宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で現地入りして陣頭指揮を執ってきた山田正彦副農相が、8日発足する菅新内閣で農相に就任することが内定した。今も被害にあえ宮崎では「対応が遅い」「現場を知っている」と評価が分かれる。一方、山田氏は国営諫早湾干拓事業(諫干)の開門調査を巡り揺れる長崎県選出。地元の民主党県連は開門に反対しており、諫干を批判し続けてきた菅直人首相の抜てき人事に、地元の反応は複雑だ。

 山田氏は72年、出身地の長崎県五島市で牧場を設立。牛の飼育数は400頭、豚は年間8000頭を出荷し、長崎市内で肉屋や牛丼店を開いたことも。73年の第一次オイルショックによる飼料高騰などで経営が悪化、数年後に牧場は売却したが、国会議員では珍しい畜産業出身だ。

 鳩山由紀夫前首相が辞意表明の前日に口蹄疫問題で宮崎入りした際、直接窮状を訴えた被害農家の河野宜悦(よしのり)さん(48)=同県川南町=は「現場を知っている人が農相になるのはいいが、埋却地や農家への補償問題で速やかに解決してくれたとは言い難い」と批判的。一方、同町の養豚農家、甲斐利明さん(50)は「現場で直接現状を見ているのは大きい」と歓迎。ワクチン接種した農家への補償を国が全額負担する方針について「ありがたい。仲介役として国と県の間に入って双方に発破をかけてくれた。(今後は)国の決断も早くなるのでは」と期待する。

 一方の長崎県では、諫干の開門を願う漁民と、反対する営農者の双方から相反する期待の声が上がった。

 早期開門を求める長崎県諫早市の小長井町漁協理事、松永秀則さん(56)は「民主県連から圧力を受けるかもしれないが、開門への流れを受け取ってくれるはず。県連との調整が難しければ、開門に積極的な菅首相に判断を仰いでほしい」。一方、開門に反対の同県雲仙市の営農者、松山哲治さん(35)は「地元選出の人なので、開門に強い意向を示していた赤松広隆前農相よりはいい。開門反対の県連の意向をしっかり受け止めてくれるでしょう」と全く逆の意味で歓迎。同県連の渡辺敏勝幹事長も「山田さんはわれわれの意向を大切にするはず」と話した。【柳瀬成一郎、小原擁、川上珠実】

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