驚異の耐磨耗タイヤ インテンシブチューブレス
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ハッチンソンには、3種類のロードチューブレスタイヤがあります。アトム、フュージョン3、インテンシブです。フュージョン3以外のチューブレスタイヤがどんな性能なのかという質問が多く寄せられますので、今回はインテンシブについてお伝えいたします。
インテンシブは25cなので23cのフュージョン3に比べてやや幅広です。しかし外観からでは、23cと変わらないように見えます。ロングライフタイヤなので、トレッド面が少し盛り上がっています。タイヤ1周の長さがフュージョン3よりも少し長くなりますので、タイヤを交換される際はサイクルコンピュータのタイヤ周長の設定を変更してから走るようにしてください。
カタログではインテンシブは、耐摩耗性が高く6500キロも走れるとの表記です。これは世界で戦う選手の運動強度での距離だそうです。私とは出せる出力が大きく異なるレベルでの話です。体重52キロ程度の私なら、1万キロ程度走れるだろうと考えておりましたが、実際には1万3000キロを超える距離を走れてしまいました。
これが私が実際に1万3000キロ以上走行したインテンシブです。
かなりの距離を走り込まないと、ここまで磨耗してくれません。もう何回、前後ローテーションを繰り返したでしょうか。インテンシブはトレッド面のゴムが厚くなっているために、この磨耗状態ではまだトレッドの限界を迎えておりません。私はトレッド面の磨耗が限界に達するまで走りこむつもりでしたが、タイヤのゴムが寿命に近づいたために継続使用を断念しました。それにしても1万3000キロもの距離を、1セットのタイヤで達成してしまうのは驚異的です。通常のクリンチャータイヤの3倍もの距離を走れてしまいました。一般的なローディーの場合、インテンシブをトレッドの磨耗の限界まで走り込むことは、出来ないかも知れません。年間走行距離が1万キロを超えるような方にとっては、非常に経済的なタイヤです。
インテンシブは耐摩耗性が高く、突出した性能を謳ったタイヤではありません。グリップ力を落とす事なく耐久性を大幅に向上させたと書かれています。そのため装着した際は、性能について特に期待してませんでした。減らないのであれば、高強度で走り続けるようなトレーニングに使うつもりでした。インテンシブはフュージョン3よりも僅かにエアボリュームが多く、マイルドなものです。とてもロングライフのタイヤとは思えないほど、優しい乗り心地です。私は6キロに設定していますが、空気圧が足りないのではないかと疑ったほどです。
加速はフュージョン3と何ら変わりません。僅か15gの重量差は、走行時に体感できるようなものではありませんでした。時速60キロまで加速するペースは普段通りでで、トラクションのかかり方は好印象です。巡航性能と制動力もフュージョン3と決定的な違いは感じません。フュージョン3の性能はそのままで、快適性能を大幅に向上させたような印象です。
コーナーリング性能には驚かされました。下りの高速コーナーもタイトなコーナーも、まるで自分が上手くなったかのようにクリアしていきます。コーナーリング性能が高いフュージョン3といえども、コーナーリング中に砂を踏めばフロントタイヤが滑ります。しかしインテンシブは、落ち葉や路面に浮いた僅かな砂を踏んでも、多少の事では破綻する素振りを見せません。路面に刻み込まれた溝も、荒れた路面も、何事もなかったかのように走れてしまうのです。低圧で十分転がりますので、雨のレースにも最適でしょう。オールラウンドタイヤとして究極の走行性能を有しているのは、もしかしてインテンシブの方かも知れません。
インテンシブは、ロングライドからレースまで幅広く快適に走れるタイヤです。快適な速さを求める方は、是非ともお試しください。
耐摩耗性が高いタイヤといえども、メンテナンスは不可欠です。走行後は毎回水洗いするなど、タイヤへの付着物を必ず洗浄してください。そして水気を拭い去った後に日差しを浴びない湿気の低い室内で保管してください。ホイールに装着したまま長期間走行しない場合は、1週間に1度は空気を補充してください。タイヤはメンテナンスすることで、ゴムの劣化を最小限に留めることができます。タイヤは路面と接している唯一のレーシング機材です。長く安全に楽しむためにも、機材には愛情を持って接して下さい。






