田村ゆかり*Sweet Milky Way*08/04@大宮ソニックシティその2 | 羊飼いの戯言

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作品の感想や雑感をつらつらと述べたblog

 漸く始まりました『田村ゆかり2007 Summer *Sweet Milky Way*』の初日大宮公演に参加。
 大宮ソニックシティ
 魔物狩りの明けだったので、早朝から物販に並ぶなどの無茶は控えて18:15に会場入り。

 2006年冬に行われたPinkle Twinkle Partyから実に半年振りののイベントですが、正直PTPについては記憶を封印してある(自分が書いたレポもほとんど読み返していない)ので、気持ち的にはfancy baby dollツアーの達成感とFCイベントで壇上の記念撮影時ににいじってもらったのと、最近の黒うさぎでなか卯&ドムドムネタを拾ってもらった幸せな記憶を引き継いでの参戦。


 初日の席は前方ブロックほぼ中央の通路席で、ステージも見えれば客席の様子も結構分かりやすいという好位置。開演前のステージは幕が下りておらず生バンドであることが見て取れます。逆にレールカメラ類はなく、資料用の固定カメラのみ。仮に映像化するとすればパシフィコ横浜を狙うのでしょう。


 18:30に場内アナウンス。恒例となった「サイリウムをもって跳ぶ行為は大変危険であり~」のくだりもありましたが、皆さん慣れてきたせいか特に笑いも起きませんでした。
 18:40客電(客席の照明)が落とされ、短い前奏を経てライブスタート。ピンクのドレスに大きなバラの花がいくつも縫い付けてある衣装。驚くべきはハンドマイクではなくヘッドセットだったこと(最初の3曲だけ)。

01.Princess Rose
 高速曲から入るだろうと予想は的中。曲自体はPTPに引き続いて2回目のお披露目なので、『baby rose』や『blooming for you』などの掛け声はあまり出てなかったようです。
02.My life is great!
 まさかのMLG復活。もちろん口上もすらすら出てきますが、久しぶりの割には長口上の客席浸透率がめがっさ高くてテンションが上がったにょろよ。しかもサビの音程を変えたり頭上で手を左右に振る振り付けが変わったりと工夫が見られます。『Super Special Day』と相補的な起用をされるので別会場ではSSDも復活するかも?
 なお、『My Life is great!』call表についてはこちら を参照するといいかもです。
03.虹色バルーン
 パラソルを取り出しての差し回しがダンサーさんたちと揃っていて綺麗でした。ここで一旦落ち着いてMCへ。


(MC1)
 「田村ゆかり15から17歳です」という挨拶から入り。テンパっていたのかかなり早口でした。
 「やって参りました、お~みや? 座ってください」、「はーい」。この流れはfancy baby dollの名古屋から続く掛け合いですが、わざわざ開演直前の鳩にもそのネタを仕込んでおり気に入っているっぽいですね。
 「スゴイテンパっててハンドのマイクを取ろうとして間違って隣においてあるめろーんステッキを取ってしまったよ。」 ここで早くもめろーんコーナーが没コーナーになっていないことが分かりましたが…、詳細は後述。
 「大宮に帰ってきました。前回は2004年の夏に来たんですけど、戻って参りました。そん時大宮にいたよっていう人? そん時にブランコでブルブル震えているのを見て、本当は神秘的なシーンのはずなのに、(ゆかりが)皆に心配を掛けさせたことを覚えていると思います。」
 Sugar Time Tripの中に収録されている『les larmes de la lune』のひとコマですね。確かFC会報の表紙にもなったと思いますが、動けず固まっているが印象的。
 「回って」の声に反応しますが、中央最前に居た不埒者(笑)に対して、「低く座っている人がいるから真ん中に居たくない、『なんかアタイ狙われている』、低い目線で狙われている」と脇の方へ退避。笑いに混ぜつつもやんわりとマナー違反を注意する手腕は流石です。もっとも管理人も去年のfancy baby doll名古屋において、1F最前は立ち禁止だったため座りっ放しでドロワーズ見放題低い視点を余儀なくされたことは情状酌量の余地を求めたいところ。
 「いつの間にかライブで今日を迎えてて本番って気がしない。お家でソファに寝転がってモンハンをやってる時と同じ。ここにいる人たちをやっつけたらツノとか取れるみたいな。リラックスしてんだかしてないんだか」と言いつつも、マイクに歯をぶつけて「痛っ!」と呻いたり。のそんな失敗はちょっと記憶にありませんね。
 「今日初日だから美容室に行ったの。でも時間が無くていつもとは違うところに行ったの。そしたらそこにはカラーセットがあっていいなぁと思って見たら、『シャンプー・カラー・カット・トリートメント・顔剃り』って書いてあって『殿方用じゃない?』と思って、それにはしなかったんだけど、シャンプーの時の台とかが殿方サイズだから上の方にあがったりしなきゃいけなくて。店に入る前に他に女子がいたら入ろうと確かめたの。なのにゆかりがやっている途中でいなくなった。…サクラ? お店の並び屋さんみたいな。女の子も安心ですよって入り易いようにしている。」
 この辺りからはいつものゆかり節
 「10cm位切ってもらったの。その時モンハンやってたゆかりが確かに悪いんだけど、ゆかり史上一番短いくらいになってる…。ゆかりが10cm切って欲しいって言ったのに『肩から10cm位』になってる…。」女の子ならではの髪の話題ですが客席が聞いているだけなのを感じ取って
 「アレ、無反応だ。興味が無い?」と即座に話題チェンジ。
 「皆が興味ある話は、ご当地の話をした方がいい? 『ふれあい戸田』は知ってる。ゆかりが知ってるこの辺の情報。今日は戸田で花火大会があるので帰りの電車が混むかもしれないよ。気をつけて。すっごく早く終わるか遅く終わるか。でも遅く終わっても混んでるのは変わらない。ならMCをバサバサ切った方がよい?」「エー」と上手く引き込んだところで、「『Sweet Milky Way』始まったばかりですが、まだまだ続くよ!」と曲へ。


04.Butterfly Kiss
 ゆかりスレ某コテお気に入りの『バタフライキック ヽ⌒(#^ヮ^)⌒┌┛∑(ノ´д`)ノ 』。ちょっと意外な選曲でした。両のおさげに白いフワフワをつけて遠目から見るとが白いネズミ、両脇にネコという配置。
05.天使のお仕事
 『eeny meeny miny mo』が当初分からずに謎を呼んだ曲。これまでのライブだとまず起用されなかった変調の曲を用いてマンネリ化を防ぐ手段。
06.新曲あるいはカバー曲?
 なのはか赤ずきんのキャラソンでも無いし、カバー曲か新曲かな、と思いつつ聞いてました。サビの「マ、シェリー?」が手がかりになりそうですが。

 ここでは一旦退場し、『Spiritual Garden』をアレンジしたBGMを用いてダンサーさんが踊りでつなぎます。お着替えタイムですね。
 再登場は花飾りをつけたカチューシャと、何と言ってもロングの華やかなドレスが目を引く、貴腐人貴婦人らしさ満点の衣装。

07.Sensitive Venus
 今まではAmazing kissなどのダンス調の曲でギアチェンジをしてましたが、クラシックダンス調の曲。衣装と曲のはまり具合が素晴らしい。
08.YOURS EVER
 バラードで絶対起用されるだろうと思っていた曲です。


(MC2)
 「回って」の声に答えて左右に回転。ドレスを指して
 「これスゴイよね。フランスの人みたい。社交場? 鹿鳴館じゃない…ベルサイユだ! ベルサイユみたいなイメージ。で殿方が隠れるんでしょ、ここ(スカートの中)に。『ここにお隠れなさい』って。でもこの中あっついよ?」
 ここは硬軟自在のMC捌きで
 「…乙女がそんな。スカートの中が蒸す、だなんて! この中には『』が詰まってる!」という落ちが最高。
 公式のペンライトの話題になり「ピンクのライト綺麗だね。Mellow Prettyのライト。初めて作ったメーカーさんなんだって。LED? グッズに命を掛けている女の子が今いないから正確な情報が伝わらないんだけど…、ライトに凄く詳しい人…。あ、いねぇ。いないの、ナントカ工学ですみたいな人? 全部光らせるのに苦労したんだって…。ごめん! 分かんない!」 と言えばピンクのライトが定番でポケットネオンを持っている人が大多数なのですが、最近オフィシャルで電池式のを売り出してますね。
 「ゆかりの為に開発してくれたってことになってるけど別のところでも同じ事やってるんだろう、大人ってそんなもんだよね」どこか別の国でもやっているのかなぁ、流石に分かりません。
 マイクにまた歯をぶつけて「歯が欠けて落ちたら言ってね、『ゆかりん、歯! 歯!』って。…口内炎は大丈夫ですよ。」そして質問コーナーへ。


・女の子
 「いっぱいいる、じっくり見よう、すごい。量産型がいっぱいいる~」
 表現としては上手なのですが、量産型:劣化コピーという意味合いもあるので受け取り方によっては失言とも取れる言い回しでしたね。
・本当は男の子だけど張り切ってロリィタ着てみた人
 一人
・A型の人、AB型の人、O型の人
 その次は「かに座の人」とスカしたので客席騒然。「B型は手を挙げなかった人でしょ? B型の人はゆかりちょっと苦手なの。血液型で区別するのはいけないとは言うけど、B型ってマイペースの人が多いよね。A型が尻拭いすることが多いよね。ゆかりの周りにB型の人が異様に多くて困ってる。仲良い子もBが多い。新谷良子も。奈々ちゃんは何型? 違う? 良かった~。奈々ちゃんまでB型だったらどうしよう」
 管理人はB型ですが何か。
・一番遠くから来た人、北海道は無し
 「鹿児島は大丈夫だったの? 飛行機。あ、(会場に)いるもんね」。日程的には北海道組の方がうさぎ台風の影響が残っていたようで。
・一番近くから来た人
 「これ以上は個人情報が絡むね」
・初めての人
 5-10%くらいですが、「意外に多いな」という評価。いかにリピーター・固定客がついているかが如実に分かる瞬間でした。
・今までの質問で手を挙げたけど本当は嘘をついていた人
 「駄目だよ…、皆色々だね。」
・親子で来た人
 「2組」で母子連れに対して「オカアサーン」と手を振っていましたが、そういえば去年のfancy baby doll初日でも母子で参加し、その後いたずら黒うさぎ内でも「○○の母でございます」という封書の書簡が読まれた方がいました。
・兄弟
 「どんな兄弟? 双子? たっち? どっちか片方がゆかりのこと応援してて、もう一人は別に声優が見られるなら誰でもいいやってこと?」 返答のタイミングがバラけたところを即座に拾って「遅く答えたほうがウソだ!」とツッコミ。「喧嘩になんないの? たとえばいたずら黒電話が家に掛かってきて『お兄ちゃんいますか?』ていう時に『僕、お兄ちゃんです』と代わって出たりするの? ゆかりでもやるよ、やるよね」
 「というわけで宴もたけなわですが」と言いつつ後半へ。


09.君をつれて
 『恋せよ女の子』のc/wで黒うさぎのEDになったり、密かに推す声が高い曲が起用。ステージ左手の2F立てのお城に上がり、窓を開けて歌うという演出は曲調にも適合した演出でした。ここで一旦退場。

 そろそろ『なのはゾーン』だろうと読み切り、「なのは曲2曲が来ますよ」と隣のまちばりあかね氏 に予告したのですが実際には間に1曲挿入され「惜しい」結果に(笑)。初回はセットリストが分からないので、全体の流れ、既に歌われた曲、まだ残っている曲を考慮しながら「次に何が来るか」をリアルタイムで推し量る楽しみがあります。
 は紫色を多用したドレスで再登場。

10.星空のSpica
 青いライティングと紫のドレスのマッチ具合が絶妙。「リリカル・パーティーⅢ」よりも「iDOLM@STER ALL STAR LIVE」を優先させた管理人には初披露だったのですが、歌い終わりの顔を隠す振り付けは共通のようですね。
11.不可触な愛
 意外とつなぎとして使われることが多い曲。
12.Beautiful Amulet
 08.01に発売されたばかりの曲なので、サイリウムの振りも一般的な物が多かったですね。『テンプレ打ち』をしていれば大体の物には対応できることの証でもあります。
 ここでは一旦退場してバンドメンバー・ダンサー紹介でつなぎ。


13.Little Wish~first step~
 管理人はこの曲はの歌を堪能したいので間奏の『ゆかり!』16連打しか入れない人間ですが、警報→PPPHを入れる人間の多いこと多いこと。完全に『Baby's Breath』と並ぶツートップに入った気がします。
 残念だったのは黄色のサイリウムを点灯させている人が少なからずいたこと。fancy baby dollツアーやPinkle Twinkle Partyでは少数だったのですが、どういう経緯でCutie Cutie Concertにおいて一夜限りの『月の雫プロジェクト』が行われたのかを知らない若人がこの半年~一年の間に増えたということでしょうか。


(MC3、めろーんコーナー)
 「ここに皆が『いい加減、もういいんじゃね?』と思ってるメロメロステッキがあります。これをエイッと振られるとあーら不思議、皆がゆかりんにメロメロになってしまいます。それでは試してみましょう。」
 テンプレを棒読みする口調で紹介していますが、2004さまぁらいぶで始まった企画ですからもう丸三年になりますね。バンドメンバーに発動させ
 「(キーボードは)年末のパシフィコに居たから分かってると思う。じゃあやってみようかな~。めろーん。ハイ、機材を倒さないように苦労しながら、めろーんとやりました」
 「(ドラムは)めろーん(に合わせてライトアップされ)、仕込んでたの?」
 しかしベースはめろーんに対して抵抗するように右の手掌を突き出して耐えて見せます。そこで「めろーん力が足りない。オラに元気を!」と客席にアピールして再度めろーん。「やったー、勝った。皆の力でマサニャンをやっつけたぞ! …ちょっと趣旨が変わってきてる。」 めろーんコーナーで先ずスタッフをいじるのは最早定番になった感じです。
 そして「なんか疲れちゃった(エー)」と気を引きつつ、「やり方分かるよね、ポンとやられたらワーッてなってね」と何とも意気に欠ける説明。まずは2Fが良く見えるよう中央の台に上がりますが、細かいところで後方支援席を優先させる気配りが心憎い限り。
 「2F真ん中からやろう。めろーん。…ちっちぇー!」とおかんむり。流石に「もう一回!」コールが沸き起こり「2Fの本気を見せてみろ。これが最後だよ。出来なかったら二度と振らないからね」と挑発。そして「めろーん、めろーん、めろーん~、ハイ、ジャーンプ!」といきなり跳ばせる荒業に。正にマンネリ感を吹き飛ばすグッドアイデア賞モノですが、即座に反応して一斉に跳ぶ客席も見事で、これにはも「やれば出来るんじゃん!」とお褒めの一言。
 続いては1F。「1Fは一杯人がいるから大変なことになる。地球とか動くんじゃないか」と思わせぶりなことを言いつつ「めろーん、めろーん、めろーん~、回転!」とまたも変化球。2Fと同じことはさせないだろうとは思いましたが、「回転」と命じられて即座に対応してみせる客席もかなりレベルが高いです。「回った! 何でも出来るのかな。」 続いては「コサックダンスめろーん」を命じますが、右往左往する国民を眺めて「やってる、やってる、馬鹿でしょ?」とスカしてみせます。文字通り客席を手玉にとって遊ぶと、弄ばれて喜ぶ国民の貴重な交流の場。
 最後は1F・2F全体に3回めろーんを発動させ「フィーッと。ああ、終わった終わった。」と締めます。しかしながら3周年を迎えた手詰まり感を打破したいのか、「皆でめろーんを何とかしよう。皆も『正直、いいっす』? じゃあ、目を閉じて下さい。本当のことを言って下さいね。」と挙手による国民投票を急遽実施。目を開けてキョロキョロしている人を「オイ!」とcheckしつつ、「この中で『正直めろーんはもういいんじゃないかな』と思っている人、『ハーイ』といって手を挙げて~。怒らないよ~、本当のことを言って~、怒らないよ~。ほっほー。…こんなもんしか居ないならまだ続けてもいいかなぁ」
 確かにマンネリ感は出てきていますが、今回のように変則的なものを混ぜることでまだまだ遊べることが確認出来ましたし、もう少し続けてみても良さそう。「皆でめろーんの変化形を作ろう。『僕の考えためろーんはこれです』を田村ゆかりオフィシャルホームページに書いて」と意見公募もしておりました。


 そしてここからは「みんな大好きゾーン」へ突入。
14.童話迷宮
 一発目。
15.Honey Moon
 二発目。はにむんでUO折る人も多いと思います。
16.惑星のランデブー
 三発目。殺人ランデブー。
17.fancy baby doll
 四発目。『ランデブー→ファンシーベイベー』は死のコンボ。ちなみに恒例のウサギ投げは大体10列前後に着弾します。
 サビの「世界一可愛いよ!」というcallはガッツリ定着した様子がありますが、そのcallに合わせて「耳を済ませてみせ、驚いたように後ろに仰け反る」振り付けは新作ですかね。
18.恋するラズベリー
 五発目。マジカルステッキのようなものを取り出した可愛い振り付けと衣装が見所の一曲ですが、サイリウムを振りながら「もあれでxx歳なんだよなぁ」と王国国民にあるまじき不埒な考えが頭を過ぎったのは秘密だ(不敬罪or国家反逆罪)。
19.Melody
 跳び曲連発してラストはバラード締め。いたずら黒うさぎの現OPながら締めに起用しても違和感がないのだからライブの構成がそれだけ見事だったということでしょう。

 ここで20:40(丁度二時間経過)。


(アンコール)
 「アンコール」コールでバンドメンバーが登場し、「ゆかりん」コールで丈の短い浴衣姿のが登場。
20.Love parade
 ミラー(鏡像のようにの振りコピ)でサイリウムを左右に振る光景は実に見応えがあります。
 間奏ではラケットでサインボールを客席に飛ばすという新企画。ウサギ投げは10列目くらいまでしか届かないのですがこれだと20列目~にも届いておりました。しかし一個を最前列の人の頭にぶつけるという大暴投をしでかし、サビに入っても謝り倒していましたね。
 ちなみにネコ二匹とダンサーさんは「Sweet Milky Way」と染め抜かれたピンクの旗を持って登場。あれの「Mellow Pretty」版、すなわちゆかり王国国旗作らないかなぁ。


(MC4)
 「夏なので何となく浴衣を着てみました。着てみたんだけど、『ヴァンパイアハンター』みたい(正確には「吸血鬼美夕(ヴァンパイアみゆ)」)。(1997-1998年にテレビアニメ化された作品ですが)現代っ子には分かんない。オーディションを受けたんですけど、見事に駄目だったんですけど、ですので思い出深い…。思い出深いか? 何かちょっと似てるなぁと思いました。」(参考資料はこちら

 「『Love parade』、間奏でやることがなくて、サインボールをやってみたかったの。何投げたか分かった? 無反応っぽかった。」そして1列目で誤爆したお客さんに「当たったのに取れなかったの? アレが一番可愛く絵が描けたのに。慣れないことはするもんじゃないね。」 しかしこうした定番曲に細かなアレンジを加える工夫はかなり評価が高いです。
 そして「ちょっと待ってて、暑い」と裏に引き込んでキャミソールとフリルスカートという軽装に。ツアーTシャツのキャミソール版ですが「ゆかり用のキャミ、この世に2枚しかない」とか。
 「初日なのにすっごくテンパってて、着替える時も『マイク下さい』って言ったら『(舞台から裏に)持って来てないです』って言われて、みんな苦笑い。初日って何があるか分からないね。ゆかりんのテンパリ具合が見られるのは…初日だけじゃ無さそう」よくわかってらっしゃる。
 そしてダンサーを呼び込んで次の曲へ。

21.candy smile
 ラストも合わせてシングルCD「恋せよ女の子」から全曲使用。


(MC5、NEKO & NECOトーク)
 客席からの「ネコ」コールにかみついて「もう、いいだろ! これで全員だろ!」と返し、「多分ネコは頭を外してくつろいでいるから多分出て来ないよね! 後ろから出て来ないよね!」と牽制。そうこうする内に両脇から一匹ずつ出て来ますが、それまでの振りが長かったせいか「長いよ! 早く出てきてよ!」
 そしてを無視して客席にアピールするネコには「勝手にヒーローショーかっ!」とツッコミ。更には「『Love parade』で旗振ってる時、口を開けているのが真剣味が足りない。馬鹿にしている気がする」と着ぐるみの仕様にいちゃもんを付け始めます。土下座するネコに対して「口閉じて! もしくは金魚か何か出してみて(大道芸)! 出来ないの? つまんないの!」といじり倒します。そしてNEKO & NECOがひしゃげたのを見て「また、泣き落とし? …あれ、まるでゆかりが虐めたみたいになってる…。アレアレ? 解散! 解散! 愉快なネコちゃんたちでした~」と締めようとします。
 しかし、退場しようとせず客席アピールを続けるのを見て「いつかココ(センター)取ろうって思ってるでしょ。ハートの(バミの貼ってある)所、ゆかりの位置だよ。仙台とかでいつの間にかココに居ないよね、取らないでよ?」と牽制を続けます。中の人との掛け合いはアドリブ(脚本が無い)と言ってましたが、着ぐるみだと視界も遮られて動き辛いことでしょう。
 そして「いつの間にか捌けていたダンサーさん」を呼び入れ「最後の曲」に行きますが、一斉に何かを取り出そうとする客席を目ざとくキャッチして「何ゴソゴソしてるの? まだ何も言ってないよ?」とcheck。しかし最後はココまで待機していたパペットの出番。
 「最後の曲は、恋せよ~?」「女の子!」という即席の掛け合いがばっちり決まる練度の高さです。


22.恋せよ女の子
 今回はパペットの販売はありませんでしたが、結構持参している人は多かったですね。


 終了後は全員で一列に並び礼をしてバイバイ。だけが残り右手から中央そして左手へ、前方から後方、2F席へと丁寧に手を振ってお別れの挨拶。最後は投げkissをして退場。21:13終了(所要時間:2h33m)。



 久々のコンサートだったので気合半分「見」半分という心持で臨んだのですが、近年まれに見る完成度の高いステージでした。「高速曲で入って、中盤はギアを落としてスロー構成、終盤は再度シフトチェンジして跳び曲」という大まかな構成は変わっていないのですが、新しい曲と古い定番曲、これまではライブで歌われなかった曲調の物をバランスよく織り交ぜる配合が見事でしたし、古い部分は細かなアレンジを加えてマンネリ感を拭い去る工夫が随所に見られたのも好印象でした(MLGやラブパレ)。
 客席とのやり取りでも「めろーんコーナー」に改良を入れたり、客席へのプレゼントも近距離用のウサギと遠距離用のサインボールと二段構えにするなど細かな改善が随所に見られます。バンド起用も懸念がありましたが、基本的にが前景に立っていてバンドメンバーが目立たなかった印象があり、あくまで「ゆかりのコンサートだからゆかりが主役」という強弱がはっきりしておりました。
 これは衣装にも言えることで、PTPの時に感じた「妙なコンセプトありきで全体にゴテッとした印象」が拭い去られ、の歌のイメージ・ステージ構成を「補助的に支える演出道具としての衣装」が揃えられていました。
 惜しむらくは曲数が増え全体に押していたためか、がテンパっていたせいか、MCでの口調が早くて当意即妙な客席とのやり取りがそれほど見られなかったことですが、回数を重ねてくればこなれていくでしょう。そして何よりも神曲『Baby's Breath』が聞けないなんて…(涙)。
 まぁその辺はさておき、きちんとこれまでの反省点を踏まえながら軌道修正し、同時に良い点は更に伸ばして洗練された形に作り上げていく姿が堪能できたわけで、残りの公演も大変期待が持てます。


 というわけでには『進化する三十路女』の称号を与えよう(変なのつける気だろぉぉぉーーっ、て『リトルバスターズ!』やってないと分からんネタだ)。

(余談)
 客席から捌けて出口に向かう途中、みっしーPにすれ違ったのでご挨拶だけしておきました。何度見ても先輩羊飼いに顔がそっくりな方なのです。