4月になるとどこの会社も新卒が入社してきて
名刺交換や座席の上座下座など様々なマナーを
学んだり、教えてもらったりします。

このマナーの中でも、意外に大きなワナ
潜んでいるもののひとつに、エレベーターのマナーがあります。


頭にいれておくと良い大切な前提は、

エレベーターは、「公共の密室」である。

ということ。


密室のような本当に小さな箱の中に、
仲の良い同期だけで乗るときもあれば、
自分以外が全員他人ということもよくあります。

自分もしくは自分たち以外の第三者が乗る以上、
そこは公共の場。


しかし、エレベーターというのは一瞬で乗り降りが
発生するため、注意しようにもしにくかったり
そもそもその存在が先輩や上司から
見えてないこともあり恥をかいている人が
特定しにくいという難しさもあります。


私はもともと百貨店の伊勢丹に新卒で入社したこともあり、
様々なマナーを徹底的に学ぶ機会がありました。

そこでの経験と、できる人のマナーを統合したポイントは
下記の3つに収斂されます。



■エレベーターのポイント3つエレベーター

1)大原則は「しゃべらない」
2)開けてくれた方に「ありがとうございます」
3)お客様、上司の操作に「(私が)変わります」


1)大原則は「しゃべらない」

とにかく原則としては、しゃべらないのが一番安全です。

よくありがちなワナに陥るパターンは

・仲間とともにビルでエレベータを待つ
・ある話題でめちゃくちゃ笑いながら盛り上がる
・知らない方が乗ったエレベーターが来る
・乗ったあともその話題で大いに盛り上がる
・知らない方がその密室の仲で「うるさい!」と思う

「話の勢いをそのままエレベーターに持ち込み、
関係のない周囲の方に迷惑や心配をかける」


というものです。

なのでそこまでどんなに盛り上がっていても、
エレベーターではしゃべらない。

なお、先輩と二人で乗ってる等の場合はもちろん
問題ありませんが、ほとんどのエレベーターに
ばっちり24時間の監視カメラがあるので
内容は気をつけましょう。

また、中にはたくさん第三者が乗っているにも関わらず
後輩である自分のことをフォローしようとして
おもいっきり会話をしかけてくる「ありがたい」先輩
がいるかもしれません。

よくあるセリフは、「最近どう!?」です。どう

この時はちょっと処世術が試されますが、
「しゃべらない原則論」を実行しつつ先輩の配慮も
ありがたくいただくために、
いくつか武器をもっておきましょう。

たとえば上から降りるときに声をかけられた時。

「(小声で)降りてからでもいいですか(微笑みながら)」

もしくは

「(口パクで)下でもいいですか(下に指を指すゼスチャー)」


など。このシーン、先輩によっては
意外に多いので使うことも多いかもしれません。


2)開けてくれた方に「ありがとうございます」

まずは自分がエレベーターの中にいて
乗りそうな人が視界に入ったら、
できる範囲で良いので開けて待ちましょう。

大事なのは逆のとき。

自分が乗りたい!と思っていたエレベーター。

中にすでに乗っている方がいて、「開」ボタンを
押して自分のことを待っていてくれたときには、
素直に「ありがとうございます」とお礼を伝えると
非常に好感度が上がります。
上へばいりばす

相手が無反応のときもありますが
「いえいえ(とんでもないですよ)」という反応が
あることも。

ちょっとした温かいやり取りのこの雰囲気は
密室空間の中では貴重です。


3)お客様、上司の操作に「(私が)変わります」

エレベータの中でのボタン操作は、できる限り後輩である
自分がやるというのが良いという話です。

まずは自分が後輩の場合、

エレベーターを降りる際には、自分が一番最後。

という鉄則をふまえておきましょう。
上司も自分より先に降りてもらうのがマナーです。

先に降りてもらうためには
「開けた状態をキープする」ということが
当然ながら必要なので、ボタン操作はできる限り
自分でやるのが大事です。

ですからできる限り乗った瞬間に
ボタンのところにちょっと手を差し伸べて

「私がやります」とか「変わります」などと話しながら
ボタン操作のポジション(エレベータの中での下座)に
入りましょう。


降りていただく際には、

開けるボタンを押しながら、同時に
開いているドアが締まらないように手を添える

さらに好感度があがります。


ただ流れ的にどうしてもボタンに入れないこともあります。
流れ的に最後に乗らざるを得なかったときなどですね。

そういう場合は、

「(小さな声で)お先に失礼します」

と話しながらさっと降りて、
外から閉じているドアに手をそえて
お客様が降りる際にドアにぶつからないようにしましょう。


マナーというのはいろいろ書くとたくさんあって
大変ですが、とにかく自分が感情的にいいなと思うものを
まずはマネしていくのがオススメです。

逆にむっとした態度やマナーがあったら、
必ず反面教師にして自分はやらない。


マナーができるかできないかは、実は謙虚さによる。


と思っています。社長藤田のブログでもよく
「謙虚」というキーワードが出てきますが、
自分の立ち位置をおごることなく、自分たちは
まだまだと戒める。社内でもエレベータでも
どこでも、謙虚な姿勢でいることが大事です。


2010年にアプリボットを新設し、当時1年目の卜部氏を
社長に抜擢したときにも「謙虚」というキーワードが出ています。
http://ameblo.jp/shibuya/entry-10585879333.html


13のトリガー世代のみんなも、野心持ちつつ謙虚に!

エレベータでも好感度アップしてくださいね。




■参考

ビジネスマンとして恥をかかないためのエレベーターマナー http://nanapi.jp/19926/

エレベーターマナーの常識・非常識 [ビジネスマナー] All About http://allabout.co.jp/gm/gc/313316/