先週アップできなかった記事です(^^;


以前からいくつか記事を書いています、「飛び込み出産」問題。

読売新聞の調査では、昨年は主要な施設で全国で301人だったという事です。

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「飛び込み出産」昨年は301人、経済苦などで健診受けられず


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080205-OYT1T00681.htm


妊娠中に定期的な健診を受けず、産まれそうになってから病院に駆け込む「飛び込み出産」をした未受診妊婦が、全国の主な病院で、昨年1年間に計301人いたことが、読売新聞社の調査で明らかになった。


最大の原因が経済苦であることもわかった。飛び込み出産について全国の実態が明らかになるのは初めて。調査は、高度な産科機能を持つ総合総合周産期母子医療センターとして指定されている医療機関と、今後指定される予定の医療機関計73か所に対して郵送で行い、67か所から回答を得た。

回答によると、昨年1年間に「飛び込み出産」をした未受診妊婦は計301人に上った。
未受診の理由は「経済的困難(費用負担ができない)」が最も多く146人と49%を占めた。
「健診が不要と考えていた」妊婦も42人いた。

実際、98人(33%)が、出産にともなう医療費を一部もしくは全額払わなかった。また、107人(36%)は未婚だった。


 「未受診妊婦が以前よりも増えた」とした医療機関は20か所あった。10人以上の未受診妊婦が飛び込み出産した医療機関は、首都圏を中心に11か所あった。

  今回の調査結果について、未受診妊婦の問題に詳しい独協医大の渡辺博教授は「未受診妊婦が増えているということは医師の間で言われていたが、実際に301 人もいたことが明らかになった意義は大きい。飛び込み出産は母子にとって危険が高く、放置できる問題ではない。経済的困難が最大の原因ということからも、 妊婦健診の公費負担を増額することが、最も現実的な対策だろう」と話している。

 昨年、奈良県などで妊婦の受け入れ拒否が発覚したが、拒否 された要因の一つが未受診だった。このため、未受診で飛び込み出産をする妊婦の存在が、産科医療の混乱に拍車をかけているとして問題視されるようになっ た。しかし、地域や医療機関レベルの調査はあっても、全国の実態は調査されてこなかった。


(2008年2月6日03時08分 読売新聞)

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>回答によると、昨年1年間に「飛び込み出産」をした未受診妊婦は計301人に上った。

( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ


>未受診の理由は「経済的困難(費用負担ができない)」が最も多く146人と49%を占めた。
>「健診が不要と考えていた」妊婦も42人いた。


(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ


98人(33%)が、出産にともなう医療費を一部もしくは全額払わなかった。

>また、107人(36%)は未婚だった。



  _, ._
(;゚ Д゚)



「飛び込み出産」は非常に危険なお産です。

赤ちゃんの状態も、母体の基礎疾患など一切の情報が無い状態で、突然お産をする訳ですから、

まさに原始的出産と大差ありません。


そうなれば、高確率で母体、胎児への影響が免れないと言う点で、2名の命を危険に晒しています。

さらに、救急車を呼んで病院を探してもらい、到着したら事務員からナース、検査技師など

十数人のマンパワーを優先的に消費し、

ルールを守って検診などで来院していたはずの多数の他の妊婦に迷惑をかけ、

ただでさえ過労で絶滅寸前の医師にさらなる突然の労働を課し、

しかも、結果が悪ければ病院や医師を訴えるかもしれないリスクを携え、

幸運にも生まれたとしても3割が料金を踏み倒し、

あまつさえ、生んだ子供を捨て行く親もいる始末。


これが、「飛び込み出産」の実態です。


これこそ、前回の記事で言及されていた


>自分のしようとしている社会的行動のもたらす利益と不利益を

>冷静に考量する習慣を市民一人一人が身につけること
である。


一人一人の安易な考えでも、

集まれば社会に多大な負担=迷惑をかけるという事を自覚して欲しいのですが、

こういった行動を起こす人種とは、

「そんなの、関係ね~」

っと、深く考えないでしてしまうような思考回路の持ち主で、社会には相当数存在するということですorz



・・・と、言うのも以外と重要なのは、この一文


>10人以上の未受診妊婦が飛び込み出産した医療機関は、首都圏を中心に11か所あった。


「あそこの病院なら、飛び込みでもお産させてくれるし、費用の踏み倒しも出来そうよ!」

そんな評判で狙われている病院があるという事が浮き上がってきますorz



そして、

Stop the karoshi(過労死)!


そんな病院で産科医師が過労死したとすれば、まさに


「(飛び込み分娩)テロで(医師)死亡!」


という記事になってもおかしくないでしょうし、


そんな記事にならないために、そういう危険な地域で危険な診療科に従事する医師が逃げ出して

医療崩壊、産科崩壊が進行しているのが現状だという事です。