ人を多く見ている。
・若いうちに金持ちになるのではなく、60歳過ぎてから金持ちになったほうが良い。金の使い道はそのほうが豊かになる。
・王道の経営をしろ。王道の経営とは、正しいことをするということ。
 王道が最後は残る。
・今回は運が悪かったけど、また次があるから良いという考えの人間に運はついて来ない。
 例)花見・・・天気も気温も恵まれ、自分の体調も良く友人や家族と見れる最高の花見はこの先30年チャンスがあるとして、そのうち確立で半分とすると最大で15回。全ての条件が揃うのがせいぜい1-2回。
・運を掴む人は、その瞬間を逃さない。
・明日はないと思って行動する。
・運の良い人は勘の良い人。その中で素直な気持ちになって生きていく。
・成功する秘訣は、成功するまでやること。しかしNeverGiveUpとは違う。
・食べる行為は前頭葉を鍛えて良い。殺人犯は食べるのが早い。
・失敗の経験を積む。自分で実験して必ず試す。そして失敗は必ず検証すること。
・レストランを選ぶのも運を高める訓練と思って選ぶ。ハズレは必ず条件がある。その条件を蓄積していくと、ハズレの確立が低くなる。
・失敗したら自分の責任。成功したら運と思え。
・運を持っている人かどうかは人材採用の段階では分からない。行動をして分かる。採用の時に運が良いかも聞いてみる。
・運を持っている人間を見つけるのは難しい。
・脳学者から聞いた話として、毎日同じ道を歩かない。脳が成功だと思ってしまい脳が刺激に鈍くなってしまう。
・「大楽観」に「小悲観」でいろ。サラリーマンは逆。
・松下幸之助氏が、法律は3つで良いと言っていた。殺すな・盗むな・欺くな
 例)ダイエーや西武はこれに反しているので没落した。
・「人を罰する時は一晩考える」
 松下幸之助氏は、社内ドロボーが出た時に入院中のベッドの中で物を投げて激怒したが、宇宙からキリストから日本までのことを一晩考えて、結局は自分自身の問題と行き着いて、罰しなかった。どんな奴でも良いところを見付ける。
・Give&take 人に2倍返す
・幸之助氏は「感謝応報」と言っていた。人に礼をするのにケチじゃいけない。感謝は2倍返し。
・場が重要。風水ではないが、場には何かある。経営者は場を大切にする。幸之助氏は盆を真直ぐにする人。


中氏は沢山の経験をされている方で一言一言が含蓄深く学ぶことが非常に多かった。


実体験と沢山の人から学ぶと同時に本も一日一冊は読んで知識を吸収されているということなので、知識の幅がとにかく広い。


また今年還暦とは思えない容姿の方で、強いオーラを感じた。


あっという間に3時間でとても充実した一日だった。