※モデルズのお話です。
自己満足のみですので、興味ある方だけどうぞ。

今回はねぇ、珍しく“笑える”要素が全くないの。
私自身、切なくなってしもた。
誕生日というのに何をやってんだぁ(泣)







潤雅【BD記念】◆何もない闇から◆




もぉ、何回目だろう?
蒸し暑い玄関の脇、何度も何度も柱に背中をペッタリとくっつけた。



「マサキ、ほんとに背伸びしてない?」



「してないよぉ…」



潤ちゃんは、何度もオレの身長を計る。
柱にペッタリくっついて、垂直に当てられたティッシュの箱が、これでもかー!ってぐらい慎重に平行に下ろされる。



「動くなよ?」



「動いてないよ?」



止めどなく額から汗が流れて、目に入って染みるけど、この瞬間は拭うことも出来ない。

何度も付けられた柱のキズは、毎回 同じ場所だった。



「じゃ、交替!」



交替して、今度はオレが潤ちゃんの身長を計る。
オレがやると何度やっても柱のキズが同じ場所にならないから。
だから、潤ちゃんは納得しないで何度だって計りたがるんだ。

それだって数ミリの差でしかなくて。
数センチだけ オレが高いことに変わりはないのに…。



「潤ちゃぁん…同じだよ?」



「あー、クソッ!
なんでだ?
写真撮った時は、マサキのほうが小さく見えんのに。」



「ふふっ、、♪
潤ちゃん?
どっちが高くたって、オレは潤ちゃんがだいすきだよ?」



今日は、潤ちゃんの誕生日。

オレは思った。
少しだけ背が縮んだらいいのになって。
今日だけでいいからさ?

そしたら潤ちゃんに“花”を持たせてあげられるのにって。





それから二人でプールに泳ぎにいった。

顔立ちもハッキリしていて、身体だって逞しい潤ちゃんは、どこに行っても目立つ。

目を引いてるのは、確実に潤ちゃんのほうなのに。
潤ちゃんは隣にいるオレに視線が集まってるって言い張ってさ?
予定より早くプールから上がることにしたんだ。


だから帰り道は一番暑い時間帯で、駅から家までの距離がいつも以上に遠く感じられた。



「あちぃ・・・・」



「だから夕方まで泳いでたら良かったのに。
そしたら日がかげって少しは涼しくなってたかもよ?」



「あんなにマサキのこと見られてて、ゆっくり泳いでられっかよ!」



「だからぁ、潤ちゃんでしょ?
みんな潤ちゃんのこと見てたんだよ?」



「あー、うるさいうるさいっ!
よし、そこでアイス買って行こう!」



「アイス?」



通り道にある小さなお店。
駄菓子とか文房具とか売ってて、外にはもう何十年も使ってそうな古びた冷凍庫が置いてあった。

その扉をガタガタと開けて、潤ちゃんは顔を近づけた。



「あぁ、、涼しい~」



こんなとこで涼まなくたって、、ふふ♪



「マサキー!どれにする?」



「暑いから、ソーダがいいかなぁ?
オレンジもいいかも。」



「じゃ、俺はコーラにするわ。」



潤ちゃんは、ソーダとオレンジとコーラの3本を買ってきて、二人でとっかえひっかえして食べながら歩いた。


暑さに負けて溶けたアイスが、手に流れるからベタベタしてきたりして…。



「お前っ、早く食えって!」



「潤ちゃんが3本も買うからでしょ?」



「お前がソーダとオレンジで悩むからだろ?」





今日は潤ちゃんの誕生日。

潤ちゃんが産まれた日も、こんなに暑かったのかな…。

手に流れた汗を舐めながら潤ちゃんを見る。



「 エ ロ い顔してんじゃねーよ?」



「なっ///
そんな顔してないもん///」



「フフ、、、。
お前、飽きないな…。」



潤ちゃんは、口が悪い時がある。
でも、本当はとっても優しいんだ。

潤ちゃんは、ほんとは照れ屋なのかもしれない。
優しいって言うと怒るけど、ほんとに優しいんだ。



「ねぇ?
今日は潤ちゃんの誕生日でしょ?
夕飯、何を作ってくれるの?」



「お前ねー。
俺が誕生日なんだから、マサキが作るんじゃねーの?」



「あぁ、、そっか。
じゃ、潤ちゃん、何食べたい?」



「フフ…
俺がリクエストして作れんの?」



「あぁっっ!
またバカにして!
オレだって、結構うまくなったんだよ?」





今日は潤ちゃんの誕生日。

潤ちゃんの大好きなものを作って、二人でお祝いする予定。


ずっと、ずっと、、、、。

こんな夏が来ればいい。



来年も、再来年も、ずっと、ずぅっと、、、、、。





今日は潤ちゃんの誕生日。



潤ちゃん、お誕生日おめでとう。






…おしまい…




わかる人には、ちょっと切ないかもですが。
あの二人ですね。
アイス食べてる時でしたね。
私も読み返してないから、おぼろげですが、基本は本編とは関係ないということで。


書いてみたかった場所なんです。






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