自民党に離党届を出した与謝野馨元財務相(71)と無所属の平沼赳夫元経済産業相(70)らは5日夕、都内で会談し、今週中の新党結成を確認した。会談には、この日離党届を提出した園田博之衆院議員(68)に加え、石原慎太郎・東京都知事(77)が飛び入り参加した。ただ、年配者が多く、政策も微妙に異なる「与謝野・平沼新党」への参加に二の足を踏む議員も出てきた。当初予定していた8日の結成は10日に先送りされる方向で、新党の先行きは不透明だ。

 東京・渋谷区のレストランで開かれた会合には、園田氏や離党を検討中の藤井孝男元運輸相(67)も出席した。基本政策やメンバー、党名について協議。支援を買って出た石原都知事も加わった。

 大物同士の“合体”だが与謝野、平沼両氏の政治理念や政策には異なる点が多い。この日は「増税も視野に入れ、経済対策と財政再建を車の両輪として取り組んでいく」ことで合意したが、双方のメンツを立てた両論併記の印象はぬぐえない。8日予定の旗揚げは10日に先送りされ、新党は不安な船出となりそうだ。

 与謝野、平沼両氏は東京の麻布高校で机を並べた同級生で、ともに衆院当選10回。一時は同じ派閥に所属したことがあるが、具体的な政策では違いが鮮明だ。

 元財務相の与謝野氏は財政再建を目指した橋本内閣で財政構造改革法の立案にかかわるなど筋金入りの財政規律派。小泉内閣で郵政民営化を推進した。「経済、財政、国民の安心安全」を政治信条とする「リベラル保守」。

 一方の平沼氏は、郵政民営化を徹底的に批判し、自民党復党も拒否した硬骨漢。「真性保守の再生」を訴え、自主憲法制定や対北朝鮮強硬路線を掲げるなど、政界きっての「タカ派」として知られる。

 政策の軸が見えないせいか、新党合流に慎重な議員も出てきた。2008年の総裁選で与謝野氏を擁立した後藤田正純衆院議員(40)は「今新党に行くことは絶対にない」と明言。自民党の中堅若手は多くが冷ややかだ。昨夏、平沼氏の支援を受けて国政復帰した城内実氏(44)は合流に否定的な発言をする一方「(平沼氏のもとで)ぞうきんがけでもやる」と揺れている。

 平沼氏も寄せ集め感を避けたい意向。新党参加を理由に離党の意向を幹部に伝えたことが判明した鴻池祥肇元防災担当相(69)と、連携をめぐって6日に会談予定の鳩山邦夫元総務相(61)は結党メンバーには入らない見通しを示した。政党要件を満たす5人目の国会議員については、自民党の中川義雄参院議員(72)と協議していることを明らかにした。

 党名は4つ程度に絞り込んだ。夏の参院選比例代表に候補者擁立を目指していることから親しみやすい平仮名の党名が候補に挙がっているという。

 与謝野氏はこの日、政界の師である中曽根康弘元首相や青木幹雄参院議員にあいさつ。ベテランが全面に出る新党が、どれだけ広がりを見せられるか。

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