本社工場会計の仕訳
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本社工場会計
の仕訳についてお伝えします。
本社工場会計の仕訳
本社工場会計の取引は大きく分けると下の図のように4パターンあります。
- 本社と外部との取引
- 工場内部の取引
- 本社と工場の取引
- 工場と外部の取引(例外)
以下詳しくお伝えします。
1.本社と外部との取引
通常は本社は売掛金を回収したり本社事務所の家賃を支払ったりといったように、商業簿記で学習したような取引を外部と行っています。
このような本社と外部の取引は工場とは一切関係がありません。
よって仕訳を切るのは本社のみとなります。
2.工場内部の取引
工場では材料勘定を仕掛品勘定に振り替えたり仕掛品勘定を製品勘定に振り替えたりといったように、工場内部で取引が完結し、外部とは一切関係ない取引があります。
このような内部取引は外部はもちろん本社とも一切関係がありません。
よって仕訳を切るのは工場のみとなります。
3.本社と工場の取引
本社は工場で使う材料を工場に送ったり工場で製造した製品を工場から受け取ったりといったように本社と工場の両方に関係する取引を行うことがあります。
このような本社と工場の取引は本社の「資産・負債・資本・収益・費用」も増減しますし、工場の「資産・負債・資本・収益・費用」も増減します。
なので本社でも工場でも仕訳を切ることになります。
4.工場と外部の取引(例外)
通常は工場は外部との取引をしません。
外部との取引は本社で行うのが基本です。
しかし、本社でわざわざ購入するほどのこともないような消耗品などは本社を通さずに工場の判断で外部から購入する場合もあります。
このような工場と外部の取引は本社とは一切関係がありません。
よって仕訳を切るのは工場のみとなります。
あくまで工場と外部の取引は例外的なものです。
ほとんどありません。
しかし工場だけで仕訳を切る取引は工場の内部取引だけだと決め付けると間違えてしまいます。
決め付けるのではなく理解して柔軟に対応していく姿勢が大切です。