秘密の扉

ひと時の逢瀬の後、パパとお母さんはそれぞれの家庭に帰る 子ども達には秘密にして

10時頃時間の都合はつくかな?


ごめんその時間PTA


違うこれから


都合付ける!


後はもう寝るばかりにして、ちょっと用事があるからと家を抜けた。家の前にたかしの車が止まる音。その日二度目。
「たかしは大丈夫なの?」
「doorがもの欲しそうだったから」
「だって変なところ触るんだもん、たかしのほうが先でしょ」


たぶん私たちは生命力が強すぎるんだろう。もうそろそろ枯れてきてもいい年齢なのに。
性欲は個人の内的要因だけど、対象が面前にあるから想起されるとも言えて目の前に居る相手がとにかく欲しくてたまらない。


「いい年してどうしてこんなに欲しくなっちゃうのかなぁ」
「こんなに気持ちが良いなんてdoorに逢うまで知らなかったんだよ」
2人も子供を作っておいてどうだか…


そうして私たちは文字通り貪り合う。前に逢えたのは何時だったか、次に会えるのはいつか、つまり出された食事はとにかく喰らい尽くしてしまいたい。
そしてお腹が空いていれば、たいていのものは美味しく頂けるってことを私は知っていた。

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ホテルのレストランで食事をしていた。

「これからどうしようか」

そのとき私の電話が鳴った。

「おかあさん、僕何時に学校に行くんだっけ」

「2時よ、2時になったら電話するから」

「僕が帰ってくる頃にはお母さんも帰って来てる?」


あぁ、せっかくその気になったのにぃ。

「わからないわ、早く帰るようにするから、じゃぁね」


少しだけお母さんはお休みしたい。中途半端な細切れの時間をやりくりして逢う。そんなに簡単に自分のモードを切り替えられない。

納得し、計算して決めたことだけど辛いときがある。

「ごめんね」

たかしは微笑んだ。


「結局お姉ちゃんは一人で暮らすの?」

「うん」

「たかしは寂しくならない?心配じゃない?」

「別に」

「そう」

家からそう遠くない大学に入ったばかりの娘が学校の近くに一人暮らしをしたいらしい。

「doorだって一人で暮らしたかったでしょ」

「そうだけど」

私のときは親に対する反発や締め付けの厳しさがあった。たかしの娘の理由は何だろう。

上の娘が大学生になったのだからお弁当はもうひとつでいいんでしょ?と聞いたら彼女の希望で未だに2つ作っていると聞いた。その関係が良く理解できない。

「たかしのうちは2人になっちゃう、それでいいの?」

「うん」

「そうか」

そう言われたらそれ以上何も言えない。なにか基本的な感覚が違うのだろうと思う。

「door、2時だよ、電話しなきゃ」


別々の家庭、中途半端な時間、時に彼を非常に遠く感じる。マニュアルがほしくなるときがある。


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