秀君とこに出没したという翼のことを考えていたらいつのまにかよだれを垂らしながらゲヘヘと寝ていたら朝っぱらから3駅ほど寝過ごしたようです。
~~以下妄想
昨日滝沢くんに言われて、今日はいつもより少し早めに入った。滝沢くんの楽屋を覗くと、昨日声をかけられていた数人が、既に滝沢くんを囲んで雑談をしていた。
いやー…朝からタッキーだわ!!笑
当たり前だが、滝沢くんは朝からめちゃめちゃキラキラしている。まぁ、私服が金ぴかなせいもあるだろうが、それにしても人種が違うとはこのことだ。
それにしても今日はやけにビシッと髪型が決まっている。いいことでもあったのだろうか?
「おはようございまーす」
「おー、おはよう」
そのまま滝沢くんと二言三言交わしていたときのことだった。
「……う~っす」
うめき声なのかおはようなのかこんにちはなのか腹減ったなのか、イマイチよくわからない低い響きとともに扉が開いた。
「おっ!翼ぁ~」
滝沢くんが振り返ってとろけるような笑顔をみせた。
ズルッ!
今の気持ちを表現する擬音はこれしか思い浮かばない。
なんだソレ!!10年以上一緒にいる相方(しかも男!)に向かって見せる顔がソレか?そんなに崩れたアマアマな顔みたことねーよ!
俺の常識は間違っているのだろうかと内心頭を抱えながら、俺はその元凶…つまり今井翼…を振り返った。
翼くんは、前に会ったときよりも髪が伸びて、(前に逢ったのは大晦日だ)より男らしくなっていた。
「翼はそこ座ってて。俺ら打ち合わせあるからさ」
その調子でお姫様のように甘やかすのかと思いきや、意外と滝沢くんは冷たかった。
「うん」
素直に翼くんはその辺に立て掛けてあったパイプ椅子に腰をかけた。
「でさ、1幕の台詞なんだけどさ…」
翼くんの登場なんてなかったかのように、滝沢くんが話し出した。翼くんは手持ち無沙汰なのか、持ってきていた鞄からなにか台本のようなものを広げて読み始めた。(ああ、そういえば翼くんの舞台も近かったな)きっと構成などが書いてあるのだろう。翼くんの字と思しき手書きの文字が沢山書き込まれているのが見えた。
「おい!聞いてるのかよ」
はっと気付くと滝沢くんが俺を見ていた。頭を下げて謝ると、頷いて話しを続けている。
…ていうかね…
突然キビキビした打ち合わせをしだした滝沢くんへの驚きのほうが強い。さっきまでの雑談まじりの打ち合わせはなんだったんだよ!
きっと…これは推測だけど限りなく確信に近い…翼くんが原因だ。そうだろ翼くん!?
滝沢くんの目を盗んで翼くんをチラミすると、まったく気にした様子もなく本読みに集中している。
「だからさ、あの場面は台詞をぐっと溜めて感情を…」
まったく無反応の翼くんに焦れたのか、滝沢くんがちらりと翼くんに視線を送ったのを、俺は見逃さなかった。
もしかして今日早めに呼び出されたのって…、翼くんにかっこいいとこ見せるためだったりする?完全仕込みじゃん。なんだよー!なんだか激しく疲れた。残業手当が欲しいくらいだ。
「滝沢くん、ちょっと」
廊下から少し顔を覗かせたJr.に手招きされて、滝沢くんが腰をあげた。
「悪い、ちょっと待ってて」
滝沢くんのいない滝沢くんの楽屋に取り残されたJr.数名(と翼くん)…やることはないが、しかし、翼くんの前でカッコつけるために呼ばれた要員という自覚だけはあった。
「つ…翼くんお茶いりますか?」
翼くんが来る前と同様に雑談に更けるわけにはいかないと察して、微妙な間合いを測る。
「ありがとう」
「お弁当、食べました?」
「あ!タッキー氷貰ってきましょうか?」
「ふふふ」
最初は笑顔で接していた翼くんだったが、Jr.たちに囲まれながら、しかし居心地の悪さを察したのか、受け取ったお弁当を膝の上で広げる頃には部屋の片隅で随分とちいさくなっていた。
まぁJr.の頃から人見知りが激しいので有名な人だから、仕方ない。
「ああ、ごめんごめん」
もう間が持たないよと全員が思い始めたところに滝沢くんが慌てた様子で戻ってきた。
「翼、そんなところでなにしてんの」
「お弁当いただいてる」
「いや見たらわかるから」
要するに翼くんが隅っこにいるのが気になるようだ。
「タッキー氷…ふふふ」
まったく気にしてない様子の翼くんだったけれど、
「お前ら終演後にもう一度来い」
すっかり滝沢くんはお冠のようだ。だ-か-ら虐めたりしてないってば!!
~~妄想終了~~
可愛いあの子がひでくんの楽屋でパイプ椅子に腰掛けながら頼りなげに座っているのを想像。
偉そうに座ろうとするも、知らないJr.を見かけるたびに次第と小さくなる背中。
ああ萌え。
この物語は完全に妄想です。