今日の雑記は、こちらの二つのブログをごらんになるお時間のある方だけお読みください。
<話の元のブログ>紗希様のブログ九夜様のブログ私、書店員でもありませんし、もちろん司書でもなんでもありません。
ただ、これまでの議論、色々と読ませていただいたのですが、思うことが少しありますので、この場をお借りして意見を述べさせてください。
これまでの経緯を考えると、詰まるところ『図書館にベストセラーを作る義務は有りや無しや?』と言う点に集約されると思います。
私の結論から言わせて貰えば、『NO』です。
私個人は、図書館の本も読めば、書店で本も買うという、ただの本好きです。
では、『図書館の本』を読むのか、『書店で買う』のかの色分けは何でしてるかというと、冒頭や裏表紙の粗筋をさっと読んで、『この本、絶対後で何度も読み直す!』と思ったかどうかの一点に尽きます。
例えば、グインサーガ、この間102巻まで行っちゃったんですが(爆)、多分、60巻くらいまでは2~3度読み返してますよ、面白いから。
(いや、ホントはもっと後の方も読み返したいんだけど、最近他に読みたい本も多くて(;;))
他にも、読み直した本なんか数える気になりません。
(「じゃぁ、ブログの書評は?」なんて言わないでください、ごめんなさい、さぼりがちで(爆))
じゃ、図書館で借りた本はどうかというと、後で『あの本、もう何回か読みたい!』って思えば、迷わず買います。
結局、買うのか借りるのかは、その本が持つ価値や魅力と、自分の波長がどれだけかみ合うのか、それだけですよね。
九夜様のご意見の通り、『(すばらしい本を生む責任は)能動的に本を数多く売って儲けを得ようとしている出版社と書店が負うべきである』と思います。
図書館に本を生産する能力はありませんから…そんな図書館は素直に出版社を名乗ってください(笑)
では、『それほど本が好きでもないけど、ベストセラーは図書館で借りて読む』という人たちを推察しましょう。
彼らが求めているのは、本の内容や価値そのものではなく、『流行』と言う物ではないのでしょうか。
もしくは、『これくらい読んでおかないと、職場の面子や取引先と話が出来ないから、仕方ない』なんて人もいるかも知れません。
(もちろん、何らかの経済的理由で本が買えないという方に関しては、これは図書館の貸し出しの目的の範疇にはいると思うので、本論からは外して考えます)
そう言う人たちにとって、本は飽くまで、一過性の『消費財』にすぎません。
流行が去ったら、二度と読まないでしょうから。
例えば、大江健三郎氏の本や、養老孟司氏の本など、ホントにきちんと理解しようと読み返した人がどれだけいる事やら。
『唯脳論』なんか、いきなり読んだらあれは相当困惑するぞ……(と言うか、3回読み直しました(笑))
この不景気な昨今、なるべくならば消費は押さえたいところ。
(お父さん方、財布の中身が寂しい可能性高いですからね、特にバブル崩壊以降は(ほろり))
だったら、そんな『ベストセラー』は買わずにすませたい。
そう言うときに、『あぁ、税金払ってるんだから、図書館で還元しよう!』
って考えるのを、誰が責められるのか(笑)
で、読みたくても書架に無ければリクエストするでしょうし、リクエストが度重なれば、図書館は買わなきゃならないでしょう。
何せ、『皆様の税金で運営』してますから。
図書館はおそらく、結果的にベストセラーの複本を増やさざるを得ないのであって、意図的に増やして喜んでいるわけではないと思います。
また、いくら図書館とて、空間に限りがあります。
新しい本が入ってしまえば、どこかで本を廃棄していかなければ、物理的に受け入れが不可能になります。
特に、市立レベルの小さい所なんかはそうじゃないでしょうか。
(そのうち、『机や椅子は一切無く全館すべて書架。書架と書架の間は、がりがりに痩せた人が横になってやっと入れる図書館』になったら、目も当てられません(笑))
それを『一般的な書籍に対する基本的な行動原理は、書店となんら変わらないことをしている』と断罪するのは、如何な物かと。
じゃ、図書館からはベストセラーは生まれないのか?
これも、僕個人の意見は『NO』です。
『義務』ではないことに注意してください。
じゃ、どのような可能性があるのか。
単純に言えば。『口コミ』ってやつです。
『この本、偶然図書館で見かけて借りて読んだんだけど、面白かったよ、ホント』
って他人に勧めて、同調してくれる人が増えれば、結果的にベストセラーになる可能性があります。
経営学の側面から見ても、プロモーションの一環として認められる概念かと思います。
更に言えば、最近急激に発達しましたブログ。
『書評』はすでに一大ジャンルになっています。
これも、一種の『口コミ』になりますよね。
しかも、影響力はそれ以上に大きいですし。
(因みに、様々な方の書評ブログを読ませていただいていますが、その中で『あ、これ面白そう』って買った本もあります。)
このとき、図書館員の介在する余地は、『書架の整理と本の管理』以外にないはずです。
これ以上、個人的、能動的に本のお勧めなどやったら、それこそ越権行為です。
利用者の『選択の自由』や『思想の自由』を奪うことになりますからね。
ななし様も、色々気になる面はおありかと思いますが。
反論、あら探しばかりでは何も先に進みませんし、それは『議論』ではありませんよね。
このまま、このテーマで議論をお続けになるよりも、『図書館がどうしたらベストセラーを生めるか?』と言う命題を自己に課してみても面白いのではないでしょうか。
僕などより、色々なことをご存じで、細かいことに目の行かれる方のようですし。
いっそ、そう言うブログをお立ち上げになってみるのも、手の一つかと思いますよ?(笑)