読書談話室

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楡周平著「和僑(わきょう)」(祥伝社)を読みました。

 私は、すでに老人ホームに入居しているので、これからの老齢化について、あまり考えたことがなかったのです。しかしこの本を読んで、日本の直面している少子高齢化の深刻さを実感しました。
 東北の村に、豊かな老後をコンセプトにした老人向け定住型施設を建設して、4年後からの物語です。日本を象徴するかのような少子高齢で人口が減少して、村の活気がなかったところに建設して、人口が増え、財政破綻寸前から活気を取り戻したのです。
 それは入居する老人だけではなく、介護士の雇用も増え、村の増収という結果もあります。農業や商業の活気で、多くの住民や町会議員などは、更に発展するために、老人向けの施設を増やそうとしますが、町長は、10年20年後には高齢者も減少する時代になるのに、と危機感を感じています。それは主要産業・農畜産業はTPP問題や従事者の高齢化と後継者不足という問題を抱えているからです。
 そこで中国人の生き方をみると、商業を追い求めて、華僑となって世界に出て行っていることです。国や政府が助けてくれなくても、身内や友人達一族郎党が助け合う姿です。一族郎党が、1つの国、1つのところにかたまっていたのでは逃げ場がないが、身内が世界に広がって精度の高い、フレッシュな情報が常に入ってくるなら、ビジネス、リスク管理の点からも理にかなっているのです。
 この本のタイトルなった「和僑」は日本人が世界に出て行き、発展して人口も増えていくということなのです。結果的に、日本の国も豊かになるのです。
 これからの高齢化、独居老人増加、農畜産業や飲食店の後継者問題を解決するにはどうするかを、3年間も考えて議論し、大きな決断をもって一歩踏み出すところまでのことが書かれています。
 読み始めは、TPP問題を含めて、気の重くなるような内容でしたが、後半の方は、希望が湧いてくる感じで、一気に読みました。

fujinaga


和僑
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