カンボジア一人旅
テーマ:過去の連載より2001年の連載エッセイより
休みをとって、タイはバンコクからカンボジアはシェムリアップ・アンコールワットまでバックパッカーで行ってきた。
実はワタシ、初めての一人旅だったんです。
自慢にもならないが、今回まで成田空港にターミナルが2つあることも知らなかったから我ながら情けない。
電撃のツアーで何十回も海外に行っているとはいえ、家まで車で迎えに来てもらい、第1か第2かも分らずに車から降りて、ビザ申請済みのパスポートをチョイと出しビジネスクラスで快適なフライト・・・・・・なんと自立していない過保護野郎なんだろ、情けないッ!
この旅慣れていないワタシが、なぜよりによって陸路でカンボジアまで行こうとしたかと言うと、
映画『ビーチ』のデカプリオに憧れ『地雷を踏んだらサヨウナラ』の浅野忠信にシビレタからである。
なんともミーハーなことだ。
背中にでっかいバックを背負いギュウギュウ詰めのワゴン車に揺られる片道13時間陸路は、ミーハー気分が吹き飛ぶ過酷な旅だったぁ……。
旅費はなんと80バーツ(約240円)。やぁ安い!
カンボジアでの宿泊は一泊2$。大丈夫か?
タフで良い旅でした。
道中に立ち寄った高床式住居に住む村落には公衆トイレというものが無いので、立ちションをしようと草むらに向かったらこう言われた。
「地雷があるから気をつけろ!」
これ冗談じゃないんだ。ずいぶんタフでしょ。
「地雷に気をつけろ」はクメール(カンボジア)語+身振り手振りで注意されたので、意味がわかるまでかなり間があった・・・あ~恐い。
こんな旅をすると、今までの公演ツアーはずいぶん守られていたんだなぁとつくづく思う。
でも、これがきっかけで村人と仲良くなれたから旅は楽しい。
お互いに言葉を教えあったんだが、面白かったのは数の数え方。
0~5までは同じなのだが、その次は6とはならず5・1となる。
現地語で言うとプラム(5)・ムォイ(1)。
それが9まで続く。
これってローマ数字と同じだ。
Ⅵだ、Ⅶだ、Ⅷだ。
同じアジアの住民で数の数え方がこんなにも違うのだねぇ。
ワタシは村人と仲良くなったところで掛け算勝負を敢行。
・・・・・・結果。
カンボジア人遅~い。
掛け算は何度も足して計算するから遅いのだ。
ワタシはその後に見事な割り算を披露し、少し尊敬されてお茶を振舞われて村を後にした。
プチ国際交流である、楽しい。
あともう少しでアンコールワットに到着だ。
(CAT連載より)
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