慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC、神奈川県藤沢市)は4月から、囲碁の梅沢由香里五段らを講師に招き、囲碁の特別講義を始める。単位を取得できる正規の講義で、私大では初めてだという。梅沢五段はSFCの環境情報学部の卒業生(3期生)。母校での講義に、「囲碁を楽しみながら、日本文化への関心を深めてもらえればうれしい」と意気込んでいる。

 講義(半期)は原則、囲碁初心者の学生が対象で、40人程度の受講者を想定。梅沢五段と孔令文(こうれいぶん)六段が講師を務め、ルールや定石、文化的な歴史などを解説する。講義終盤には、優秀な成績を収めた学生たちとプロ2人との「直接対戦」も予定しているという。

 梅沢五段は大学卒業後、プロとして国内外で囲碁の普及活動に取り組むなかで、囲碁の文化的な豊かさに目を向ける必要性を痛感した。「国際化が進むからこそ、自国の文化への理解を深めることは大きな糧になる」と強調する。

 SFCは平成2年、最先端の科学技術を駆使しながら、文理横断した総合的な視野で問題解決に当たることのできる人材育成を目指して開設された。「囲碁は数理的、論理的戦略性だけでなく、人間の心理的側面も求められる競技。複合的な学問の融合を目指すSFCの理念とも親和性が高く、学生にとっても学ぶべき要素は多いだろう」と村井純・環境情報学部長。

 東大や東邦大でも囲碁の講義やセミナーを受け持ってきた梅沢五段は「たった半年でも学生の成長は手に取るように分かる。学生時代は夢にも思わなかった経験を楽しみたい」と期待している。

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