ツイッターに見る孫社長の思惑
つぶやき経営に社員騒然
「やりましょう」とつぶやかれて慌てふためくのは、
やっぱり社員。
そこには、ある「病」を払拭しようとする孫社長の意図が、
隠されていたようだ。
2月最初の土曜日の朝だった。少しはゆったりと過ごせる、はずだった。
ソフトバンクの人事部長、青野史寛さんは早朝、自宅でなにげなくツイッターを見ると、自分の名前があった。
≪青野君、やろう。月曜迄にコメントおねがいします≫
──うわーっ。ついにきたか。
書き込みの主はソフトバンクの孫正義社長。一般ユーザーからツイッターで要望された「おいしい社員食堂DEランチ付ツアー」という社内見学への、孫社長の答えだった。
青野さんは振り返る。
「社長から前もって電話やメールがあったわけではなく、突然の『名指し』。正直びっくりしました。もし、見逃していたらどうなっていたことやら……」
孫社長のツイッターが、世間を騒がせている。
開始は昨年のクリスマスイブ。
≪実名で今日からつぶやく事にしました≫
≪私自身が皆さんと新しい時代を共有したかったからです≫
翌25日の21時30分には、孫社長のつぶやきをフォローしている人(フォロワー)は1万人を突破(5月6日現在、約26万人)。驚異的な速度で、その存在が知れ渡った。
恐るべし孫社長orz