今日は日本人が苦手な"studieren"の[ʃ]の音について書きたいと思います。
皆さんは、
Ich studiere ---.
と言いたい時に、きちんと[ʃtudiːrə]と言えてますか?
良く耳にするのは、[sutudiːre]です。
音声記号を読めないという方には
「シュtディーれぇ」と「ストゥディーレ」
というような違いです。
今日話したいのは赤くマークした部分ですので、
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では、[ʃtudiːrə]と[sutudiːre]に
どのような違いがあるか分かりますか?
正しい[ʃtudiːrə]は最初の出だしの[ʃ]という音が、
唇がグニャっと動いて発音され、次の子音[t]に移行し、
[ʃ]と[t]の間に母音の[u]が入ってこない状態です。
日本人がしてしまう正しくない発音とは、
1.2つ子音が続くと発音しにくいので、
[ʃutu]となるか、
2.[ʃ]ときちんと発音しきれず[s]「ス」と発音され、
[sutu]になってしまう状態です。
ドイツ語の[ʃ]という音は、日本語の「シュ」という音に、更に唇の動きを付けくわえた音です。
この唇の動きは、普段唇をほとんど動かさないで喋る日本人にとってはかなり「慣れ」がいる動きです。
じゃあ[ʃ]ってどんな唇の動き?というと、
こんな感じです。
(とってもオシャレな女の子やキュートなアニマルのイラストで楽しませてくれるAsukaさんのサイトはコチラです。image by Asuka http://ask019xx.tumblr.com/)
口の形を良く見ると、下の歯が良く見えていて、
下唇がグンっと下がってますね。
日本語には唇をすぼめたり丸めたりして発音する音が
とても少なく、唇を大きく動かして話したりすることは
はしたない、ように捉えられがちです。
でも、外国語をきちんと発音したければ、乗り越えないといけない壁ですね。
更に、乗り越えることは難しくなくても、
この唇を無意識に作ることは結構難しいです。
もう少しこの唇の動きに注目していきましょう。
(http://www.youtube.com/watch?v=TWAr1oKBjnMこちらの動画からお借りしました)
ここまで唇を動かすことは、普通の会話ではないでしょうが、
[ʃ]の音だけを取り出すとこのようになります。
唇が上も下もグニャっと変形しちゃってますね!
ここまでしっかり唇を動かせれば、
みなさんもich studiere [ʃtudiːrə]と絶対に言えるはずです。
唇をこんなに変形させると、しっかり[ʃ]の音がでるんですよ。では、この音の練習のために、Zungenbrecher(早口言葉)を一つ、
Fischers Fritze fischt frische Fische; Frische Fische fischt Fischers Fritze.
この早口言葉を、ゆっくりでいいので、
鏡をみながらこの写真の女性の様な口の形で練習してみて下さい!