菅直人内閣の高支持率に参院選への危機感を募らせていた野党は、荒井聡国家戦略担当相の事務所費問題が表面化したことで、再び活気をみせてきた。連立政権を離脱した社民党も参加し、幹事長会談や国対委員長会談を相次いで開催。16日までの今国会会期の延長を容認した上で、予算委員会を開くとともに、民主党の小沢一郎前幹事長の証人喚問などを求めることで一致した。「政治とカネ」問題で猛攻勢をかけ、「逃げたら『逃げ菅』と呼ばれる」(鈴木政二参院自民党国対委員長)と政権批判も強めていく。

 「今日中に『パッケージ』で回答を示してほしい」

 自民党の大島理森幹事長は9日夕に国会内で開かれた与野党幹事長・国対委員長会談で、今後の国会日程について回答しなかった民主党の枝野幸男幹事長に詰め寄った。

 野党が回答を求める「パッケージ」とは、所信表明演説に対する衆参両院本会議での代表質問と予算委員会の日程に加え、小沢氏らの証人喚問や石川知裕、小林千代美両衆院議員の辞職勧告決議案への対応だ。

 民主党は8日に「議論を重ねていく」と国会運営を“約束”したものの、枝野氏は「明日まで待ってほしい」と要請。野党側は「話がかみ合っていない」(社民党の重野安正幹事長)とあきれたが、菅内閣も鳩山前内閣と同様、「政治とカネ」問題に関し、逃げ腰の姿勢をみせたことで、攻撃態勢ができたとみている。

 とくに、荒井氏の事務所費問題をめぐっては、政府・与党が「問題はない」とはねつけ「荒井隠し」をすれば、会期延長を容認してでも予算委を開催させ、この問題を徹底追及する構えだ。郵政改革法案に絡む国民新党の動向にも注目している。

 参院は、議長と欠員を除く240議席中、与党は122。国民新党の6人が離反した場合、衆参のねじれが起きる。

 「あんたもこっち側に来たらどうだ」

 自民党の川崎二郎国対委員長は、9日午前の与野党国対委員長会談で、国民新党の下地幹郎国対委員長に秋波を送り、国会運営の主導権獲得に意欲をみせた。

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