2009年1月、アメリカのニューヨーク発US Airwaysの飛行機事故を覚えておられるでしょうか?

 

飛行機が、離陸後まもなく鳥の大群の襲来によって両方のエンジンが損傷、ハドソン川に不時着したものの、155名の乗員・乗客全てが無事に救出されたという事故でした。

 

私も当時、たまたまつけていたテレビで、いきなり大々的にLIVE中継がそのニュースを報じ始めたのを覚えています。

 

テレビに映る映像は、川の中に浮かぶ飛行機の両翼の上で、救助を待つ乗員の姿でした。

 

このSullyという映画は、その事実を元にして作られました。

 

私が見たときは、乗員たちが、機転を利かせてハドソン川に不時着したパイロットのSully機長のことを口々に褒めたたえていたのですが、実はその後、機長はとんでもない状況に立たされていたのです。

 

ネタばれになってしまうので、ここから先は内容が知りたい人のみ読んでくださいね。↓↓↓

 

 

実はSully機長が皆からヒーローと言われ、感謝されているのとは裏腹に、国家運輸安全委員会の調査が入っていたのです。この機関は、事故の際、何が起こっていたのか、また、機体の損傷を調べて、そのときに機長が正しい判断をしたのかを調べるところで、彼らの言い分は、「左のエンジンはまだ生きていた可能性がある」「機長はラガーディア空港に引き返す時間は十分にあった」というものでした。

 

つまり、「機長の取った策は最善のものではなく、危険が伴うものであった」ということです。

 

でも、Sully機長は40年のベテラン機長。そして副操縦士のジェフも腕の確かなパートナーです。Sully機長は、「エンジン停止後、35秒以内に空港に引き返していれば間に合った」とする委員会の言い分に、「コンピューターのシミュレーションでは間に合うと出ていても、実際、機体を操縦するのは人間だ。シミュレーション通りに行くものか」と主張します。またエンジンが止まったら、マニュアルで再始動を試みないといけない規則があり、それをやっているうちに35秒などすぐに過ぎてしまっていたのでした。

 

ということで、35秒の枠を外してもう一度シュミレーションしてみると、今度はラガーディア空港に向かうまでに機体は建物に激突・・・という結果に。

 

結局、その最初のシミュレーションも、ベテランの操縦士に17回練習をさせた後に成功したものだということが分かり、また左のエンジンを川から引き揚げ、調べてみると、事故が起こったときには完全に機能していなかったことが判明します。

 

事実を知り、ほっと胸をなでおろすSully機長とジェフ副操縦士。

そして機長は、「私の手柄ではなく、副操縦士や乗員、乗客全ての手柄である」と言います。

一時は、復職をホールドされて、家を取られるような経済的危機にもさらされながら、最後まで自分の信念と経験を軸に、困難を乗り越えた機長でいした。私はそんなSully機長に、乗員の命を守ってくれた感謝の気持ちと、そして尊敬の念を抱きました

155人の無事が確認されたときの、機長の表情。トム・ハンクスが機長を演じているのですが、本当に感動しました。

 

https://youtu.be/mjKEXxO2KNE

 

 

 

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