2005-10-25 17:32:51

カサブランカとは何か

テーマ:大海戦

[Notos 25日 Ubiq]通算して七度目になる大海戦に際し、イスパニアのタベラ枢機卿はカサブランカを「悔恨の地 」と称した。悔恨は「自分のしたことをくやみ残念に思うこと 」。イスパニア人にとって「カサブランカ」とは、単に地名を意味する言葉ではないのだ。


 オスマントルコの圧力により、大国がこぞってインドへの航路を模索しはじめた半年前。トルデシリャス条約 により着々とインド航路の地盤を固めつつあったポルトガルに対し、カリブ航路の開拓に難航していたイスパニアは、起死回生の策としてアフリカ航路の玄関であるカサブランカに侵攻した。海を舞台とした会戦、史上初の大海戦である。


 戦力的にはポルトガルが僅かに有利。それでも洋上での大規模兵力の交戦がどのようになるのか、誰にも予想することは不可能だった。北方で着々と軍備増強を行いつつあったイングランド、そして未だ雌伏にあった通称新三国が見守る中行われた戦闘は、古来の陸上兵法が洋上でも通用することを証明した。「攻撃側は守備側の三倍の兵力を要する」。攻者三倍の法則 だ。


「カサブランカを思い出せ」。それが彼らの合い言葉となった。市内インフラの強化、カリブ航路の開拓、新兵器マスケット銃の量産化。海戦による疲弊をものともせず、イスパニアは辛抱強く富国強兵策を続けてきた。一時は三国中再弱と云われてきた国力は次第に力を取り戻し、カリブ海方面を完全に制圧。西地中海とインド方面にも強い地盤を持つようになってきた。


 機は熟した。イスパニアは、「カサブランカの悪夢」に立ち向かう。


 六度の海戦を経て、その戦法はほぼ固まりつつある。通称「青ゾーン戦法」と、「大艦巨砲主義」だ。青ゾーン戦法は元々戦力の低いイスパニアが大敗から逃れるために編み出した「奇策」だが、自らこれを条約で禁止するよう働きかけるほどイスパニアは自信に満ちていた。兵力はほぼ互角。艦艇もほぼ同レベルが揃い、一日目から一戦一戦が全体の優劣を動かすほどの激戦となった。戦術も闇雲に目標都市に突撃するスタイルがほぼなくなり、一定の艦隊群が各地で激突するという大局的な動きを見せた。そのため一部には軍勢の崩壊が見られたものの、全体を通してはほぼ互角の戦いが続いた。


 結果としては、一国で葡蘭仏の三国を相手にすることになったEurosでは敗戦したものの、その差も僅か8%。西仏伊Vs葡蘭と最大5カ国での戦いを繰り広げたZephyrosでは、史上初となる引き分け。そして西仏Vs葡蘭となったNotosでは、ほんの2%ながらも、優勢的勝利を奪い取った。


 国家間勢力の均衡を歓迎する声もあるが、イスパニア、そしてポルトガルにしても、とても満足の行く結果ではなかったに違いない。特に「カサブランカの悪夢」からの脱却を目指したイスパニアにとってみれば。しかしあれから半年。新三国の台頭、国家間連盟の締結と、時代はかなり様変わりしている。「カサブランカの悪夢」は姿形を変え、いつどの国を襲うとも限らない。両国はこれまで以上に富国強兵策と外交努力を続けることを表明した。北方には強大な軍事国家、イングランドが控えている。


■第七回大海戦最終結果 (10/21.22.23) 攻撃国:イスパニア (大規模MMO板より
1鯖:西__ 対 葡蘭仏 カサブランカ  (リスボン沖&ジブラルタル海峡)
2鯖:西仏伊 対 葡蘭_ カサブランカ  (リスボン沖&ジブラルタル海峡)
3鯖:西仏_ 対 葡蘭_ カサブランカ  (リスボン沖&ジブラルタル海峡)

・1鯖 Euros
1日目  西 149 vs 098 葡 MVP:63
2日目  西 120 vs 144 葡 MVP:29
3日目  西 116 vs 220 葡 MVP:42  

・2鯖 Zephyros
1日目  西 044 vs 057 葡 MVP:40
2日目  西 069 vs 075 葡 MVP:30
3日目  西 094 vs 075 葡 MVP:28

・3鯖 Notos
1日目  西 073 vs 065 葡 MVP:22
2日目  西 093 vs 085 葡 MVP:44   
3日目  西 105 vs 101 葡 MVP:37

最終勝敗数
Euros  西 385 vs 462 葡 [46%:54%]
Zephy  西 207 vs 207 葡 [50%:50%]
Notos  西 271 vs 251 葡 [52%:48%]

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2005-10-19 22:09:16

第7回大海戦-あるいはカサブランカ秋の体育祭-

テーマ:出来事

[Notos 20日 gin] フアン・ザーネンはネーデルランド国籍の航海者だが、大海戦に適用される国際条約が全く見直されなかったのは残念な出来事だ。大海戦に関してはワールドごとに状況が違うようだが、Notosにおいては問題は早くから表面化していた。


 誤解を承知で単純にすると、大海戦の問題点は2点に集約される。


・安全海域で待機する通称青ゾーン作戦
大艦巨砲主義 による中小艦艇の無力化


 問題のとらえ方は人それぞれであり、強力な海軍を有する国家の航海者と、数的不利な国家の航海者では考え方は違うであろう。優勢な側からすれば青ゾーン作戦を取ること自体が大海戦が小規模な限定的局地戦に陥った原因であるし、劣勢な側からすれば青ゾーン作戦しか数的劣勢で取る作戦がないのが問題である。


 大艦巨砲主義については新任士官や武装商人の活躍の場が制限されるなどの批判があるが、これも各人によって意見が分かれるところではある。古参の上級士官にしてみれば「海戦に参加してすぐに撃沈されるのが嫌であれば、日々鍛錬すれば良いだけである」というだろうし、それ以外の軍人や商人にしてみれば「撃沈されるのが嫌なのではない。撃沈されることによって、国家全体の足を引っ張ってしまうのが嫌なのだ」という具合だ。


 どの意見が優勢であるにせよ、現在の大海戦をめぐる国際条約は多くの問題を孕んでいるのは間違いないようだ。


 第7回大海戦の舞台はカサブランカ。イスパニア・フランス連合とポルトガル・ネーデルランド連合の戦いとなる。しかしご存知のようにカサブランカには珍しい交易品はなく、水や食料の補給先としてもそれほど重要な港ではない。現在の大海戦で重要な港を争うことを、イスパニアは避けたのだと見ることができる。もちろん、古参のイスパニア人が語り草とし、イスパニア人が団結を呼びかけるときに引き合いに出されるカサブランカの悲劇。(第1回大海戦の敗戦)。この雪辱を果たそうとするための準備には抜かりがない。しかし悲壮感よりは、高揚感の方が勝っている。そうして少しの寂寥感も混じっている。


 今回の戦いにおいて、イスパニアとポルトガルの軍人代表同士の話し合いにより、戦闘海域分割などの協定が結ばれようとしていた。最終的に締結には至らなかったものの、国際条約で許されるあらゆる手段を用いて勝利を目指すという雰囲気は薄れて、かわりに技量を競い合おうというお祭りのような空気に包まれている。


 ともかくも大海戦とは、多くの航海者にとって希有な楽しみが得られるイベントであって欲しいと願いたい。

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