地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

「地獄の血みどろマッスルビルダー」監督深沢真一によるホラー映画ブログ!
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大昔に読んだ、斬新な内容のホラーマンガのお話です。
凄い展開、と言うか、まさかのオチにあ然とした作品をご紹介します。
 

その作品、今でも所有していますが、実家の倉庫にしまい込んだままです。
手元に無いもので、遠い昔の記憶を頼りにお話しします。


その作品は、貸本時代に流行ったオムニバス・ホラーマンガ誌に収録されていました。

タイトル、著者名ともに不明です。

(判明次第追記いたします) 


オール怪談81集表紙画像
ひばり書房「オール怪談81」(今回紹介作品は収録されていません)。

表紙はハマーの「フランケンシュタインの逆襲」風。

「がきデカ」の山上たつひこ氏初期作品も収録。
 

昔、ひばり書房とつばめ出版という2つの会社が、ホラーマンガを多数出版していた時代がありました。
この2社、毎号5本程度の短編を収録したホラーマンガ誌を発行していました。
ひばり書房が「オール怪談」、つばめ出版が「怪談」。
常連作家陣の中には、後に「エコエコアザラク」を執筆する古賀新一氏の名もありました。
(当時は古賀しんさく名義)

小学校からの帰り道、時々私は大きく遠回りをして、露店の古本市に立ち寄ることがありました。

商店街の前の長いアーケードが、マンガを中心にした古本で埋め尽くされていて、ワクワクしました。
そこでお宝探しをするのが大好きでした。
お目当ては人気作家の貴重なマンガ。

そこで現在のコミックサイズとは異なる、ひと回り大きめなマンガらしき本を多数発見しました。

ビニールカバーがかけてあり中身は判りませんでしたが、取りあえず数冊購入。

大体1冊150円から200円くらいでした。

 

それが「オール怪談」と『怪談」でした。

 

貸本向けの昔のマンガで、私の親の時代に流行ったサイズです。

 

その中の1冊「怪談」第何号だかの巻頭の作品を読んだ私は、軽い衝撃を受けました。

 

以下、おぼろげに記憶している内容です。

 

カップルの女性の方が早々に亡くなります。

 

心中を計り女性だけが死に、男性が生き残った、

・・・確かそんな感じではなかったかと思います。

(すみません、定かではありません)

 

以来、男性は常に女性の霊に付きまとわれ、

 

「はやくあなたも死んでこちらへ来て」

と、来る日も来る日も死の世界に誘われ続けます。

 

男性も一応死のうとはするんですが、

 

一度助かってしまうと、どうしても死に切れません。

 

まあ、日本のホラーらしい展開です。

 

 

そしてついに男性にも死の時が訪れます。

 

「ああ、やっと来てくれるのね」

女性の霊は喜びます。

 

覚悟を決める男性。

 

しかし次の瞬間、

男性の目の前に、あるイメージが鮮明に浮かび上がります。

「ああ、あれは!」

 

うな丼!

 

 

「ああ、うな丼、食べたい、どうしても食べたい!」

 

 

追い討ちをかけるかのように、また新たなイメージが浮かび上がります。

 

それは・・・

 

ビーフステーキ!

 

 

「ああビフテキ!(昔はこう呼んだ時期がありました)」

 

「食べたい!どうしても食べたい!」

「うわ~!」

グルグルグルグル~!(視界が回転するイメージ)

 

そして最後の1コマ。

 

ページの最下部、横長のコマの端でさめざめと泣く女性の霊。

「とうとう来てくれなかったのね」

 

その隣で、テーブルに並べたうな丼とステーキを同時に食べている男性。

 

片手にうなぎ、片手にステーキ。

口一杯にモグモグと頬ばりながら、

「すまない。このうな丼とビフテキが食べたくて死ねなかったよ」

と男性。

 

このセリフで作品は終わっています。

 

 

食いながら言うなよ、という感じですが、

 

これはギャグマンガではありません。

シリアスなホラーです。
 

ヤングパンチ2集表紙画像
一流マンガ家・影丸譲也氏が発行していた「ヤングパンチ」第2集。

いばら美喜氏のホラーマンガをトレース、つまり描き写しで収録している珍しい1冊。

あと作家の1人に「いずみやしげる」の名があるんですが、もしかしてあの人?

 

昔は創作の自由度が高かったなあ。

 

この作品のことを思い出す度に、そんな風に思います。

 

当時は漫画家が他の作家から作品を集め、自分でマンガ誌を出版したりもしていた時代です。

 

(上記、「ヤングパンチ」のように)

この短編も、おそらくネーム(下書き)を描いて編集者のチェックを受ける、

なんてことは一切無く、自由に描き上げちゃった感じなんでしょうね。

 

自由だ・・・

 

羨ましい・・・

 

タイムワープでこの時代へ行ければ、自分も凄いクリエイターになれるかも?

 

でも考えてみれば、今はネットがあります。

あらゆるジャンルの作家にとって、自由な表現と発表のチャンスに恵まれた凄い時代です。

誰もが自分の作品を全世界に発信出来ます。

 

うな丼とステーキ同時食いホラーもアリな時代、

 

まさに今、またやって来てるのかも知れません。

更に作品がジャスティン・ビーバーにでもハマっちゃった日には・・・!

 

未だ弾けることが出来ていないクリエイターの皆さん、

 

夢を描こう。

 

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レトロ・ホラーマンガ①

「謎の恐怖少女」

(いばら美喜 著 1988年 立風書房 刊)


地獄のゾンビ劇場-謎の恐怖少女


昔のホラーマンガを沢山持ってます。

自宅と実家にドッサリ。

古くは私が生まれる前、貸本時代の年代物から、

70年代~80年代くらいに、

ひばり書房や立風書房が出していたものまで。

正確な数は判りません。


大半は小学生の頃、

古書店や古本市を巡って地道に蒐集したものです。


大人になってからも一時期熱がぶり返し、

忘れた頃に数百冊コレクションが増えました。


マンガは映画よりも更にぶっ飛んだ作品が数多く存在するので、

これは、というタイトルを取り上げ、ここに記録してゆきたいと思います。


まずはゾンビ映画からの影響もうかがえるこの作品。


「謎の恐怖少女」作者のいばら美喜は似顔絵師、紙芝居作家出身。

貸本マンガ等で活躍し、

その後80年代には立風書房レモンコミックスから、

独創的なホラー作品を多数発表しています。


地獄のゾンビ劇場-大天才

貸本時代の作品「オール怪談」81集収録「大天才」


貸本時代の画風は力強いハードボイルドタッチ。

冷めた視点で描かれる、荒唐無稽なお話と突拍子も無い展開、

そしてあり得ない残酷描写が特徴的。

「オール怪談」(ひばり書房)「怪談」(つばめ出版)等のホラーマンガ誌や、

その他青年誌などに数多くの短編を遺しています。


80年代の少女向け作品には海外製ホラー映画からの影響が顕著。

画風は弱い描線のラフなタッチに変化しましたが、

トンデモな内容は相変わらず。

貸本時代の作品同様、

斬新な独自のアイディアを軸にお話が展開します。


1988年の「謎の恐怖少女」もそんな1本。


事故で生死の境を彷徨っていた少女が、

「冥界の使者」という死神のような男に命を救われます。

以来少女は使者の手先となり、多くの若者の命を奪い冥界へ送り込むことに。

その殺害方法が変わっていて、

この世から冥界へつながる鏡を使い、

ゾンビや化け物が襲いかかる幻影を見せてショック死させます。


冥界の使者が若者を殺す理由は、

なんと冥界の高齢化対策。

あの世も高齢化が進んで年寄りや病人ばかりになっちゃったんですと。

あの世が高齢化?

あの世に病人?

う~ん・・・・・まあ、いいです。

いばら美喜作品ですから。


それにしても少女の設定は悲惨過ぎ。

事故の際顔に重傷を負っていて、ゾンビも顔負けの半ドクロフェイス。

なので顔面の皮膚を、2ヶ月おきに使者に張り替えて貰わねばなりません。


結局少女は殺人が嫌になり使者と戦うんですが、

期限切れの顔面の皮膚がめくれた無残なその姿は「ダークマン」みたい。


ゾンビの群れが人をむさぼり喰う描写などは、

流行りのホラー映画からの影響だと思われ、

いばら先生にしてはある意味普通。



お話、描写ともに相当に残酷ではあるものの、

視点が常に冷めているので、

あまり陰惨な印象はありません。

妙にあっけらかんとしていると言うか・・・・・


良い意味でバカバカしく、

良い意味で絵空事。

B級スプラッター映画を観るような感覚で楽しく読める作品です。



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