まなかは、自力で立ちあがり、左足を軸足に、右足を一歩前に踏み出すことはできても、左足をどうやって前に出すのかよくわからないでそのまま座り込み、そして四つ這いで移動することがしばらく続いていたが、最近になってバランスをくずしながらも左足を前に出せるようになった。
そのためか、三歩、四歩と姿勢を崩しながらも何度も挑戦しているうちに七、八歩、歩行ができるようになってきた。
今は、這うことよりも立ち上がって少しでも、歩いて移動しようと何度もトライしている。
その姿をみていると、まなかは、いつも楽しんて新しいことに挑戦しているように見える。
失敗しても、全然平気。何度も、何度も同じ失敗を繰り返しならも、偶然うまくできることがある。
ある意味、コツがわかるのかもしれない。
人間って、やっぱり行動を起こし、何度も、何度も失敗して、そこからやっと欲しいものを手にしたり、学ぶことができる。
本当に欲しいものは、失敗をしないと手に入らないものなんだろう。これは成長のプロセスでもある。
大人でも精神的な成長も同じことがいえる。
まなかは私に、失敗を恐れて、行動しないでいつまでも変わらないでいることよりも、失敗しないと前に進まないよ、と教えてくれているのかもしれない。
「まなちゃん、ついに歩けるようになったね！何度も失敗しても平気で笑って、またトライするまなちゃんをみていると、お父さん自分に対してちょっと恥ずかしく感じゃった。お父さんもまなちゃんの成長に負けないように努力しないといけないね！」
