HRプロさまからお送りいただいた、
新しい雑誌HRエグゼクティブ。

「経営と人事」の視点から、
変革できる人事になるために


という良品計画の松井会長のインタビューが
非常に刺激的でした。

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以前所属していた西友にて教育責任者として、
幹部の意識改革で360度評価や
自分の自己改造計画をプレゼンし、
他のメンバーがその計画の欠点を探し、変容を迫った。

そこまでハードな研修を幹部に施すことによって
業績が回復したかというと、そうではなかった。

業績は低下していった。

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この経験は強烈ですね・・・・
研修を気合い入れてやったら、
みるみる業績が低下するという状態。


その後松井会長は様々な経験を通じて、

「人は研修プログラムでは変わらず、
職務体験によって変わることを学んだ」

という考えを持論にされているとのこと。


常務中山のブログでも「考える力」という切り口が
話題になっていますが、

ビジネスにおいては、
経験によってのみ得られる知恵というのがあります。

当社では「決断経験」と表現したり、
神戸大学の金井先生、京都大学の楠見先生は
実践知」と表現されたりしています。

就職活動の学生とお話ししていると
この経験によって得られる知恵の存在を
理解している人とそうでない人で
キャリアのイメージや考え方に
差が出ることが多いのです。

これは社会人でも同様です。
特に社会人経験が浅いうちは今のこの仕事の
意味というのをなかなか自分で意義付けできずに
悶々とすることもありますが、続けた人だけに
得られる境地や知恵というものがあります。

「努力を続ける」ということも
「経験によってのみ得られる知恵」。

同じ社会人1年目でも、この点の差は
1年たつと大きくなってきます。


経験によって得られる知恵を個々人のキャリアの
付加価値にできるように、そういう環境づくりに
むけてチャレンジしたいと思いました。