田村ゆかり *Pinkle Twinkle Party* 2006 Winter
テーマ:ゆかり王国 パシフィコ横浜国立大ホールで行われた『*Pinkle Twinkle Party* 2006 Winter』に参加してきました。
14時過ぎに集合して車で横浜へ出撃。湾岸線を飛ばしたので1時間弱で着きましたが駐車場に入れるまで更に1時間かかる罠。もっともその間にまちばりあかね氏
とけろっちゃ氏に物販をお願いしたので手間は省けたのですが。
そして開演まで小一時間あったのでみなとみらい地区にあるコスモワールドのメリーゴーランドを襲撃。その昔D.C.のキャラソングである「月の魔法で恋したい」のPVで姫が乗っていたそれです。
さて長い入場列を経て会場入りしましたが、途中うさみみひみつくらぶ作成のコール本が配布されておりました。クリスマスということもあって特別オフセ仕様。
会場入りしてから姫へのプレゼントを渡そうとしたのですが、受付が分からず右往左往。仕方が無いので関係者受付カウンタに行ったところKONAMIの芳井実佐子さん(広報)がいらしたので相談したところ「じゃあ私が預かっておきます」と預かってもらえました。開演時間が近づいていたせいか、結構ピリピリした雰囲気でした。
さて開場はカーテンが下りていてステージの中は窺えず。かろうじてPinkle Twinkle Partyのロゴが投影されているのは透けて見える程度。最前列の前にレールカメラが設置され公演中はクレーンカメラも一台動いていました。管理人の座席は3Fの前の方だったので見晴らしは良好。
開演に先立ち姫の声で注意事項のアナウンス。チケットをなくさない・携帯・PHSの電源を切る・録音不可などは当然としても「公演中客席内にて飛び上がったりサイリウムなどを持って振り上げるなどの行為は大変危険ですので、回りのお客様に十分お気をつけますようお願いいたします」という下りで「えー」→拍手と笑いが起きる、という反応はもはやお約束。
開演は17:55。珍しく押していますがドラム主体の前奏が流れて開演。注目の初曲は
01.Picnic
90%童話迷宮が先発と踏んでいたのに残念。なおオケではなくSpring fever以来の生バンド演奏によるコンサートでした。そして
02.Little wish~first step~
03.大好きと涙
と連続3曲。fancy baby dollツアーでは落ちていた「大好きと涙」が復活したのは嬉しい限りでしたが、最大の特徴であるcallの「スキ スキ スキスキ スキ スキ スキスキゆかり!」を入れるタイミングを微妙に掴み難そうにしているお客さんが目立った気が。
「Twinkle…アレ、『*Pinkle☆Twinkle Party* 2006 Winter supported by ANIMAX』、ということで横浜にやって参りました! 横浜ということで皆、分かってるよね?」
微妙だけど神奈川県民ホールの件を言っていたのでしょうか。「座ってください」→「はーい」という返事も既に確立された感があります。
「回ってー」の声に応えて回りますが「うっさいなぁ。ウソウソ。逆回転に回ってというけど何か意味あんの?」
「お洋服のイメージが全部お菓子のイメージなの。これは苺ショートです。」ゴテッとしたピンクのフリフリした衣装でした。
そして早速客席いじり。3F→1Fと手を振り2Fを放置。そして抗議の声に応えて「何々? しょうがないなぁ、2F見えてる?」
「今回はバンド~でやってみました。(メンバーを指しながら)何か微動だにしないんだけどね。あんまり目立ちたくないとか? こことか囲い的な(ドラム回りの板)。意地でもバンドであることは秘密にしたくて幕とか下ろしてみたんですけど、見えてたりしてない? やったー!」
「いつもそうなんだけど、突然始まるよね。ついさっき、30分前までリハーサルをしていて、ゆかり的には一公演終えた感じで…『もう帰ってもいい』かな? ウソだよ、分かってんだろ?」
「何しゃべっていいかよく分かんないけど…(客席の声に)光GENJIはいいよ」
「今日のお昼ごはんはカレーとハヤシライス。」 倍量摂取という衝撃の事実に「えー」という声が。
「そんなん? ちゃんとご飯少なくしてどっちか選べなかったから両方入れてもらったの。真ん中から混ぜて食べた。そんなに非難されることだったの?」先日のラー油の件といいうっかりすると悪食がバレます(笑)。
「いつもゆかり寝坊するじゃん。今日も寝坊をしたようなしてないような時間だったんだけど、マネージャーさんから『着きました』ってメールが来て、『今、髪の毛をやってるんでもうすぐ出ます』とか『着替えてるんで』ってメールを書くけど、今日は早く出た方がいいかなと思って返事をしなかったから、凄く待たせたと思う。皆は遅刻しなかった? 気をつけてね」
マネージャーさんは津田さんがしばらくやってくれるのでしょうか…。
04.Happy Loop!
予想通り赤ずきんのキャラソンから起用。ダンサーさんによるサビでの振り付け指導がありましたが、振りコピだったので演技指導がなくてもその場で対応できた自信はあります。姫は軽装のワンピースに。
05.童話迷宮
赤ずきんコーナーという感じでの配列。サビでの振りがfbdの裏1で腕を振り上げるものから変更になっていました。終わって、姫は段中央のエレベーターから退場。ダンサーさんの踊りと映像でつなぎます。
白いドレスで再登場。
06.フルーツ
「蒼空に揺れる蜜月の小船。」からの起用。珍しい曲です。
「色々聞いていただきました。この衣装は綿菓子。」
「今日土曜日じゃん、赤ずきんやってるの。今日見た人いる? ビデオに録った人? ハードディスクレコーダー? もう言わない。」
「今日、白雪が眼鏡を外す回だったんだけど、知らない人ゴメン、言っちゃって。凄いネタバレなんだけど敵の悪い人が出てくるんだけど、敵だから悪いんだけど…、それがゆかりの従兄なの! 従兄も声優をやっていて初めてではないんだけど、一緒のスタジオになることは少なくて、ゆかりも従兄のお兄ちゃんもすっごいドキドキしちゃった。興味がある人は家に帰って観てみて。ビデオにとって無い人は知らない。あ、DVDで見ればいいね。(今日の放送回収録分が発売されるのは)随分先立ったりするけど。」
そして恒例の質問コーナー。大歓声には「そんなに嬉しい?」
「遠くから来た人? 俺的に遠いのでJRで560円圏内…とかはやめてね。いっぱい万円。飛行機、新幹線、ながらでもいいけど、南の方から来た人? じゃあ、陸の孤島みたいなところ四国から来た人? ウソだよ、ワザと言ったの。『分かるでしょ、大人なんだから』」
個人的にこの『大人なんだから分かるでしょ』というフレーズを使うときの姫の声色がツボなので、聞けて満足。
「海外から来た人? ウルトラオレンジの人…、台湾?」これには拍手が。
というわけで台湾に関して話を展開。瞬時に「台湾」と最近お気に入りの「ターミネーター」、そして「映画」のネタとを混ぜるMCの捌き方は絶妙。
「ゆかり、ターミネーターに夢中じゃん。見ることになったきっかけはUSJですっごい浮かれて、USJなのにキティちゃんの耳をつけて『フワッフワァーン』 って歩いてたの。多分台湾の人が、『写真を撮らせて下さい』って、また『アキバ、アキバか』と思って、『アキバ名物みたいなものか』と思って『いいですよ』って撮ったの。そしたらファンの子だったの。すごい確率じゃない? ゆかりも滅多に(USJに)行かないし、凄い偶然。」
客席の微妙な空気を感じ取って
「皆、他人のことだから『チッ』とか思ってると思うけど、ビックリしない? なんかゆかりが好きな誰かしらがテーマパーク来てたらビックリするよ。ゆかりもその(ファンさんと撮った)写真が欲しいな」
「で、映画ブーム到来中。次に見ようと思ってんの何でしょう? …『007』が見たいなと思ってるの。同じ話を何回もやってるんでしょ? 知らないと思うけどいっぱい出てるんだって。知らない? 分からない? 興味ない? 『007』が好きな人? あれ、誰もいない。」
バンドメンバーに近づいてターミネーター見たことある人? (手を挙げないキーボード演者に)遅れてるぅ…プププ」
「『00…7』、9と7があるから紛らわしいの。HMVとhm3があるくらい。でも今日取材が入ってくれているのは声優アニメディアさんです。ジェームズ・ボンドがいろいろな人がボンドなんだって。全部見るの大変だと思ってたら同じものあるんでしょ。監督・役者さんが違うのがあるんだって、ゆかり凄くない! ゆかり、「通」じゃない? 色々なところで『007』の話をすると思うので、『またか』と思って聞いてくれると嬉しいです。出来れば洋画がいいな。皆、そんなにこの話楽しくなさそうだね?」
といいつつ映画の話を続ける姫。
「ゆかり、一人でターミネーターごっこやるの。(ステージ上で)走れるかな」と、T2よりT1000が走って追いかけてくる姿や、ガンと殴られて首が奇妙な折れ曲がり方をする真似を披露。管理人もT2好きなので一発で分かって大笑い。
「面白いね、ターミネーター。ゆかりの2006年はずっとターミネーターだよ。…こういう固有名詞はいっぱい出して大丈夫かな? そろそろ歌の方へ行こうと思います。」
DVD化を意識しての発言でしょうが、結構雑誌名・作品名連発でした。
07.miss you
08.fantasia
姫は一旦退場。アラビア調のギターソロや布を持ったダンサーさんが踊りでつなぐ中着替えて再登場。
09.AMBER~人魚の涙~
途中の朗読台詞が聴きづらかったのが勿体無い。
10.Prince On A Star~Princess Whispers~
ふぁーすとらいぶ以来の起用でしたか。あの時は「ラーラーラー」の合唱の中メンバー紹介をした覚えがあります。今回はエアギターを披露する姫の姿が見所。
11.Cursed Lily
8箇所でかがり火を焚く演出。姫は一旦退出しドラムソロ、ギターソロ、を経ていわゆるバンド演奏のコーナー。管理人はかつてYOSHIKIのドラムを聴くためにX JAPANのLiveに行ったりもしていたので、ソロ演奏のパートがバンドの華なのは分かるのですが、姫のコンサートで望まれていたかどうかは甚だ疑問。
12.あなただけに~It's only my Love~
「花降り」から隠れた名曲がっっ。中盤は姫が言うところの「暗いご飯屋さんでかかっていそうな曲」を主体に昔の曲メインの構成でした。
「皆、まだ元気ですか? それじゃ忘れないうちに…、ココに出したなんかステッキが何のことか分かる人? ほぼ全員分かっているということは、もう紹介しなくてもいいでしょうか?」
「えー」
「ここにあるめろめろステッキ、これでエイッとやられるとゆかりんにめろめろになってしまいます。皆がやる前に…、ゆかりあのね、バンドさんが苦手じゃない? 距離がスッゴイあるの。それでこのめろめろステッキがあれば仲良くなれるに違いない! どこから始めるかな、じゃ、リーダー」とギターに発動するも「やらない」。
「めろめろ力が足りないのかな? あるいは説明不足かな?」
fbdのスタッフのノリの良さを思い出すと、醸成不足さが露呈。というわけで例題を用意するために
「誰かしらやってみますね~」と物色。「どこかしらのカメラマンさんですよね? めろーん! コレだよ! 分かった!?」と確認してリーダーに再挑戦。そしてキーボード、ベース、ドラマーと順々に発動。ドラマーはスティックを放り投げたりして「商売道具を~」と姫が慌てる一幕も。
「これで今日のめろーんコーナーは終わり」
「えー」
「ハイハイ、分かりました。真ん中に立ってやるよ。」と3F→2F、溜めて1Fの順に『高速めろーん』発動。
「そこのPAさんもやりますよ~。面白ーい。自由自在ー、やったー」
そして改めて全体に発動させて「はい、これでいいですね。ずっとめろーんやってたら皆、クタクタになるね。」
と終了。10月のFCイベントでもほとんど出なかったのでそろそろ廃れるかと思っていましたが…。
「質問コーナーでさっき出来なくて気になっているんだけど、本当は年齢を聞きたいんだけど、親子で来ている人? ウチの両親は立たないで下さい。」
「お母さんと? おかあさーん! こないだも来てくれたお母さん?」fbd初日東京のことでしょうか。
3Fにいた親子連れにも「お母さんでしょうか? お父さんでしょうか? お母さん!」
「ウチのお父さん、お母さん、手振らないで!」
実家で姫のDVDを流しながら画面に向かってコールを入れたり、客席と一緒にめろーんするノリノリのお父さんなのであります。今年も一緒に年越しで桃鉄(99年)をやるんでしょうか?
「めろーん、ゆかりも疲れちゃうからいい方法無いかな。映像でやってくれたら…駄目?」
この辺りで「次」の指示が。MCで話したい内容があったのか
「まだ喋るところあるのかな? (あまり遅いと)皆帰れなくなったりするでしょ?」
13.Princess Rose
新曲なのに、そしてお渡し会とかあるのに全くMCで触れなかったのは微妙…。ここからは「みんな大好きゾーン」。
14.恋せよ女の子
パペットとUOが乱舞。
15.fancy baby doll
「世界一可愛いよ!」callに耳を澄ませ「ありがとー!」
間奏で銀テープが射出され、姫がウサギを投げるperformance。完全にかつてウサギ投げ用の定番曲であった『Honey Moon』、『My life is great!』は引退ですかな。
16.惑星のランデブー
17.Cutie Cutie
間奏でメンバー紹介・ダンサー紹介(色々寸劇交じり)・NECO & NEKO紹介、そして締めは「田村ゆかり17歳でした!」
17歳教ネタを言うと思わなかった(笑)。
一旦切って
「長かったコンサートも次で最後です。もうすぐクリスマス、まだちょっと早いけど『Merry Christmas!』 それでは聞いてください。プレゼント」
このMCは内容まで予想済みでした(笑)。
18.プレゼント
両袖からしゃぼんだまが噴出する演出。
終わって一旦退出。客席から拍手が起こり、一段落してから「アンコール」へ。この時点での残りの曲から「Baby's Breath」→「優しい夜に。」かなと予想していたのですが。
19.Baby's Breath
「アンコール有難うございます。あっという間だね。そんなことない? 結構いっぱいいっぱい?」
「今日は一緒に盛り上げてくれたネコさんを呼んでみたいと思います。」
行進曲が入り(中途半端by姫)、NECO & NEKO登場。くすんだ方のネコはビデオカメラを持っており、「堂々と盗撮をしないで下さい。始まる前に『録音や~』みたいなことを(注意事項をゆかりが)言ったけど、皆、気づいてたね。」
「体がくすんでるけど、心までくすんでしまったか…。このカメラが何なのかさっぱり分かんないけど」
多分DVD化されたときにボーナストラックで『ネコ撮影部分』が入るのじゃないか、と予想。
そして客席からの「ネコ」callにやさぐれて
「まただよ、またネコ人気だよ。ネコネコネコネコ…、まぁまぁお座りよ。皆、『ゆかりん』言ってるけど…、熱燗とかないの?」
「道行くピンクの袋の人を眺めてたの。なのに誰も気づかないんだよ。20人くらい通ったけど気づいたの4人。あと関係ないバイトの人とカップル。カップルに『おーい』と手を振ったけど無視された」
「ネコネコ言われて、やな感じだな。(ご機嫌取ろうとするネコに)近寄るなよ、頑張ってるよ」
ネコに追われて逃げ惑い「疲れた? 本当は暑いんだろ、この中?『ハァハァハァ』ってなってんだろ? 熱っ! 体温熱っ!」
これまた、アンコールでネコと戯れるのはお約束になりつつある感じ。最後は「ありがとう」とポーズをとるNECO & NEKO。再度ダンサーさんを呼び入れて
「この皆でやってきました、じゃあ、もう1曲歌おうかな」
20.candy smile
歌い終えて投げkissを決めて退場。一応これは終劇の合図なのですが、「もう一回」コールが沸き起こり、なおかつ客電が点かず場内放送もかかりません。ということは…。
期待に応えて姫再登場。まさかのダブルアンコールですが、Spring fever神奈川公演以来です。もっとも「ダブルアンコールからが本当のアンコール」という格言もあります。
「クリスマスらしいライブにしようとしたけど、案外普通のコンサートっぽくなったね」
「今、何時? 知りたくない」
「法被の人が女の子という設定で、二人一組で、こう肩とか腕を組んで帰るといいんじゃない?」BL推奨ですか。
「サンタ(コス)の人、たまにいるね。ゆかり自分でサンタさんの格好すればいいのに、と自分でさっき気づいた。」
そういえば『星降る夜を見つけた日』ではミニスカサンタが舞い降りたなぁ。
「サンタさんを見たかったらピザとか取るといいよ。ゆかりの代わりにサンタさんが来るから『ゆかりん』って呼んであげて」
「本当に今日は有難うございました。正直に言うとスタッフさんががっかりすると思うんだけど、人前で歌を歌うのは好きじゃない、何て恥ずかしい! 誰もいないところで、何人かはいるんだけど、リハーサルとかしててね、自分の声がグルグル(会場を)回ってた」
「でも皆の顔を見て歌うと、またやりたいっと思うから不思議だね。これからも懲りずに遊びに来てくれると嬉しいな、と思います」
予定外のダブアンのせいか、少々ちぐはぐだったり、「クリスマス」ネタを出したり引っ込めたりするものだから、ダブアンで何を歌うのか、「恋の天使は舞い降りるのかどうか」心臓の中はジェットコースターだったのですが…、結局callされたのは
21.Littlw Wish~first step~
その時の客席を覆う「失望」の雰囲気は何とも言えないものが。様々な大人の事情はあるのかもしれませんが、この時期このタイミングで歌わなかったら何時歌うんだという期待感がうねっていただけに、極めて遺憾な結果に。
また2番では客席にマイクを向けて歌ってもらおうとしていましたが、正直喉が潰れたり歌詞が飛んで歌えない人が多かったのも残念。それより何より『first step』と『lyrical step』の差異があまり認識されていないことに愕然。
『first step』は2004年のさまぁらいぶで初出ですが、音源化は「琥珀の詩、ひとひら。」の収録まで待ちます。しかし姫自身が自分の心情にmatchしている歌詞と言っているため、姫名義のコンサートで常に歌われるのはコチラ。
一方、『lyrical step』はシングルCD化され、「魔法少女リリカルなのは(無印)」のEDになりカラオケで配信されていますが、上記のように歌われることは少なく、わずかに「なのはイベント」で2回披露されたのみ。
昨年のCutie Cutie Concertでの『月の雫プロジェクト』を大成功に導き一躍神曲となった『Little Wish』ですが、今回は選曲が裏目に出て、神曲に不釣合いな待遇を受けることとなってしまったのは非常に勿体無かったです。
終演は20:35.今度こそ投げkissで終了。客席もひとしきり拍手が起こった後、三本締めと相成りました。
というわけでダラダラと書いてきましたが、ここからは反省会モードに変えます。会場で配布されたアニカン号外に
幕が上がったら、どんなヘンテコでも「成功」と言われるでしょう? それがどうも…。いっぱい失敗しても、終わったらスタッフさんは絶対「いやー、良かったよ」と言わなきゃいけないじゃないですか。それが何かね、ちょっとダメなんですよ。
―ダメならダメだったと、はっきり言って欲しい?
そう言われたら言われたで、イヤなんですけど(笑)。
というインタビューがありましたが、はっきり書くことにします。
今回のコンサートは簡潔に表すと
「秘伝のうな重を食べにいったら、豪華幕の内弁当を出された」
去年のCutie Cutie Concertは曲の配列にtotal packageとしての意味を見出しやすかったし、何よりも姫がこれまでの活動の集大成として自分のやりたいことを集めて大きな作品に仕上げたいというコンセプトが見て取れる公演でした。
またfbdツアーの時も、先発の『Littlw Wish』、中盤での新曲『童話迷宮』披露、そして『Baby's Breath』を皮切りに繰り出される「みんな大好きゾーン」という構成の妙に加え、『fancy baby doll』の「世界一可愛いよ!」callが公演回数を重ねるごとに浸透していき、福岡凱旋公演で姫が遂に「ありがとう!」と応える様は、結局姫の作詞が間に合わず難産となった曲なだけに、思い入れ深いものがありました。またアンコールラストの『優しい夜に。』の大合唱も、ホールを包む一体感たるや、姫と共に皆で歩んでいこうという想いが重なって出来たものです。
こういった全体を包む一体感は単発で醸成できるものではないけれども、今回の公演で決定的に不足していたもの、それはコンサート全体を振り返った時に「結局このコンサートのthemeは何だったの?」が見えてこない点にあります。
確かに、姫はお歌もそうだしMCのネタ捌きや客席いじりなど相も変わらぬ一流のperformanceを見せてくれました。ネコを含むダンサーさんも(これまでと面子的に入れ替えになったり、数的不足はともかく)小道具をつかったり盛り上げに徹していましたし、バンドメンバーも(距離感が残りつつも)アレンジの冴え・ソロパートなど各々技は見せてくれました。しかしながら立派な要素や一流の技を単に織り込んだだけでは十分とは言えず、要素と要素の連携・繋がりが生まれて初めて、全体が仕上がってくるもの。
スケートプログラムで言えば「四回転ジャンプを跳びました、パチパチ」で済むものではなく、演技全体の中でどこでジャンプ・スピン・ステップを持ってくるのか、そしてその構成プログラムは何を意図して作られているのかが明確にならないと高得点は生まれない。プロレスの試合で言えば、単に大技を出せば客が沸くかというかそうではない。行きつ戻りつする試合の流れの中で、ポイントを明確にしつつ技をつないで組み立てていく、さもなければ「塩」(しょっぱい試合)になってしまう。
今回の公演を振り返った場合、序盤に新しめの曲、旧い曲が入り乱れる展開の中、一つポイントとなる『Little Wish~first step~』、『童話迷宮』があっさり単発で浪費されてしまいました。中盤のバラード展開では、バンドを巻き込んだアラビア風展開の次の『あなただけに~It's only my Love~』が完全に浮いてしまっている。更に発売されたばかりの新曲『Princess Rose』についてもお渡し会の告知やMCのネタなど幾らでも広げられるはずなのに、あっさりスルー。挙句の果てにはダブアンで、『Little Wish~first step~』がぞんざいな扱いを受けるという有り得ない事態。(これについては上述のように客席に過度の期待が高まりすぎてunmatchedに終わったという悲運はありますが。)部分部分は頑張っているのに流れが寸断されて、結局全体を仕上げる雰囲気が創出されないままに終わってしまいました。資金的な面だけでなく構成に関してもstaffが変わったり外部からの口出しが多かったりしたのか…と推測してしまうほど、これまでの公演とは違う雰囲気・造りに戸惑ってしまったのが実際。
というわけで、上述のように「ゆかりでしか味わうことの出来ない極上の一品モノ」を期待していったのに「豪華詰め合わせ」を出されてがっかりという展開。従って全体に採点をすると『65点』。これを及第点と取るか、みさき先輩言うところの「結構辛口な点数」と取るかは分かりませんが、これまでに何度も至高の空間を味あわせてくれた姫だけに、この程度が実力と思われるようでは困る、という期待料込みでの評価であります。





