鳩山由紀夫首相(63)は2日午前、国会内で開かれた民主党の緊急両院議員総会で「私自身、この職を退かせていただく」と、退陣を表明した。首相は「政治とカネ」の問題を抱える小沢一郎幹事長(68)にも辞任を求め、小沢氏が了承したことを明らかにした。鳩山内閣は近く総辞職する。昨年9月の発足後わずか8カ月半での退陣となる。衆院で多数を占める民主党は4日に新代表を選出する両院議員総会を開き、首相指名選挙を経て政権を維持する方針だ。

 小沢氏は2日の常任幹事会で「7日に組閣して、所信表明もあるだろう」と述べ、7日に新政権が発足する見通しを示した。国会会期は予定通り16日で閉会する。参院選は「6月24日公示-7月11日投開票」の見通しだ。

 首相は退陣の理由について、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題で混乱を起こしたことと、「政治とカネ」の問題をあげた。そのうえで、「政権・与党のしっかりした仕事が国民の心に映っていない。国民が徐々に聞く耳を持たなくなった。私の不徳の致すところだ」と述べた。

 首相は5月31日と6月1日の2回にわたって会談した小沢氏について「『政治とカネに決別する民主党を取り戻したい。私も退きます、幹事長も職を退いてもらいたい』と申し上げた」と語った。小沢氏は「わかった」と応じたという。

 首相は北海道教職員組合(北教組)幹部らの公選法違反事件を抱える小林千代美衆院議員に議員辞職を求めたことも明らかにした。

 鳩山首相に対しては、普天間飛行場移設問題の日米合意によって、社民党が連立政権を離脱。内閣支持率は2割台を切った。7月の参院選で苦戦が必至の情勢となり、参院民主党を中心に「鳩山降ろし」の動きが表面化した。

 首相は31、1の両日、小沢氏、輿石東参院議員会長と三者会談を行って、自身の進退を協議してきた。1日の会談では輿石氏が参院民主党内の退陣論を伝えたが、首相は拒否していた。

 首相の強い続投の意向とは裏腹に、小沢氏らは首相が続投すれば参院選は惨敗必至と判断し、2日午前の緊急両院議員総会で、首相の進退を採決する構えもとった。このような情勢から、首相は続投は困難と判断し、2日朝、党幹部や渡部恒三元衆院副議長らに退陣の決断を伝えた。

 鳩山氏は昨年8月の総選挙での勝利後、同年9月の首相指名選挙で第93代、60人目の首相になり、悲願の政権交代を果たした。直近3代の自民党政権の安倍晋三、福田康夫、麻生太郎の各首相は約1年で退陣したが、鳩山首相はさらに短命となった。

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