組織文化を競争力に

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この年末年始は本を読んだり、考えを整理することに時間をかけることができました。

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これまで取組んだことなどを書き出した一方、3年後以降にどのような変化が起きているかも思いつく限り書き出してみました。いろいろ書きなぐりながら、2016年に注力することを言語化してみました。


キーワードは

組織文化。



組織文化とは、それぞれの組織の中で
・成果が出る共通言語
・成果が出る共通の習慣
・成果が出るプロセス
などが浸透している状態を意味します。


会社全体で動画元年という変化をしかけていくように、会社の変化に伴い人事の面においても変化が生まれてきます。ビジネス領域が広がることで社員にとってキャリアの幅が広がっていきますし、たとえば広告やゲームなどの業績を伸ばしている事業においては事業規模が大きくなる中で強いリーダーの育成とともに、経験に裏打ちされた高い専門性をもったプロフェッショナルの育成も重要になってきています。

一人ひとりの育成をより推進するために、昨年2015年に人材開発本部を立ち上げました。次世代リーダー育成「CA36」や活躍人材を発見する「人材覚醒会議」などの取り組みをはじめ、今年もさらにバージョンアップして実施していきます。人事メンバーの協力のおかげで私自身、人材開発に集中することができました。

人材覚醒会議ではこれまで話したことがなかった活躍人材の発見もあり、事業責任者やマネージャーだけでなく、営業、エンジニア、デザイナーなど様々な職種のメンバーと話す機会が増えました。

その会話の中では当然そのメンバーが所属している部署についても話を聞くことがあったのですが、部署ごとに差があるなと感じたことが「事業開発と組織開発」のバランスでした。

たとえば数人で立ち上げている新規事業部署の場合、全員の顔が見えているのでそれぞれの仕事も見えています。組織開発という大それた言葉ではなく、大事なことは良いチームかどうか。必死に事業開発をしながら、チームも同時にできていくというのが実態に近い感じです。

一方、人数が増えてくると強い組織とそうでない組織の差がじわじわと出てきます。強い組織には「共通言語」「共通の習慣」「共通のプロセス」などがありますが、のびなやむ組織ではこれらが弱く、結論として「決まらない」とか「時間がかかる」傾向があります。


強い組織とそうでない組織のこういう差は何なのかをしばらく考えていたのですが、いろいろ考えた結果、「勝てる文化があるかどうか」という点にたどりつきました。


サイバーエージェントには人材に関して大事にする価値観として「採用・育成・活性化」にくわえて「企業文化」という言葉があります。ここに力をきちんとかければ、自ずと組織が成長していくという考え方であり、非常に大切な概念です。


以前人事の幹部メンバーと話していて、「採用・育成・活性化」は各部署に導入できるけど、この「企業文化」はどうやって浸透させようかという議論になったことがあります。このときは社史である「ヒストリエ」や社内報の「CYBAR」などを使って会社全体からどのように文化を浸透させていくかというところで着地していました。

実は自分の中には違和感も残っていました。サイバーエージェントにはたくさんの事業がある。しかもそれぞれに共通する風土もあれば、異なるところもある。そして成長しつづけている組織を見ると、組織を意図してきちんとつくっているし、共通して強い文化をもっている。会社全体の文化はすごく大事だけど、部署ごとの個性もあるのではないか。などといろいろ考えながら、結局このときは自分の中でも結論がでないまま、すこし時間をかけて考えてみることにしました。そして改めてこの年末年始に整理することができました。


それが、「組織文化」というキーワードです。


・人材開発に集中することで、人材の発見が進んだ
・活躍人材からは強い組織のヒントを聞くことができた
・強い組織には勝ちにつながる共通言語や共通の習慣がある
・共通言語や習慣が引き継がれていくと、それが組織の文化となる
・組織文化は一朝一夕でマネできるものではなく、圧倒的な強みになる


というのが整理できたことです。

「あのチームはいいチームだよね」
「あの子会社は一枚岩な感じがするよね」
「あの部署のメンバーは自分事化して話すよね」

これらは役員や事業責任者などから良い組織に対して出てくるコメントです。これこそが「勝てる組織文化」があるということの表れ。こういう組織を増やすことが、これからの人事の役割。



組織文化を競争力に。



事業責任者はもちろん、チームを率いるマネージャーや、職種を束ねるリーダーに対して成果につながる組織の作り方をサポートしていきます。いわゆる「人材開発」も「組織開発」も含まれる概念です。

サイバーエージェント全体の企業文化を活かしながら、それぞれの部署や子会社が人材や事業ドメインに合わせて独自に発展しつづけられるように組織文化を地層のように積み重ねていく。

これをどれだけサポートできるかが人事の力の見せ所です。カンパニーを担当する事業人事だけでなく、全社から各部署を見ている労務や総務、採用チームなど人事総動員で力を借りながら、強い組織作りにつなげていきます。


私たちは「21世紀を代表する会社」を目指していますが、21世紀代表の会社は世界中から尊敬される企業文化、組織文化を持っている会社だと確信しています。



2016年、私も思いっきり攻めていきます。今年もよろしくお願いします!



2016年の目標決めた? ブログネタ:2016年の目標決めた? 


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