2008-12-10 00:23:50 テーマ:stop the karoshi !

コンビニ受診は有料化へ ~丹波市に習う~

以前から当ブログでは何度もコンビニ受診の罪をうったえてきましたが、そろそろ全国各地で対策を練りだしてきたようです。



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コンビニ受診対策、豊岡病院が時間外診察料を上乗せへ 

http://www.kobe-np.co.jp/news/kurashi/0001578036.shtml


夜間や休日の救急診療に緊急性のない軽症患者が訪れる、いわゆる「コンビニ受診」を減らそうと、豊岡市戸牧の公立豊岡病院救命救急センターは、「時 間外診察料制度」を12月から始める。

緊急性のない患者に適正な利用を促し、医師の負担軽減や救急体制の安定化を図るのが目的。コンビニ受診の自粛を促す 取り組みは各地で行われているが、別枠の診察料を徴収するのは県内で初めて。だが患者サイドや医療関係者の間にも、不安や疑問の声が上がっている。コンビ ニ受診をめぐる現状と今後の課題を探った。(但馬総局・宮下裕史、藤井伸哉)

 「子どもに発熱以外の症状がなく、元気があって機嫌もいい。そんな時は翌日まで様子を見て、昼間に受診しましょう」


 十月末、「小児救急セミナー」が豊岡市内の保育園で開かれた。講師は九月まで豊岡病院で時間外診察に携わっていた公立村岡病院の山田博之医師(26)。約三十人の若い母親らに、医師の負担を増大させているコンビニ受診の弊害などを丁寧に説明した。


 豊岡病院によると、二〇〇七年度に同センターで診察を受けた患者は四年前に比べて三割増え、一日平均六二・七人。診察の結果、入院の必要がないと判断された患者が九割前後を占めた。


  但馬地域の基幹病院の豊岡病院は、医師不足が続く中、昨年十月、地域内の公立病院を再編し、医師を集め、同センターに救急患者を受け入れることにした。救 急医療を優先した措置だったが、それ以降も軽症患者の受診は減らず「このままでは十分な救急医療が行えない」と、新制度の導入に踏み切った。


  時間外診察料は保険適用外で一律三千百五十円。




緊急性がなく軽症なのに救急医療を受診したと判断された場合、初診料に上乗せされる。従来の時間外加算の診 察料は廃止する。同病院は「緊急性を判断する基準」も定め、ほかの医療機関の紹介▽外傷がある▽一歳未満の患者-など八項目を除くケースは負担の対象とし た。だが、効果は未知数だ。


               ■


 住民の間には、医師不足や救急医療の厳しい状況に理解を示す 声がある一方で、戸惑いも出ている。小児救急セミナーで、山田医師の説明を聞いた母親(22)は「初めての子どもで経験も少なく、手遅れになるのが怖い。 熱が高いだけだとしても、料金を払ってでも受診したい」と話した。


 「緊急性のある、なしは素人では判断できない」とするのは公立朝来梁瀬 医療センター(朝来市山東町矢名瀬町)の木山佳明院長(54)。「医師でさえ、初見では分からないこともあり、緊急性がないと判断された人すべてをコンビ ニ受診という言葉でくくるのはおかしい」と疑問を投げかける。


 さらに「患者は大丈夫かどうか分からないから病院を頼る。患者心理への配慮が必要で、別料金を取る前に相談窓口の充実などに取り組むべきだ」と指摘した。


  これに対し、豊岡病院の倉橋卓男・救命救急センター長(54)は「患者に救急を受診すべき時と、そうでないケースを知ってもらう努力をしていきたい。結 局、メリハリのある利用をしてほしいということ。開業医など『かかりつけ医』の診察を受けることの大切さも呼びかけたい」とする。


同様の制度を実施してい る静岡や徳島の病院では特に問題は起きていないといい、「地域医療を守るために一番大切なのは救急。緊急手術などいざという時に十分な力が出せるように、 医師に余裕を持たせてやってほしい」と理解を求めた。


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今回の豊岡市では、時間外診察で緊急性がなかったとされる軽症患者は、


3150円を徴収されるとの事です。




しかし、実際はどうなる事でしょうか?


>緊急性のある、なしは素人では判断できない


>母親(22) 熱が高いだけだとしても、料金を払ってでも受診したい


ある程度の抑制は効くでしょうけれど、結局こういった問題が前に立ちはだかります。



そこで思い出すべきは、以前のエントリー

"コンビニ受診”と医師の過労死

でご紹介した、丹波市で地域の医療を守ろうとコンビニ受診を抑制する為の対策として出された



「どんな時に救急車を呼べばいいのか?」

http://mamorusyounika.com/chart6.pdf


こういう冊子を導入すれば良いと思います。


これは小児科向けの対応を解りやすいカスケードに纏めたものですが、



発熱や嘔吐といった症状から、その程度や経過を辿っていけば、


最終的に「様子を見る」から「救急車を呼ぶ!」まで分類されています。



小児科の現場の医師が診断をする過程を示すような形で作成されており、


非常に良いものだと思います。


このカスケードの良いところは、いろんなケースを提示することにより、


患者の不安を取り除く事ができるような構成になっている事だと思います。



救急医療を煩雑化させる最大の敵は、患者の不安感です。



「素人にはわからないから。」


「不安だから、調べて欲しい。」



こういった医療知識不足に由来した患者の感情的な行動が、コンビニ受診と言うわけですから、


その不安を取り除くという事が、もっとも効果的だという事です、


 


そうしてコンビニ受診をしないように呼びかけたところ、


受診数が約半数に抑制されたという効果があったと言います。



有料化と併用して、全国で採用すべきです。



そして、こういう冊子を小児科だけでなく、

広く成人の疾患にも用意するような作業を進めてもらいたいものです。

それこそが厚生労働省の仕事だと思います。


さらに言えば、こういった医療知識を高めることが、

市民一人一人が、地域の医療を公共のものだと考えて守っているのだという意識を高め、


そして、闇雲に病気を恐れるのではなく、急病時にも冷静に対処できる危機管理能力を備える事にもつながり、


ひいては正しい健康知識を身につける事にもなるでしょう。



そう、医療知識においてマスコミのプロパガンダに犯されること無く、


医者の常識が世間の常識になる


そんな有意義な一歩をこの冊子は指し示していると思います。



そして、


STOP the KAROSHI!



コンビニ受診は医者の生命を直接危険に晒しています。


どうか正しい医療知識を身につけて、コンビニ受診を止めましょう。




 



<参考>


救急車の適正利用、どんな時に必要か。

http://www.narumi-ecl.co.jp/aed/ambulance.pdf




コメント

[コメントをする]

1 ■コンビニ受診

神戸でも2次救急の輪番病院を新聞に載せなくなったら、夜間受診が4割減だそうです。
♯8000の電話相談の相談者も8割が病院へ行かずにすんだそうですし。
やはり知識を広める啓発活動は必須ですね。

2 ■無題

3150円とか甘っちょろい設定にしているからでしょう。USなみの料金にすればいいだけの話ですよ。時間外なんか、すべて2-3万でいいとおもいますがね。

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