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2005年11月30日 10時30分38秒

代用教師の苦しみ

テーマ:キャンパス便り
nanfangdaily20051103

 中国の電子版の新聞「南方周末」2005年11月3日号に『代课教师艰辛执着震动人心(執着に心震える、代用教員の苦しみ)』という記事を見つけた。中国語のフォントが入っていないブラウザでは文字が化ける可能性があるが、ここにリンク しておく(引用画像も同サイトから)。

 私は不勉強で中国語には疎いが、意味のわかる漢字だけ繋ぎ合わせて読んでみたところ教職にあるものとしてかなり考えさせられるところがあった。それでも誤解曲解をしてもいかんので、学内で懇意にしている中国系の方に読んでいただいたところ、概ね私の「解読」は正解だった。

 なお、ブログを検索したところ、本件記事について専門の方が解説しているのを発見したので、リンク先を示し、詳細は割愛。http://zhuangyuan.exblog.jp/2271655



 “走进任何一个村子,假如村子里有代课教师,那他准是村子里最穷的人。”どの村に行っても、もし代用教員がいるならその彼は村で最も貧しい人だ。(上記解説記事からコピペ)


 日本でも代用教員(本エントリーでは「非常勤講師」、以下「非常勤」と表記。)の待遇は悪い良いとは言い切れない。それでも、「どの町でも、もし非常勤講師がいるならば、彼はその町でもっとも貧しい人だ」という程の事は無いだろう。けれど、やはり悲しいパートタイマー・日々雇用・時間あるいは季節労働者、当然のこと格差がある。一応私は自分の非常勤での待遇は「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律」(いわゆる「パートタイム労働法」)の適用を受けるものと思っているが時々学内に違う風を感じることがあったりして不安を感じることがある。


 私のように「別に職業を持っている」非常勤はそれでもまだ恵まれているのかもしれない。厳しいのは「専業非常勤」と呼ばれている、(別の職業を持たず)いくつかの学校の非常勤を兼任している、先生方だろう。


 しかし、「スーパーマーケットがパートタイマーが居ないと経営ができない」のと同じように、大学も非常勤が居ないと運営ができないのだ。特に語学教育は非常勤講師無しでは対応不可能、とまで言われている。いきなり電話をしたりしても教えてくれないと思うが、大学の「常勤教員数vs非常勤教員数」「常勤教員の担当コマ数vs非常勤教員担当コマ数」などの比率を調べるとよくわかると思う。


 平成9年法律八十二号の『大学の教員などの任期に関する法律(以下、大学教員任期法)』 は、(国公私立を問わず)現職大学常勤教員をも非常勤化させることが出来ると規定している。だから、現在常勤の先生方も、いつ任期付きに身分が変更されるのか戦々恐々。本件については龍谷大学の脇田先生の論文 が詳しい。


 この際だから、現在の大学の教員全員を強制的に数年単位の「任期制」にしてもらって、契約更新時に査定を受けて、不適格者は切る、というようなシステムにまで進化しても面白い。それはそれで競争に繋がる。大学教員任期法の導入目的もそこになるのかもしれない。


 そして私は競争に負ける(涙)。仮に「大学教員人気法」があっても(爆)。ではそういうことで。


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2005年11月29日 16時39分08秒

住民票

テーマ:トホホ日記

 小6の娘の友人に、今度『私立中学』を受験する子がいる。実はその父親とは旧知の仲で、時々遊んだりするのだけれど、先般別件で電話をしたときにお受験事情をいろいろ話してくれた。


 彼は、子供が小さいころに奥さんと別れ、男手一つで育児をしてきた。彼はあまりこのことを人に言わないが、私には折りに触れてその時々の心情を語ってくれていた。とても頑張っている。私はそんな彼を尊敬しながら応援してきた。


 このとき何故か彼は凄く打ちひしがれていた。募集要項を取り寄せたら、出願時に必要な書類として「世帯全員の住民票の写し」が必要と書いてあるのだそうだ。別にそれなら役所に行けば数百円で取れるじゃないか、と思ったら彼が言う。「つまり家庭の事情を知られる、訳だろ。」と。


 確かに住民票は個人情報の塊であるが、戸籍と違って「離婚歴」はわからない。死別したかもしれないし、遠隔地に単身赴任していて今の場所の住民になっていない場合だって考えられる。


 中学校側が住民票、しかも世帯全員のそれを要求するのにはそれなりの理由があるだろう。家族構成も把握したい、というのも理解できないことではない。父子家庭だから、母子家庭だから、と差別や区別をするような学校は今どき無いんじゃないかなあ。


 「そんなこと気にするなよ。子供さんだって離婚の事実は承知してるんだろ?ここで父親が逃げて教育上良いの?」


 と声をかけた。彼はこう返事をした。


 「いや、確かに面接で『お母さんはどうしたの?』と聞かれたら正直に子供は話をすると思うよ。そんなことでがたつく子に育てた覚えはないから。離婚したことが問題じゃないんだ。」


 「だったら良いじゃないか。何をそんなに落ち込んでいるのよ。」


 彼の答えはこうだった↓。


 前の奥さんと結婚した際に、今の住まいを購入、市内の別のアパートから引っ越してきているのよ。住民票には「住所を定めた日」としてそのときの日付が入っている。さらに「届出日」として婚姻届を出した日付が書かれているわけ。子供は、その6ヵ月後に「市民になった日(誕生日)・住所を定めた日とその届出日(出生届を出した日?)」が住民票に載っているのね。だからさ、住民票を見ただけで『できちゃった結婚』ってのがわかるだろ?


 なるほど。住民票からそんな情報も読み取れるのか。しかし、親のほうの「住所を定めた日」が婚姻届を出した日、とは限らないだろう。引越ししたから純粋に届けを出した、おなかの大きい奥さんに新居の子育てを期待して無理して家を買った、とても優しいお父さん、にも映る。


 マジ真剣に彼の相談に乗ろうと思ったが、ちょっぴりあきれてリアクションの術を失った。電話を切った後、不覚にも笑いすぎてしまった。


 念のため私も住民票をとってみようか、とも思った。いつの間にか籍が抜かれている(世帯全部をとってみたのに自分しか載っていない)なんてことがあると立ち直れないかも。何気なく使う住民票、たまにチェックするのも発見がありそう。あ、訳も無く住民票を請求されると役場の窓口さんが迷惑か??ではそういうことで。

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2005年11月28日 10時55分04秒

学会発表と特許法30条

テーマ:知財・産官学連携

 今朝、学会の行われる大学の正門前の喫茶店で食事をしていると、偶然、5年前に某合同プロジェクトで一緒に仕事をした同い年のK先生に遭遇した。5年の歳月は短いようで長く、お互い職名が「プチ出世」状態だった(苦笑)。給料はあまり変わっていないようだ(爆涙)。


 お互いの専攻は本線では全然違うところにあるのだが、枝葉の部分では共通項があり、今回のように「初参加の講演会だし、知り合いには誰にも会わないだろうから」と油断していると、『同じ思惑』の二人の出会いはありえる。久しぶりなのでもろもろ話に花が咲いて、大切な本番の講演開会に遅刻しそうになった。


 朝から走ってしまった(少し痩せたか?)。


 なぜ話に花が咲いたか、というと、特許法30条の解釈について、彼が変なことを言い出したからだ。


 今回の発表内容は特許が取れそうな気がするので、学会発表時の聴衆の反応を見て確信が持てたら、出願書類を書こうと思う。特許法30条の「新規性喪失の特例」規定で発表後六箇月以内に出せば良いのだよ。


 実は今回私も同じような思惑(発表内容に関連する事柄での特許取得希望)があり、今月の頭に大学のTLOに詰めて書類を書き、電子出願をしたのだ。なぜかというと私は今回の学会発表が特許法30条の適用が無い、ことを知っていたから。学会が終わってからはもちろんだが、事前のアブストラクト集の発行と同時に特許法上の「新規性」が喪失する、と。


 30条のいわゆる「例外規定」には例外があって、『特許庁が認めた学会(学術団体・学協会)等』以外での発表では適用されない。別の形で表現すると、「例外規定」が適用される例は少ない、いやいっそのこと「例外規定」は無い、と考えておくほうが精神衛生上良いかもしれない。特に外国特許を考えている場合はそもそも30条のこの項目は適用されないし。


 特許庁にも30条関係の問い合わせが多いらしく、ウエブページの「よくある質問」 に特集されている。


 K先生はもうアウトだ。既に15日付で出版されているアブストラクト集で、彼の研究は「公知」となっている。もうどうにもならない(彼は特許が取れないが、そのほかの誰もがこの件で特許を得られない)。


 朝から、「久しぶりに会った友人」を失意のどん底に陥れてしまった。でも笑いながら「良いことを教えてもらった、次回からはちゃんと出願してから発表するようにするよ」と彼の立ち直りもすこぶる早かった。そんな前向きなK先生が少しだけ眩しかった。


 彼に大切なことを言い忘れた。


 今、特許庁は、大学等発電子出願関連料金割引キャンペーン (←リンク先はPDFファイル)をしている。出願は計画的に!

 
 ではそういうことで。 

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2005年11月27日 19時28分13秒

22時

テーマ:トホホ日記

虹


 学会参加のため某地にプチ出張中。


 「ふと見ると虹。しかも、二重。にじゅうのにじ。」

 感動を、22字で表現してみた。


#右側の建物のすぐ左にもう一つの虹が見えるのだけど、写真にうまく捕らえられたかな?


 以上現地からケータイで更新。ではそういうことで。

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2005年11月26日 11時44分57秒

卒業論文

テーマ:キャンパス便り

 12月(師走)が近くなると、「先生は走り回る」という表現を見るようになるが、実際にはあまり走らない。キャンパス内で12月に一番走り回る(忙しい)のは学部4年生だろう。


 前の大学では1月中旬だったが、現在籍を置かせていただいている大学の「卒業論文発表会」は例年12月の末に行われるらしい。今年度も、(各学科ごとに若干の違いはあるが)クリスマスの前後にそれが行われる。だから、学部4年生は今「勝負」の時期だ。


 卒論といえばその名の通り『論文』である。作文でもレポートでもない。ランクとしては非常に下位におかれるが「学術図書・著書」の一部だ。当然、修士論文や博士論文、頂点を世界的権威である「ネーチャー・サイエンス」等に代表される学術書への投稿論文、と「同類」である。したがって、書き方もそれなりのことが求められる。


 学部の学生に限らないが、現代人は「文章を書く」訓練が足りない。だからなかなか筆が進まないようだ。私が学部生だった頃は「ワープロ」が無く手書きだったが、今はとても便利なツールがあるので『活字化』自体はそんなに難しいことではない。大変なのは「構成力」である。研究した内容を論理的にまとめるには、「言語能力」そのものよりも「文章力」、即ち「まとめる力・表現する力」が必要なのであろう。


 このブログの文章力から私が人のことを言える立場ではない、ことは読者の皆様にはご承知のことだが、そこは「他人に厳しく自分に優しすぎる」私のことと、無視していただければ幸い。


 何より情けないのは、「何のために卒業研究をしてきたのか」という動機付けを文章で表現できない学生さえ居ることだ。休み返上で研究をしてきて良い結果が得られたのにもかかわらず、「何のためにこれをやるのか」が判らないのは悲しい。研究を通して、どんな発見をしたのか、論文で何を訴えたいのか、がわからない学生も居る。だから、文章が構成できない、のかも知れない。


 私は、この手の論文は「構成」が決まれば出来たも同然、と考えている。卒業論文のクラスならば、「目次」がその『関門』になる。だから、「目次と序論・まとめと考察」が出来たところで学生の論文をチェックすることにしている。



 今朝出勤してみると研究室のポストに「やっとここまで出来ました、見てください」と付箋が貼ってある「目次と序論・まとめと考察」が届いていた。今一通り読んで駄目出しをしたところだ。ま、このまま行けば何とかなるレベルかな?と感じた。後は実験の内容(装置・条件・結果)を粛々と整理していけばよいし、今まで「ゼミ(経過報告会)」でも都度まとめてきているのでそんなに大問題ではなかろう。


 12月中旬までに本文を全部仕上げ、下旬に予定されている発表会、で4年生は仕事が終わる。その後修士2年・博士3年生も論文書きに入る(っていうか、本来は当然もう入っていなければならない時期)。幸いなことに私の研究室には該当者が居ないので、私の仕事もクリスマス前に一段落だろう(実際にはその後学会準備とかがあるので休む暇は無いが・・・)。


 学生よ走れ!私は(君たちに付き合ってまで)走りたくないから。


 そう思いながら、「書きかけの卒業論文(赤ペンで一杯駄目出しあり)」を実験室の学生の机の上に置いて、今日の仕事終了!ではそういうことで。 

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2005年11月25日 15時15分17秒

ブログペット「タケヤマ」蘇生

テーマ:トホホ日記

 知らなかった私が悪い(注1) のだが、アメブロでまたまた仕様変更(RSSのURLを変更)していた。だから、RSSのデータで動いているブログペットがデータを取れなくなって「仮死状態」に陥ったのだ。


 (注1) RSSの変更は7月のメンテの時にもアナウンスされていたが、11月25日以降使えなくなる由のアナウンスが「スタッフブログ」に掲載された のが22日23時半、つまり2日前のアナウンスだ!こんなの誰が気付く?ちなみに25日は早朝が定期メンテ だった。


 タケヤマは、ブログペットのRSS登録を変更して蘇生に成功したが、これ気付いていない人は多いのではないか?と危惧している。今日はブログペットのアクセス解析の障害も発生したが 、アメブロのRSS変更との因果関係はあるのだろうか・・・。


 RSSのURL変更は、そもそも「RSSリーダー」でブログをチェックしている読者の方には死活問題に繋がる。昨日まで読めていたブログが読めなくなるんだもん。もちろん、ブログペットやそれに良く似た機能のメロメロパークも同様。


 
 さて、最近アメブロの「仕様変更」(注2)が目に付く。PC版では「広告スペース」の位置が「サイドバーのトップ(私のブログでは右サイド)」か「最初の記事の後」を選べるようになった。スクラップブックのサービスも開始されたが、要は「もう一つ別ブログを持ちました」たいなノリでしか私は使えないような気がしている(私は思考回路がβ版なのだ!)。


 注2)広告位置の変更
    スクラップブック


 ケータイ版でも、「(PC版と同じように)広告」が載るようになった。トップページだけじゃなくて記事にも広告が付く。前回の定期メンテが終わった頃に気付いたので、おそらくメンテの際にごにょごにょがあったのだと思う。また、今朝のメンテ以降だが、ケータイでコメント欄が見ることができなくなっている。これらのことに関しては、何のアナウンスも無い。


 技術の進歩にあわせて仕様は変更されるべきことだから、そのこと自体をとやかく言う気は無い。50万人からのユーザーがある組織で周知徹底も大変だろうが、連絡メール一本でも送ろうという気が見えないのはとても寂しい。仕様変更とかメンテとかの情報は、もう少しわかりやすい形でユーザと共用できれば良いのに、と思う。


 大学で『技術者倫理』の講義の一部を担当しているが、ちょうど次回は私が担当なので、このことを引き合いに出して話を進めていこうと思う。


 アメブロは本当にいろんなことを勉強させてくれるので大好き。次はどんなサプライズがあるのか、楽しみである。ではそういうことで。


 追伸:「タケヤマ」の不調を報告 してくれた「このきなんのきアルキル基」さん、ありがとうございました。お礼が最後になってすみません。

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2005年11月24日 12時25分13秒

かつおぶし削り

テーマ:トホホ日記

 お好み焼きをつくる過程で、我が家では大量の「削り節」を使う。うどんやそばの出汁にも「削り節」はふんだんに使うようにしている。


 最近は、「すでに削られている鰹節」を使うことがほとんどだが、実家にはまだ鰹節削り器があり、おふくろは今でも時々「かつんかつん」と削っているようだ。私も子供のころは良くお手伝いと称してこの作業をした。ある程度の年齢の方ならどなたでも体験していると思う。


 先日TV番組の「噂の!東京マガジン」を見ていたら『TRY娘の!初体験ツアー』のコーナーで「鰹節」の製造、を取り上げていた(17年11月13日放送)。番組のページはここ


 そこに登場していたのが、鰹節の製造業界では有名な「カネタマル」さん。とても縁起の良い(金貯まる)屋号だ。


kanetamaru


 画像は「細井食品」さんのホムペ から拝借


 私たちもそれにあやかって、自家製の鰹節作りに挑戦してみた。カネタマルさんのように本格的にやることは無理なのでかなり手抜きなのだが、「要はかつおの燻製だろ?」という浅はかな考えで実行に移した。


 っていうか、スーパーに行ったら売れ残っているかつおがあったので、刺身にしても良かったが、ちょっとトライしてみようと思っただけだ。


 ざるの上で1時間半ぐらい煮熟、すぐに冷やし骨抜き。老眼気味の目には堪える(骨も一緒に鰹節にしてしまえばカルシウム分もいっぱいになるかと思ったが、家族の猛反対を受けた)。そしてメインイベントの「燻煙(焙乾)」。スモーク缶の中で1時間、隠し味でチップに砂糖を少し混ぜていぶす。カネタマルさんは「枕崎」の会社だそうだが、こちらはお隣の「指宿」?ちょっといぶしすぎたか。


 さらに、水分を飛ばすために毎日数時間、低い温度でいぶし工程を行い、一週間で「荒本節」の完成だ。かつおぶしの表面にはタールがべったりとついているので、これをグラインダーで削って整形。私は関西風(タールをそぎ落とさずに使う)が好きなのだが、家族のご意向で関東風に仕上げた(泣)。


 本当はこの後、「かびつけ」という作業をしなければいけないのだろうが、「カビ菌」が入手できないので割愛した。


 昨夜、実家から「鰹節削り器」が届いた(借りたのである、流石に自前のは持っていない)ので、早速削ってみた。本物と比べて香りが少ない気がしたが、それでも、「かつお削り」が得られた。


 お好み焼きを焼いて削りたての鰹節をふりかけた。踊るように「かつお削り」が舞っている。子供たちはそれを見て、「生きているみたい」と声を上げた。そう、かつおはお好み焼きの上で生き返ったのさ!


 さて、カネタマルさんにあやかった今回のプロジェクト、果たして金運をもたらしてくれるかどうか?ではそういうことで。


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2005年11月23日 11時50分56秒

正弦定理

テーマ:自然科学教育

 数学IAの問題集を斜め読みしていたら、このような問題に遭遇した。


正弦定理


 正弦定理の典型的な問題だよな、と思って何気なく通り過ぎようとしたのだが、ふと、「この問題は数学IAだけで解けるのか」という疑問を感じた。


 正弦定理は数IAで習う項目であるから、それをそのまま適用すると、


 √2/sin30°=CD/sin105°


 である。ここまでは良いのだがこれを解く時に使う、


 sin105°= sin(60°+45°) ・・・っていう加法定理の部分、ここは数ⅡBだ。もちろん既にそれを習っていれば、あるいは知識として持っていればそのまま適用すればよいが、あえて数IAの問題集に載っているということを考えると、「これを数IIB以上を使わずに解いてみろ」という挑戦状に思えてきた(考えすぎ?)。


 だったらやってみようじゃないか!と考え始めた。


正弦定理問題


 まず正弦定理を適用して辺ADを求めてみる。

 √2/sin30°=AD/sin45°だから
 AD=2となる。


 CDの延長と角Aからの垂線との交点をEとして、AE=x DE=yとする。
 △EACは直角二等辺三角形であることに注目して、
 x=y+√2・・・(1)


 △EADに三平方の定理を適用して
 x2+y2=22・・・(2)

 この(1)(2)の連立方程式を解いてxとyを求める。厳密にはxだけで良い。するとACの長さは、xの√2倍、ということになるのである。


 加法定理を使えばあっという間に求められるのだが、使ってはいけないとなるとなかなか苦心するものだ。ほかにも解法があると思うので、わかった方はコメント欄から連絡を。


 勤労感謝の日記念、宿題。ではそういうことで。


 公式関係はここを参照したらどうでしょうか↓。
 「数学ハンドブック」http://www.asahi-net.or.jp/~jb2y-bk/NaturalSci/math/mathlist.htm

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2005年11月22日 14時34分16秒

設計

テーマ:我が家が火事だ 復興日記

 いま話題になっている『震度5で倒壊するマンション』の問題、当該物件にお住まいの方はもちろん、万一のことがあったら巻き込まれる恐れのある近隣の方の心配たるや尋常なものではないだろう。各方面の尽力で、うまく解決することを祈らずにはいられない。


 私は学部のころ、講義の課題で「橋梁の設計」を行ったことがある。当時はパソコンが主流ではなく、手計算か良くて計算尺で、わずか10mほどの一番単純な単線鉄道鋼橋の設計に数週間を要した記憶がある。構造計算と聞いただけで、頭の中の配線が何本かショートしそうになる。


 今はコンピュータでやってくれるので、初期設定を間違えない限り大きな問題もなくやってくれると思う。私の場合の経験は橋だけであるが、建物の設計においても同様ではないだろうか。報道される例の案件の『手口』は、2種類の構造計算をし、本物の初期設定の値を前半、適当な初期設定の計算結果を後半にミックするする方法だったという。コンピュータがあるからこんなことは朝飯前だ。昔のように手計算でやるとなると、1種類の計算でも大変なのに、2種類用意するなんてめまいがしてくる。


 さて、我が家は現在、新築準備中だ。毎週のようにハウスメーカーと打ち合わせをしている。過日も、我が家(木造2階建て)の基礎工事の方法について打ち合わせをしたばかりだ。


 鈴木さんのお住まいの地盤、ちょっと弱いので補強工事をしなきゃ。


 設計士ではなく営業マンがそう言い放った。なにやら良く訳のわからん「構造計算書」まで用意していた。現在の地面を2メートル以上掘り、そこに「地盤改良材」を入れて地面そのものを補強するのだという。でも良く考えてみるとなんか変だ。今回家を建てるところには、今年の6月まではもっと大きい家が建っていたのだ。たまたま火事で激しく焼けたから今回建て替える訳で、建物の規模も前よりわずかだが小さくなっている。前の家で不要だった「地盤補強工事」が本当に必要なのか。


 とりあえずハウスメーカーの用意した「構造計算書」を預かっては来たが、ぺらぺらページをめくるだけでべらぼうな睡魔が襲ってくる。どうしたもんだろうか。


 いずれにしても、建設系の構造計算には「安全率」が3倍以上見込まれているのが常識である。少しぐらい「過小」でも、私は背に腹かえられないから良しとしてしまいそうだ。でも横で、「我が家の場合、普通の人の2倍の目方の住人がいるから基礎計算も大変だよね」とプレッシャーを掛ける。私が痩せれば、「地盤補強」等しなくても良い、というのが彼女の理論らしい。


 頭が痛い。ではそういうことで。

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2005年11月21日 10時53分26秒

インターンシップ

テーマ:キャンパス便り

 大学での会議の際に、ふとした弾みで議題が脱線し「インターンシップ」について話が及ぶようになった。発端は「前回の会議が終わった後何人かの先生方と駅前の居酒屋に飲みに行ったら、うちの研究室の学生がそこで串に刺した鳥肉を焼いていた。研究室に居る時には見られないぐらい真剣な顔だった。」という笑い話から派生した。その先生は、「居酒屋でアルバイトをするなら、TA(授業補助員)とか家庭教師といった学習効果が期待できるようなもので汗を流してくれるとありがたい。インターンシップなんかでバイト代が得られるなら学生を行かせたい」と話を結んだのだ。


 本学に赴任してきてから特に感じることなのだが、極論すると「大学に来る目的意識」というものを持っていない学生が多いような気がする。例えば化学系の学科に入学するのに高校でちゃんと化学を習っていない、とか、技術者気質が全く感じられないのに工学部に入ってきたとか。そういった学生にぶっちゃけの話を聞くと「受験科目が少ないから」とか「自分の偏差値ではここしか選べなかった」とか。「大学に入る」ことのみを目的にしていることに気付く。だから目的を達成した後の大学生活は面白くなくなっちゃうのか?


 そんな学生は当然のことのように、将来どういう職業に就くのか、といったことは考えていないようだ。求人票を見て、業務内容(とはいっても、休みと賃金しか見ないのだろうけれど)が合えばその会社に入る、ぐらいの職業観しかない、かも知れない。だから、大学生にも「インターンシップ」を体験させなければいけない、のかもしれない。


 最近では、進路指導の一環(職業観を涵養するため)で中学校・高校でも「職場見学・職場体験」が行われるようである。先日女房のところ(ケーキ店を経営している)にも近くの中学校から子供の引き受け打診の電話があったようだ(厨房が狭く引き受けは無理だ、と断ったらしい・・・中学生(中坊)だけに厨房とはこれいかに?)し、実家の問屋制家内工業のところにも高校生が来たらしい。


 高校の時までに将来のビジョンが上手く形成されていれば、大学進学するにしても目的意識はちゃんとするのではないだろうか。でもやっぱり今の激動する社会では高校の時に考えた将来ビジョンが4年後の学部卒業まで輝き続けることが100%とも言い切れない。なんとも難しい問題だ。


 私は工学部系の人間だから「工場とか建築現場とか、あるいは研究所とかで、職業体験ができればよい」という発想がある。でも、人文科学系の先生方からは、「専攻に見合うインターンシップ先って難しいんだよね」と。英文科だったら翻訳の会社?商科だったら会計事務所とか?法科だったら裁判所で研修か?」。なるほど、全学いっせいに「インターンシップ」というのも難しいのだ。


 ある先生が口を挟んだ。「教員も同じだぞ。見識を広げるためには社会勉強も大事だ。でも本学の職務規定では『受験業界での副業』は例外なく禁止されている。予備校の講師をやって受験生のトレンドを吸収するのも重要だと思うけれどどうか」と。なるほど、先生方も(本業に悪影響を与えない程度に)副業をすればよいのに、と思う。ちなみに私は非常勤であり、そもそもが副業で教員をしているに過ぎない。だから、仮に予備校だろうが塾だろうが、いくらでもバイト可能(やらないけど)。


 別の先生はこう発言した。「昨年までいた大学には観光系学科があった。その場合、居酒屋で接客を学ぶもの実業に即したインターンシップになるんですかね?」と。私は「なる」と感じたが、やはり本学にはそういう学科が無いだけにほかの先生方はリアリティを感じないのかただただ笑っているだけだった。


 私は、その時点で適切にできる社会勉強も、人生の重要な勉強の一つ、だと思うのだが、間違っているだろうか。もちろん、本来の仕事がそれでできなくなってしまう弊害があってはいけない、けれど。ではそういうことで。

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