秘宝20 吸血鬼映画ガイドブック | 地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

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「地獄の血みどろマッスルビルダー」監督・深沢真一によるホラー映画雑学&雑談ブログ!

「ゾンビ映画秘宝館」

 

秘宝20 吸血鬼映画ガイドブック


地獄のゾンビ劇場-吸血鬼映画B級大全

「吸血鬼映画B級大全」

(CINEMATIC VAMPIRES)

 ジョン・F・フリン 著

 濱口幸一、村尾静二、濱田尚孝 訳

 フィルムアート社

 

今から十数年前に愛読してた本です。

 

吸血鬼映画のガイドブック。

世界中の吸血鬼映画を年代別に紹介してます。

ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」など、

ゾンビ映画も多数紹介されてます。

近代ゾンビ映画は、

吸血鬼テーマの「地球最後の男」を下敷きにロメロが創造した、

言わば親戚関係的ジャンルですからね。

 

広義の吸血鬼映画として、

「処刑軍団ザップ」や、

バーヴァの「モデル連続殺人!」まで取り上げてます。

 

ただ、タイトルとスタッフ・キャストのみ、など、

解説無しの作品も多く、完璧ではありません。

 

私が興味を持ったのは、

極めてゾンビ映画的テイストを持っていそうな未公開作品。

吸血鬼が群れをなして襲って来れば、

それはもうゾンビ映画として楽しむに十分でしょう。

甦った死者には変わりありませんし、

噛まれたら伝染もします。

血を吸うか肉ごとかじるかの差だけです。

ゾンビ歩きはしてないかもしれませんが、

最近じゃゾンビだって同じこと。

 

いくつかタイトルを挙げてみます。

 

「吸血鬼の襲来」

(INVASION OF THE VAMPIRES)

(1961年 メキシコ)

 

 小さな村に移り住んだ吸血鬼のお話。

 クライマックス、吸血鬼は犠牲者を甦らせ、

 村を襲撃させるそうです。

 

「血まみれの吸血鬼」

(THE BLOODY VAMPIRES)

(1963年 メキシコ)

 

 「吸血鬼の襲来」の続編。

 別の村へ移り住んだ吸血鬼が、

 死者を蘇生させる実験をするそうです。

 (血を吸って殺せばいいんじゃないのか?)

 

「生ける死者の洞窟」

(CAVE OF THE LIVING DEAD)

(1963年 ドイツ)

  

 吸血鬼でマッドサイエンティストな教授が、

 吸血人間の軍隊を作ろうと実験をするそうです。

 

「ドラキュラ 生死霊の恐怖」

(DRACULA,THE TERROR OF THE LIVING DEAD)

(1972年 スペイン・イタリア)

 

 おかしな博士がおかしな装置でゾンビの軍隊を作り、

 近隣の村を襲わせるそうです。

 

古い作品ばかりですが、

当時生ける死者の襲撃をどう描いていたのか、

大変興味を惹かれますね。

今のように何でもアリな時代じゃなかったので。

 

ところで最後に挙げた、

「ドラキュラ 生死霊の恐怖」

「LIVING DEAD」を「生死霊」と訳してるのが面白いですね。

「生死霊」って、何ですかね。

「いきしりょう」って読むのかな?

 

80年代、「死霊のはらわた」「死霊のえじき」など、

ゾンビを「死霊」と訳す傾向があったので、

「LIVING」生きてる「DEAD」死霊で、「生死霊」ですかね?

 

 

 


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