「13日の金曜日PART6 ジェイソンは生きていた!」
(FRIDAY THE 13TH PARTⅥ JASON LIVES)
(1986年 アメリカ 87分)
殺人鬼ジェイソン、本格的に腐乱ゾンビ化。
腐ってもジェイソン。
(↓下の方に関連作品のチラシ画像集有り)
「完結篇」でジェイソンにトドメを刺した少年トミー君ももういい大人。
「アイツちゃんと死んでるのかなあ?」
と心配になってきちゃった彼はお墓を掘り返してみます。
「あれ?ガスの元栓閉めたっけ?」
というのと同じ心境でしょう。
腐れ果てて干からび、全身地虫の巣状態という、
これ以上無いくらいな死にっぷりのジェイソンですが、
落雷の電気ショックで蘇生。
慌てて保安官に危険を知らせるトミー君。
でも全く相手にされずに変質者扱い。
そうこうする間にもジェイソンは、
懐かしのクリスタルレイクキャンプ場へ向かいつつ殺人三昧。
トミー君は殺人犯の濡れ衣まで着せられてしまいますが、
保安官自慢の一人娘に惚れられまんざらでもない様子。
2人でいちゃつきながらジェイソンを追います。
クライマックスはボートの上でトミー君とジェイソンが対決。
何やかやで大勢殺されまくりなんですが、、
取りあえずトミーと保安官の娘はカップル成立でメデタシメデタシ。
シリーズ4作目「完結篇」では、
「あ、どうも」って感じで何となくゾンビ化したジェイソン。
今回は墓場から蛆虫まみれで復活。
落雷を受けて蘇生することも含め、かなり怪奇映画ムードな幕開け。
甦ったジェイソンは物凄い身体能力を発揮、
力業で殺しまくります。
腕を引っこ抜いたり、胴体を真っ二つに折り畳んだり。
3人まとめて首を撥ねたりもします。
主役カップルの恋愛もそこそこ興味を引きますし、
アリス・クーパーのテーマ曲も格好良く、
何より大勢殺されるので、
模倣犯が犯人の前作よりは楽しめます。
殺害描写は細かなカット割りでスピーディーに格好良く見せてます。
が、
一見凄そうでも良く見ると直接的なゴア描写はほとんど無し。
特殊メイク無しの殺人ばかりでちょっと物足りないです。
例えば首をねじ切る場面。
首が回転する瞬間は顔面のドアップ。
早い話役者さんが回れ右してるだけですよ。
また今回は最初から腐れ顔を露出してるので、
マスクの下はどんな顔?というお楽しみがありません。
その顔面のメイクですが、
グチャグチャボロボロしてるだけで特徴無し。
トム・サビーニがクリエイトした「完結篇」のような個性を欠き残念。
総合すると、
まあまあじゃない、ってとこですかね。
トミー君が2代目殺人鬼襲名、
という前作までの流れを断ち切った点は評価しましょう。
だって「殺人鬼トミー」ってなんか弱そうじゃないですか。
おもちゃ屋っぽいし。
「13金」はやっぱ「ジェイソン」じゃないとシックリきませんよ。
「完結篇」でメッタ切りにされたジェイソンが、
なぜ五体満足でゾンビ化出来たのかは謎ですが・・・・・
「13日の金曜日 完結篇」 チラシ。
ジェイソンのゾンビ化はここから。
シリーズ中最もショボい出来。
特殊効果は全て後撮りだったそうです。
このチラシの血もほとんどスチールに描き足したもの。
「13日の金曜日」チラシ。
これが原点。
ジェイソンは幻想の中でチラッと現れるのみ。
まさか数年後ゾンビになろうとは・・・・・
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