2006年05月30日 19時50分40秒

ごみゼロの日

テーマ:環境科学

 愛知県内にお勤めしていた頃の話。ちょっと出かけるたびに目立つ看板が二つあった。


 その一つが「530」、ごみゼロ、と読む。


 残念なことに手元に写真は無いが、道端に「530」とだけ書かれた手製の看板が立っていたりすると、その地元ではこの運動が活発に行われているのだなあ、と思った。


 もちろん愛知県内だけではなくて他でも「ごみゼロ」運動は行われていて、検索エンジンでこの単語を引くと何万というサイトが引っかかるほどである。


 今日は5月30日、ごみゼロの日。


 最近コンビニで気づいたことがある。マニュアルが改正されたらしくて系列のどの店舗でも同じなのだが、以前はレジでは何も言わなくても袋に入れてくれたのだが今は少しの買い物では、「このままでよろしいですか」と裸のまま商品を渡す。熱いものと冷たいものを一緒に買ったときも、「一緒の袋でよいですか」とういう。思わず客が『はい』と言ってしまう様な雰囲気になる。


 「袋入れますか」と聞かれれば「はい」と答えるし、「入れなくて良いですね」と聞かれても「はい」と答える。客のそんな心理をたくみに突いている思う。


 コンビニにしてもファミレスにしても店員の使う日本語がおかしいと思うことはある。


 1万円からお預かりします。(1万円を・・・)
 大きいほうからお返しします。(お札から・・)
 ご注文は以上でよろしかったでしょうか。(よろしいでしょうか)
 ご賞味ください。(おめしあがりください)
 云々


 そうではあるが、この「ごみ減量に向かう誘導作戦」は評価できる。


 だいたいが、コンビニにしてもスーパーにしてもそこで配る「レジ袋」そのものの環境負荷ってのも結構大きなものがある。レジを済ませて店から出て車に乗ったらすぐに袋は要らなくなる、なんて状況もあるから、私は、「エコバック」等を使わなくても、店頭のかごを借りてきてそのまま車に運んでも良いと思っている。


 もっともレジ袋の有料化などの制度改正の方向性も響いているとは思うし、コンビニ店頭のゴミ箱に家庭ごみをコンビニレジ袋に入れて投棄する行為に頭を痛めているお店も多くそのため積極的にレジ袋を出さない、という選択肢を採用しているところもあると聞くが・・・。


 レジでこちらから先に「袋は要りませんから」というと店員がそれはありがとうございます、というのもなかなか気持ちが良い。


 さて冒頭に「看板が二種類ある」と書いた。そのもう一つは「8020」運動である。これまた道端にひょこっと「8020」とだけ書いてある看板を見る。


 80歳になっても丈夫な歯を20本


 ということである。私の知り合いの愛知県人はみな一様にべらぼうに歯磨き好きである。ご飯のあとも、おやつのあとも、やたらと歯を磨く。かなり丁寧に。こどもばかりではなく大人まで。愛知県にお勤めを始めたばかりの頃それがとても奇異に映ってその理由を聞いたら「8020」だ、と。


 私なんか、一応歯は磨くが、そこまで徹底していないから、50前なのにほとんどの歯がぼろぼろである。ま、いつも歯軋りしながら、歯を食いしばって生きているからだろうか。いや・・・甘いものの食い過ぎか、体型が体型だから。ではそういうことで。
 
 

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2005年12月19日 17時09分52秒

赤チン

テーマ:環境科学

 ちょっとうっかりして手に傷を作ってしまった。備え付けの救急箱を開けて「赤チンはどこか」と叫んだら、それを聞いていた若い皆さんから奇妙な顔をされた。


 最近は赤チン、いわゆる「マーキュロクロム(C20H8Br2HgNa2O6)」を使わなくなったのね。医務室で聞いてみたら、「日本の製薬会社は作るのをやめたらしいが、どうしてもということなら舶来のものが手に入りますよ」とのこと。組成の中にHg(水銀)が含まれているためで、製品として赤チンになった場合の水銀は無毒だが、製造過程で水銀中毒を起こしやすく、日本で製造をやめたのはそれが一因らしい。


HG

Hgとはいっても、こいつ↑のことではない(ふぁぉー!)


 通常殺菌消毒するいえば、「ヨード(ヨウ素)チンキ(ヨウ素をエタノールで溶かしたもの、一般的に褐色)」だ。この応用版(?)が「ルゴール液(ヨウ素をグリセリンで溶かしたもの)」。扁桃腺が腫れたとき耳鼻科で喉に付けてくれる薬、である。ヨウドチンキが「シャビシャビ状」になっているのに対しルゴール液は適度な粘性がある。


 赤チンは、「赤いヨードチンキ」という意味で使用されたらしいが、ヨードチンキは「ヨーチン」等と省略して呼ばれていた。結局は、ヨードチンキの褐色も赤チンの紅色も、傷が治る頃に肌に付いたその赤い色が消えるのは子供心に不思議で神秘的であったことを覚えている。今思えば、ただ単純に皮膚に残った色素が蒸発していっただけだと考えられるが…。


 最近では「ポビドンヨード液(いわゆるイソジン)」がやはり、ヨウ素の色をなまめかしく出している殺菌消毒液の代表だろう。「のどぬーるスプレー」みたいに、イソジンを噴霧できるようにしたものもある。


 私は、何かあった時の殺菌消毒は毒々しい色の付いたものに限る、とかねてから確信している。色もそうだが、若干の刺激感があり、いかにも「怪我をしてしまった!」「雑菌をやっつけるぞ!」という自覚が湧く(苦笑)。


 赤チンも良いが、ヨウ素系も良いな。なにしろ日本においてヨウ素は、産出量で世界第2位。1位は南米のチリ、日本ではもっぱら房総半島で産出される(チリ千葉、何かの因縁を感じる)。


 ヨウ素については「日宝化学」のホムペ が詳しい。


 我が家では核事故が起こった時の緊急処置としてヨウ素(微々たる量だが)備蓄もしている。そんな備蓄を取り崩さなくても良いような社会を願いたい。


 なんてことをパソに向かって書いていたら、怪我もひとりでに治ってきたぞ。赤チン・ヨウ素要らずだ。ではそういうことで。

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2005年12月07日 09時52分12秒

クラスター

テーマ:環境科学

 水は水素2個と酸素1個が結合した分子構造を持つとされ、水分子はH2Oと表記される。私は長年「化学」に携わっているが、実は肉眼でこいつを見たことが無い。そういう構造をとっているとは想像はできるのであるが、H2Oが単体で存在するのではなく、いくつもの「水分子」が幾重にも折り重なって(凝集し)「クラスター(ぶどうの房)」状態になっている、と考えるのがより妥当だと思う。


 一般的に、水のクラスターには次のような特徴があるといわれている。


1) 凝集は「水分子」の水素結合、による。
2) ピコ秒単位で生成消滅を繰り返す。
と考えられるが、
3) そのクラスターを測定する手段は未確立。


 知り合いのお宅から、「クラスターを小さくし、飲むと身体にとてもよい水を作ることができる装置」を入れたから飲み比べにおいでよ、と電話があった。ははーん、アレだな?とは思った。


 スケベ心から、彼のお宅を訪問した。なかなか手の込んだ設置がしてあって、「その装置」の前後から配管が分岐していて、それぞれ蛇口が取り付けられていた。つまり、装置を通る前と通った後、の水を飲み比べることが出来る、のだ。勧められるままに、飲み比べてみた。


 以下感想2項目は、私の動物的な感覚、に起因するものであり、科学的客観的根拠のあるものではない。


・のど越し感が、確かに微妙に違う
・おいしさ、とかの感じの違いは判らない


 設置者本人は、この水を飲めば身体はどんどん丈夫になり、装置導入で「一生涯の健康」を手に入れたかのごとく喜んでいた。考え方の問題で、本人が喜んで使っている分なら、それは幸せなことなのかもしれない。私が余分なことを言ってもいけないとは考えた。だから、それ以上彼には何も言えなかった。


 東京都水道局は「その装置」の検証に関する資料 を発表している。どんなことが書いてあるのか、は私のブログには直接示さないので一度リンク をクリックして読んでみてもらいたい。この書面の存在を彼に教えなかったことは、果たして、いけないことだったのだろうか。今からでも遅くないから彼に教えてあげるべきなのだろうか。

 どうしてよいかわからない。また、頭痛の種ができてしまった。ではそういうことで。

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2005年12月05日 17時47分35秒

コンタミ

テーマ:環境科学

 仕事として「環境」を取り扱っているが、よく使う用語に「汚染」という言葉がある。日本語的には漢字の通り「汚く染まっちまったもの」という意味である。そして英語では「contamination」または「pollution」と言っている。


 k後者より前者のほうが悪玉のイメージがある、という意見をどこかのサイトで読んだことがある。確かにどちらも「汚いもの」を意識した単語であるが、私自身も、より「有害性」「有毒性」があるような場合に前者を使うなど、意識的に使いわけている気もする。それが正しいかどうかはよくわかっていない。


 私の専門に近い「分析」の世界では、「コンタミ」という妙な和製英語が存在している。もちろん、「contamination」のことではあるが、これは「分析しようとしているサンプルの中に、(目的以外の)別の物質が紛れ込んでいる」ことをさす。よくあるのは、定量に使用する試薬類に紛れ込んでいたり、時として資料の採取時とかあるいは保存過程、または器具類経由で混入してくる。


 試薬類からのコンタミは、ブランクテスト(サンプルの代わりに蒸留水を用いて分析をしてみる)でバックグラウンドを得て補正したり、あるいは純度の高い(=コンタミの少ない、高い)試薬を採用したりしてある程度対応可能だ。


 さて、私は過去にコンタミで悩んだことがある。ある水処理の実験装置を開発した時に、「装置を運転すればするほどBODが上がる」という現象に遭遇した。蒸留水でを処理させる実験を行ってもどんどん水質が悪化する。とても不思議な現象だった。


 水中には絶対に存在していないある種のカーボン成分が、(測定器上データでは)どんどん生成されていく。水をきれいにするために開発したはずの装置で環境汚染。カーボンの源泉もよくわからない。かなり頭を抱えた。


 やがてこれは、実験装置の一部分に使用していた「シール材(いわゆる水漏れ防止用のパッキンのようなもの)」が原因していることがわかった。実は利用した化学反応のプロセスが、シール剤に含まれているある成分をどんどん水中に溶かしていることが判明したのだ。だから装置を使えば使うほど、水が汚くなっていくわけだ。


 おかげさまでこの失敗が、「シール剤の成分を分解させる装置」として応用された。失敗は成功の元、とはよく言ったもんだ。


 コンタミという言葉をきくとこのときのことを思い出す。だから、私にとっては、時々は、「コンタミ様」と感謝しなければいけないのか、とも思ったりしている。

 ではそういうことで。

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2005年12月01日 11時52分13秒

おちばたき

テーマ:環境科学
 焚き火。通学途中に発見、あたっていこうかどうしようか悩んだ経験はおありだろうか。童謡「たきび(作詞:巽聖歌・作曲:渡辺茂)」の世界のように。

 この童謡に歌われたモデルは、東京都中野区の「鈴木さん」ちの垣根の曲がり角だということだ。中野区の教育委員会が認定しているそうで、日テレの番組でも紹介された。近所には「山茶花(さざんか)の並木(二番の歌詞に登場)」もあったのだろう。

 その鈴木さん宅(日本テレビのサイト)
 http://www.ntv.co.jp/burari/050917/info02.html

 上記サイトで「鈴木さん」ちの垣根の曲がり角写真が紹介されているが手入れが行き届いていてとても立派だ。某ブログで毎日トホホなことを書いている「ドクター鈴木さん」ちの「ブロック塀」とは雲泥の差、月とすっぽん。一度で良いから我が家の塀をこんな生垣にしてみたいものだ・・・。いやその前に我が家のブロック塀って鉄筋がちゃんと入っているか確認しなきゃ(引っ越してきたときに一応確認はしたが、構造計算書まではチェックしたか記憶があいまい)。


 最近は「たきび」を見ることが減った。少し前までは、「燃えるごみは焼却炉等で燃やして減量化」することが当たり前で、落ち葉や枯れ木も集めてきて火をつけて身体の外側を暖め、あるいは時折アルミホイルで包んだサツマイモを放り込んだりして身体の内側も温めた。今では「燃えるごみ」でも勝手に燃やしちゃ駄目なのであって、温度管理がしっかりしている状態でないと予期せぬ「燃焼副生成物」が発生する。

 うちの子供が言っていたが、学校の「宿泊訓練」みたいな行事でキャンプファイアをやるかやらないかで先生方が悩んでいたそうだ。・・・でキもャンプファイアって法律上OKだと思う。

 私の法律解釈が正しければ、の前提だが、実は今でも「(ごみを混ぜない)たきび」、いわゆる「おちばたき」は法律に触れない、と思う。

 屋外での焼却が禁止されているのは「ごみの焼却」であって、廃棄物処理法に規定されている。ただし、これには政令で「例外」が規定されていて、たとえば「どんど焼き」のように生活風俗上の「木屑紙くず」の焼却、たきびやキャンプファイア等での規模の小さい「廃材」の焼却、あるいは農業・漁業およびりん業者がやむを得ず行う「廃棄物」の焼却はOKなのだ。

 参考:「改正・廃棄物処理法」早分かり
 注:キャンプファイア等は別途消防法で規定があるのでそちらも配慮を。

 だから、近々家族ドライブで「焚き火地帯」にいってみようかとも思う。お芋持って(爆)。いや、子供たちが「たきび(や野焼き)」を見たことがない、というので。

 それにしても童謡「たきび」の歌詞に出てくる、かゆ~い「しもやけ」もあまり聞かなくなった。今この時期”おててがかゆい”ということになると、アトピー? しもやけもアトピーも、なったら大変なことには違いないが。

 私は、しもやけの手に鼻水(青いやつ)くっつけてよく遊びまわったものだ。子供は確かに風の子だった。横で年寄りがたきびにあたっていた。寒くなってくると、その光景を思い出す。

 ではそういうことで。

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2005年11月11日 18時20分30秒

秋の夕日に照る山

テーマ:環境科学

 通勤経路で紅葉(こうよう)が目に付くようになった。地球温暖化の影響と都市化の影響で、紅葉が年々(報道では50年間で15日ぐらい)遅くなっているようだが、それでもまだ、「季節感」がおかしくなるまでには至らず、秋は深まりを見せてくれている。このまま推移すると何十年後かには年末に「もみじ狩り」になるかもしれないから、温暖化対策などには皆さんの努力も不可避だ。


 さて、木々の色づきの仕組みはこうだ。


 夏を過ぎて気温が下がってくると、冬に備えて、ある種の樹木(楓や椛)は糖分を備蓄しようとする。葉に糖分が蓄積されると「アントシアニン」という赤色の色素ができる。あるいは葉緑体自体も、緑色の「クロロフィル」が分解してしまい、赤が目立つようになる。紅葉が美しい葉は、『糖分を備蓄しやすい(色素の発現が顕著)』という特色がある。アントシアニンを作らない葉もある(例えば銀杏)が、クロロフィルは分解され、もともとあった「カロチノイド」の黄色の色素が目立つようになる。


 もみじ(椛)を『紅葉』と書くのは、アントシアニンの発色が一番顕著だからなんでしょうね(未確認)。


 私は日本以外の紅葉(こうよう)を見たことは無いのだが、日本では「狭い地域に多くの種類の樹木種が混在」しているからこそ、紅葉・横葉の色彩の変化を楽しめる。しかも気候の「秋化」がゆっくり進めば進むほど、日々の変化が楽しめたりもする。


 ところが、植林の影響(成長の速い木をたくさん植える?)からか山には単一樹木種が増え、色彩を楽しむどころか紅葉・横葉そのものが見られなくなってきているのも事実だ。


 この週末は箱根か秩父に「もみじ狩り」に行こうかと思っている。山々は秋の夕日に照らされたように赤く黄色く色づいているかな?
 ではそういうことで。  

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2005年11月04日 19時06分29秒

砂漠化

テーマ:環境科学

 エコロジー関係の外部の方と懇談する機会があった。我々が直面している環境問題についてあーでもないこーでもない、と意見交換しているうちに、妙なことに気付いた。なにか、二人の間で微妙に意識のずれがあるのだ。


 砂漠化、の原因である。


 ちなみに『砂漠化』の定義は、「土地の持つ生物生産力の減退ないし破壊であり終局的には砂漠のような状況をもたらす」ということになっている(国連砂漠化防止会議"UN Conference on Desertification":1977年ナイロビUNEP=国連環境計画=)。


 その外部の方がおっしゃる砂漠化とは、「温室効果ガスによって地球(地表)の温度が上がり、また酸性雨などの影響もあり植物が枯れ、以って地球(地表)が砂漠のようになること」のようだ。つまり、気候的要因による乾燥化、である。


 確かに、温暖化や酸性雨の影響で「砂漠化」することはあるだろうが、気候的要因だけが重要なのではないと私は考える。さらに気候的要因の具体例は、温暖化や酸性雨だけではない、と思う。


 砂漠化には人為的な要因がある。牧草地の再生能力を超えた家畜の放牧(過放牧)・休耕期間の短縮による地力の低下(過耕作)・森林の伐採。灌漑排水の整備に伴う地下水位の異常と塩水化。ひとたび砂漠化が始まると拡大激化が進行していくスパイラル。こんな「人為的要因」も考慮しなければならないと思う。


 幸いなことに日本では国土の6割が森で年間降雨量が全国平均で1800mmと、砂漠化の深刻な心配は目下のところ無い。だから、割と皆さん、他人事のように感じているのかもしれない。


 砂漠化の問題をどう裁くか、当該環境関係の方だけでなく多くの方々に関心を持っていただければ、と思っている。ではそういうことで。

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2005年11月01日 17時24分59秒

一酸化二水素 Dihydrogen Monoxide

テーマ:環境科学

H2O  


世界中で話題になっているこの物質について授業を行った。


 ・この物質は水酸の一種で、ほぼ無色(ごく薄い青色)、無臭、無味であるが、毎年無数の人々を死に至らしめている。
 ・常温では液体だが揮発性があり、密閉しなければ大気中へ拡散してしまう。
 ・この物質は酸性雨の主成分であり、温室効果にも大きな効果を持つ物質である。
 ・この物質はオキシダンとも呼ばれる。窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)などと同様、酸化物の一種である。
 ・化学反応において、酸とアルカリを中和した際などに生じる副産物にも大量に含まれている。
 ・この物質の分解には大量のエネルギーが必要で、分解後には高濃度の水素ガスが残留する。
 ・この物質が液体から固体に相転移する際、体積について異常性を示す。これにより容器や配管などが破損する被害が多発している。
 ・この物質は金属の腐食プロセスを加速する。特に鉄には顕著な錆を生じさせ、工業製品などに多大な悪影響を及ぼす。また、自動車の電気系統の異常やブレーキ機能低下を来す。
 ・この物質は、ナトリウム、カリウム、カルシウムなどの金属を侵し、水素ガスを発生させる。
 ・液体のこの物質を呼吸器系に吸引すると急性の呼吸不全を引き起こすことがある。
 ・経口摂取で発汗、多尿、腹部膨満感、嘔気、嘔吐、電解質異常、悪心、下痢、腹痛、頭痛を来すことがある。


 理科検定の過去問にも出題されている。だからちょっと加工して、環境化学系の講義で使ってみた。


 某大学の学生は純粋というか馬○というか、「そんな物質は即規制したほうが良い」「その物質を分解するための研究をしてみたい」などとお利口さんの感想しか口にしない。


  上記を含みその他の例についてはここ を参照。
 英語はこちら


 なんですよ、これ。
 ではそういうことで。


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2005年10月13日 18時42分40秒

農薬を使わないと

テーマ:環境科学

 知り合いの農家の方から電話があった。その方は、「農薬を使わずに果樹を栽培する」という一徹な営農方針で知られていて、私も20年ほどお付き合いをさせていただいている。


 電話の趣旨を簡単に言うと、「農薬を使わなかったために隣の畑の人から訴えられることになった、どうしようか」ということである。


 農薬を使いすぎて訴えられるのは考えられるが、農薬を使わなかったから訴えられるのは意味がわからない、というのが彼の主張だ。


 私はピンときた。かなり以前のことであるが、北海道だったか青森だったかで、「農薬を使わないために果樹園が病原菌の巣屈となってしまい、近隣の農家から訴えられた」という事例があったはずだ。おそらく同じようなことだろうと彼に言ってみると、やはりその通りだった。


 病原菌によっては、「地域全体にいっせいに農薬をまかないと意味が無い(効果が期待できない)もの」とかがあるとは思うし、一軒だけ無農薬をやっても周りから農薬が飛来してくることだってありえる。やはり無農薬をやるなら地域全体が同じリスクを共用して一斉にやらないとまずいのかもしれない。


 前出のりんご畑の裁判がその後どうなったかは承知していないが、なんとも考えさせられる問題である。私は手出しはできない問題で残念なのであるが、せめてその知り合いの農家の裁判、興味深く見守ることにしたいと思う。

 ではそういうことで。

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2005年09月26日 17時08分18秒

石綿パイプ

テーマ:環境科学

 アスベストの問題が世の中を騒がしているが、あまりまだ大っぴらになっていないものの中に「石綿管」、つまり石綿が混ざっているパイプがある。


 現在の水道の本管は「ダクタイル鋳鉄管」を使用することが常である。枝管の一部には「塩化ビニル管」「鋼管」「ポリエチレン管」等が使用されている。石綿管は、ダクタイル鋳鉄管が主流になる前に、「軽量で安価」等の理由で好んで用いられてきた。しかし、強度的に脆弱さがあり、地震ばかりでなく衝撃にも弱く、すぐに管が割れて漏水を引き起こした。そこでそのような問題がおきない現在の「ダクタイル鋳鉄管」の登場となったわけだ。


 しかし、まだまだ日本には、石綿管が使用されている場所がある。厚生労働省の「水道統計」によると、2003年度で全国で2万km、全国の水道本管の延長の実に3%近くがこの「石綿パイプ」なのだ。さらにその「水道統計」によれば、日本に残る2万kmの石綿管のうちの半数以上が「給水人口5万人未満」の地区に存在する。そういう給水人口の小さな都市では石綿管を積極的にダクタイル管に取りかえるのも財政的にも困難だろうから、当分残るのではないか、と鈴木は考える。


 WHO(世界保健機構)2004年の「飲料水水質ガイドライン」によると「石綿管を通った水道水を飲むことによる健康影響は認められていません」ということだ。おそらく日本の役所に質問してもこの項目を引用して「安全だ」というに違いない。真偽は良く分からない。


 いずれにしても問題なのは、今後耐震化政策などもあって今後石綿管がどんどんダクタイル鋳鉄管に置き換える工事が進むことだ。建物の「アスベスト除去工事」と同様、石綿管の解体作業はアスベストの飛散を伴い危険なのだ。既に行政は道路工事業者などに石綿管を撤去する際は労働安全衛生法に基づく「石綿障害予防規則(H17.7.1施行)」に規定される段取りで対策を実施するように呼びかけているそうだ。つまり、石綿管を撤去する工事をする人がアスベスト被害を受けないよう防護策をしろ、ということだ。


 しかし…。建物のアスベスト除去作業は屋内である。一般的に閉鎖された空間である。養生シートなどで覆えば、ほぼ完全に除去現場からの漏洩はないだろう。一方石綿管は屋外にある。一般的に地中にある。下水道工事などで突如環境に現れる。予期しない構造物として工事用重機が破壊してしまうこともあろう。その際、石綿管が乾燥していていると間違いなく大気中に石綿の繊維が放出される。


 それは恐怖だ。


 しかも、上記引用の「石綿管の延長」は現在使用中の石綿管の長さであって、埋め殺し(使わなくなって地中に放置されたままになっているやつ)の部分は統計に入っていない。実際どの程度の「埋め殺し石綿管」が地中に残っているのかを把握している水道局はきわめてまれであろう。いわゆる『旧市街』みたいなところで道路工事が始まったら、「石綿管が埋め殺されていない」ことを神に祈る、しかないのかなあ・・・。


 やはり恐怖だ。
 ではそういうことで。

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