Ill and Dope(Mixtape etc.)
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wu-tang

is forever...

天地無用/MSC

MSCは、KAN PRIMAL O2 TABOO (GO)のMC陣を中心に構成される新宿のクルー。メインストリームで垂れ流されるださい曲とは完全に一線を画し、すごく病んだトラックの上で暴力や性を中心とした風刺的な曲を次々と発信しています。

そのなかでもこの「天地無用」は、個人的には最もやばいと思う曲です。最近ソロアルバムを出したMC KANは、抑揚を控えめに抑えながら力強いラップを当然のように乾いた声で、すごくラップがうまい。技巧では日本一ではないでしょうか。

グラフィティーライターでもあるタブーは、流れるような正統派ラップ=正にBBOYのツボをついてきます。スラングかっこいい。

ここまでの二人でも相当やばいんですが、個人的にこのグループが神だとおもうのは、あとふたりPRIMALとO2の存在である。この二人は本当にやばい。すごすぎる。こんなの聞いたこと無いって感じのスタイルを聞かせてきます。

まずプライマル。MSCのトラックに最もあっているラッパーだと思われます。ゆっくりと吐き捨てるようにとんでもないパンチラインを毎回やる気なさげに吐いてきます。フロウがかっこよすぎる。常に陰湿なオーラを漂わせているところが本当に病んでいる。狂人。「傍線みたいなのせ方、スターリン主義」

最後にO2。彼も本当に病んでいる。オーツのやばいところは、とても常人の頭とは思えないような言葉・文節の切り方である。これは聞いてみないとすごさはわからないです。存在感が本当にやばい。声も(いい意味で)嫌な感じが最高に出ている。「とある狂人の犯行、半透明袋に入った返り血、付着したズボンとナイキ」

トラックの病み度もやばい。