東京大学名誉教授・板垣雄三氏 1月24日IWJの岩上氏のインタビュー

「パリのテロと中東問題はリンクしている」

以下抜粋転載・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「パリの諸事件を行った人々も、中東訪問を行った安倍総理も、ナイフをかざしているイスラム国の人間も、ある一つの大きな歯車のひとつであり、自覚しないまま役割を演じているように感じられます」

「昨年末から、世界の関心が集中するテーマがありました。それが、今回のパリの事件によって吹き飛びました。それが、パレスチナの国際政治裁判所(ICC)への加盟です。また、17人のパレスチナ人のジャーナリストがイスラエルにより殺されています

「パレスチナがICCに加盟すれば、イスラエルによる犯罪を国際社会に訴えることができます。米国議会は、年間の5億ドルものパレスチナへの支援を打ち切るという法案を、可決しました。ICCに加入するなという圧力を、かけ続けているのです」

「リブリン大統領は安倍総理との会談で、『問題を解決するために国連やICCに行くのは、和平を遠ざけるだけだ』と牽制しています」。

「ICCをめぐって、1月6日が転換点だったわけです。そのタイミングで、パリの事件は発生しました」

岩上「この事件が起きた時に、分からないな、と思ったのは、受益者は誰か、ということです。非常に不確定で曖昧です」。

板垣氏「結果として、それは歴然としています。それがイスラエルです。この事件により、世界中がICCのことを考えなくなった」

「この事件が重要な意味を持っているのは、食料品店でユダヤ人を殺したということです。そのことで、反ユダヤ主義、反イスラエルということが強調されるわけです」

岩上「パレスチナのICC加盟がイスラエルにとって、そして米国のネオコンにとって不都合であったと。そのため、シャルリー・エブドの事件は謀略の可能性があると、そういうことでしょうか」。

板垣氏「それは、大いにあると思います。戦争は、謀略とイコールです」

「日本は『戦後』などと言いますが、我々は今、戦時下にいます。湾岸戦争で戦費を払ったことですし、日本国民全員が、戦争に対してお金を払ったということになります。軍事と非軍事は線を引くことができません。全体として、戦争の一翼を担っています」

「日本人は本来、戦争と謀略ということについて、一番考えなければいけない立場にいます」

イスラエルによるシリアへの軍事行動を見ると、イスラム国と敵対している側を爆撃しているんですね。そうなると、イスラエルがイスラム国をサポートしているということになりますね」

「日本政府は、この2人が人質として拘束されていることを知っていて、安倍総理による中東歴訪が行われたわけですね。つまり安倍総理は、ある程度、今回のような事態が生じることを、予測し得たわけですね」

「安倍首相が、現地対策としてエルサレムに留まるというのは、あまりに幼稚な戦略だということをさすがに分かってやめたのだと思いますが、パレスチナ問題についての日本の関わり方を、もう一度整理し直すことが必要でしょうね」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・転載終わり

中東が混乱し続けることによって利するのは誰か
そこで儲けるのは誰か

イスラエルでネオコンの代表マケインと会談する安倍





そもそもアルカイダを作ったのもアメリカ
イラク攻撃から生まれたISIS
ISIS 誰が何をやっているのだろう