伝世舎のブログ

日々是好日

『遺し、伝える』ことが伝世舎の理念です。


分析後、作品の状態によっては保存へのコンサルティング。


必要なものには現状を維持したまま次の時代に遺すために修復を。




伝世舎 


TEL  03-6666-1200


受付時間:10:00~18:00


http://www.denseisya.com/



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 10月9日(日)~16日(日)に渡って、旧平櫛田中邸アトリエで開催しました「修復のお仕事展'16」も、おかげさまにて無事終了致しました。

 期間中は沢山の方々にご来場頂き、ありがとうございました。


 今年のテーマは「しまう」。色々な保存箱や、保存するための資材等、今までとは少し違った、でも以外と面白い展示ができたと思っております。

 今年は新記録となる587名のお客様にお越し頂き、盛況の内に終了することができました。
参加者一同、お礼を申し上げます。


 来年もまた開催する予定ですので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 伝世舎としての展示は「桐箱」を中心に行いました。どのような展示になったかは、次回このブログでお伝えします。

 

  田中邸は19日(水)~26日(日)の間公開しております。現在解体などで失われた家から頂いた道具・建具類を、その由来とあわせて、新たに使って下さる方のもとにお届けする【建具お道具転生バザー】を開催中です。
バザーの募金は、田中邸や他の建物の修繕・再生の資金としてまいります。展示とあわせてどうぞご覧ください。

 引き続き田中邸での展示を見にお越しください。 

 

芸工展も23日(日)まで開催していますので、谷中界隈の町歩きをお楽しみ頂きながら田中邸までお越しください。 

 

頂戴いたしましたご意見、ご感想を今後の糧として、修復の仕事に取り組んで参りたいと存じます。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

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第24回 芸工展2016
「修復のお仕事展'16 ~伝えるもの・想い~」
を開催します。

 

 芸工展とは、東京・谷中地区を活性化させる取り組みのひとつとして平成5年に始まった地域のイベントです。谷中・根津・千駄木・日暮里・上野桜木・池之端界隈で「まちじゅうが展覧会場」と銘打って、地域に暮らす人々が様々な企画展示・イベント等を行います。ガイドマップを片手に谷中界隈を散策しながら、皆さん思い思いに楽しんでおられます。
 (芸工展URL:http://www.geikoten.net  )

 

 この芸工展で伝世舎の主催として「修復のお仕事展 ~伝えるもの・想い~」を開催します。あまり一般的には知られていない「修復」の仕事を、知ってもらえればと思い、様々な分野の方々の参加を得て展示を行っています。
 今年も昨年に続き、「修復のお仕事展'16」として、「しまう」を統一テーマに設定し、新たなメンバーを加えて展示します。またこの機会に、普段は月に1度しか公開しない旧・平櫛田中邸アトリエをご覧頂ければ嬉しいです。

 

 皆まだ(そこそこ)若く、分野も別々ですが、「次の世代に作品を残す」ためにがんばっている人たちです。その仕事の一端をご覧ください。
 谷中界隈散策がてら、是非お立ち寄りください。

 

会  期:2016年10月9日(日)~16日(日)
会  場:旧平櫛田中(ひらくしでんちゅう)邸アトリエ※
       〒110-0002 台東区上野桜木2-20-3
開催時間:11:00~17:00(最終日は16:00まで)

参加者:
油絵修復 武田恵理・中右恵理子
建造物保存活用 もば建築文化研究所 梅田太一・中村文美
紙本・写真修復 白岩修復工房 白岩洋子
染織品修復 山崎真紀子
地域文化財保存修復の支援 ㈱文化財マネージメント 宮本晶朗

長期保存容器の製造販売 ㈱資料保存器材
展示企画・陶磁器の調査研究  ㈱森企画 森由美・松田佳代
陶磁器修復 陶磁器修復たま工房 北野珠子・鈴木りん
東洋書画修復 伝世舎 三浦功美子・嶋根隆一
文化財保存支援 NPO法人 文化財保存支援機構
保存・修復品製造販売(文化財科学) ㈱パレット 長谷川雅啓
埋蔵文化財公開・活用 東京大学埋蔵文化財調査室 原祐一
埋蔵文化財修復 武蔵野文化財修復研究所 石原道知
立体作品・絵画修復 おいかわ美術修復 及川崇・古賀路子

 

※旧平櫛田中邸アトリエ
 日本近代を代表する彫刻家である平櫛田中は、谷中・上野桜木に70年にわたって暮らし、数多くの作品を世に送り出しました。
 上野桜木の平櫛田中アトリエは大正8年、横山大観、下村観山ら日本美術院の画家たちの支援により建てられました。日中安定した光を得るため、北側に天窓を備えた近代的アトリエ建築の先駆けです。
 普段未公開のアトリエをご覧になれるいい機会ですので、皆様お越し頂ければ幸いです。

 会場は少し分かりにくい場所にあります。以下の記事に根津駅、鶯谷駅からの写真入りルートを紹介していますので、参考になさって下さい。

 

平櫛田中邸アトリエの道のり(根津駅から)
http://ameblo.jp/denseisya/entry-11361245963.html
平櫛田中邸アトリエの道のり その2(鶯谷駅から)
http://ameblo.jp/denseisya/entry-11368416676.html
※2012年のデータですので、日付は微妙に違っていますがご容赦ください。

 

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 9月初めに福島県奥会津の三島町に行ってきました。会津若松駅から只見線で、1時間半ほど山間をゆられて辿り着きました。
 奥会津は会津桐の産地です。会津桐は最高級と云われています。さらに会津の中で三島産の桐が最良とのこと。木目が詰んでいて、はっきりしている、木地に光沢があるそうです。
 今回訪ねました会津桐タンス株式会社様から、桐材についてのお話を伺ってきました。会津桐を護り続けるために、三島町が設立して、会津桐の製品を作っている会社です。
 三島町は山間部にあり、桐の植生に合った土壌だそうです。あまり肥沃な土壌だと桐が育ちすぎて木目が広くなるそうです。確かに見せて頂いた桐は、木目が細かくてまっすぐに伸びて、表面に艶を感じて、とてもきれいでした。
 桐は植栽から30~40年のものを、木に含まれている水分が少ない時期、冬の雪が降る前に伐採するそうです。
 薄板に製材して、梅雨前には干すようにします。風雨に曝すことで、木の乾燥とアク抜き(渋抜き)をします。屋外で3年ほど(板の厚みによっても期間は異なってくる)曝して、屋内で数年間寝かせてから、ようやく製品を作ります。長い時間と沢山の労力を掛けています。

 

写真1 桐材は製材して、乾燥とアク抜きのため屋外で数年曝します。

 

写真2 手前の白っぽい桐材は今年の春に干したもの。

 

曝すと、表面が黒くなってきます。これがアクです。カンナで削ると桐の白さが出てきます。
この曝しが十分出来ていないと、製品になった後に黒い染みが生じてしまいます。

写真3 三島桐の半端を頂きました。左が表面に黒くアクが付いている状態。

右がカンナで削った後の、桐材の本来の色味。木目が細かく光沢がありきれいです。

 

 桐は、古くから文化や生活に深く係わりがある木材です。
  軽く、調湿性があり、熱伝導率が低く、燃えにくい、材質が柔らかく加工しやすい、狂いや割れが少ない、音響性も優れている材です。そのため、貴重な美術品などを保存するための箱、タンスや下駄、琴などの素材として使われています。

 伝世舎で係わりがある桐材製品は、保存箱です。

 

写真4 印籠箱(掛軸用の保存箱)の参考写真。


 掛軸や巻物などの美術品は、温度や湿度の影響を受け易いので、保管の環境が悪いと、劣化が進んでしまいます。そのため、温湿度を一定に保つことが重要です。桐材は調湿性、断熱性が優れていてことから、古くから保存箱として使用されてきました。

 

 現状では、国内で流通する桐材の約95%以上が輸入です。
 中国産の桐材は、木目が粗くてはっきりと見えなく、柔らかすぎて、カンナが掛けにくいとのことです。コストを抑えて、大量に生産するために、桐材の乾燥や漂白(白く見せるため)が工業化されているとのことです。長い時間を掛けてのアク抜きをしているわけではないので、使っていると黒染みが生じて、汚い色味になることがあります。
 保存箱は、このアクが美術品に影響を及ぼすことがあるので、桐材だから大丈夫と使うと危険です。
 桐材も、ピンからキリまであるので、使うものによって選ぶことが大切です。

 

 今年も「修復のお仕事展’16 ~伝える・想い~」を10月9日(日)~16日(日)に開催致します。8回目の今回の共通テーマは「しまう」です。文化財を安全に保存・保管するための方法や工夫を展示します。
 伝世舎は、伝統的な桐箱について発表します。今回はそのための取材でした。


 会津桐タンス株式会社様には大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

会津桐タンス株式会社 http://www.aizukiri.co.jp

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