Juice=Juice LIVE AROUND 2017 FINAL at 日本武道館
~Seven Squeeze!~
もしも私がタワーレコードの偉い人だったら、
「ジュース(Juice=Juice)を売れ!」
と厳命したに違いない、素晴らしいコンサートでした。
とにかく歌がいい!
見ているこちらが心配になるほど身体を絞り込んだ高木さんの響く声、1フレーズ、1フェイクで聴衆の心をつかんでいく力強さ。
セレッソ大阪の杉本健勇選手ばりに覚醒した植村あーりーさんの、セクシーさと重厚さを併せ持ったパフォーマンス。
「おめえ強えなあ~ オラわくわくしてきたぞ」と、野沢雅子さんの声で言いたくなる、スーパールーキー段原さん(ダンスも上手い)
宮崎さんの愛らしさ、金澤さんの表現力、一時はステージに立つことが叶わなかった宮本さんの復活、わずか5カ月でJuice=Juiceの歌い方になっていた梁川さんの努力。
アイドルのコンサートを見て、こんなに耳が幸せになることって、そうそうないと思います。素敵な歌を聴かせていただきました。
(そうそうない=稀少という意味。他にいないということではないので、怒らないでくださいね)
次にダンス!
キレのあるダンスパフォーマンスからの、℃-ute 「バリエステ」「The Power」のカバーという流れに驚いた方も多いと思います。
見事なパフォーマンスでした。
菅井先生のボイトレの効果もあって、生歌でおなじみのハロプロでも非常に高い評価を受けている歌唱力に対して、語られることの少ないJuice=Juiceのダンスですが、全国ツアーのセットリストにダンスコーナーを組み入れ、パフォーマンスを磨いてきました。
かつて、5人になったばかりの℃-uteが「超占イト」ツアーでダンスに挑戦し、大きく羽ばたいた記憶がよみがえります。
最後にトーク!
こちらに関しては、「新メンバーのおかげ」と言って良いでしょう。
5人時代の「デビューは一緒だけどハロプロ歴は大きく違う」関係から、「5人の先輩と2人の後輩」というシンプルな関係になったことで、変な遠慮のない、アイドルに求められがちなMCができるようになりました。
以前にも書きましたが、1年半で225公演をこなしてきたJuice=Juice(Berryz工房や℃-uteの200公演は8年目でした)は、ここ10年のハロプロが目指してきたアイドル像そのものです。
ハロヲタを10年やって分かったのは、メンバーが頑張って素晴らしいパフォーマンスを魅せても、世の中に発信していかなければ、少なくとも一般的には何もしていないのと同じという現実でした。
10カ国をまわるワールドツアー(メキシコ、イギリス、フランス、ドイツ、マレーシア、インドネシア、台湾、ペルー、チリ、ブラジル)や、二年連続の武道館など、事務所は(彼女たちに報いようと)努力されていると思いますが、例えば朝の情報番組の芸能コーナーで、音楽番組のニュースで、Juice=Juiceのワールドツアーが紹介されることは、まずありません。
ワールドツアーや武道館は、ハロプロの価値観における「ご褒美」であって、彼女たちが「知られる」ことと必ずしも直結しない。
今のJ=Jは、限られた人間だけが知っている、極上の娯楽。
「それでいい」「それがいい」と仰るファンの方もおられるでしょう。
でも私は、5年後も10年後も彼女たちのハーモニーが聞きたい。
メンバーを総入れ替えしたアイドルグループの「Juice=Juice」ではなく、今のメンバーの成長した姿を見たいのです。
そのために必要なのが、幅広い層からの人気と知名度だと思います。
Doでもいい話ですが、11月20日は私の誕生日。
叶うかどうかはわかりませんが、プレゼント(願望)を語りました。
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