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2016-11-10 22:49:55

クリーピー 偽りの隣人

テーマ:映画・TV
【物語の破綻には興味がないのか?】

くどいようですが、このブログではもう口説きネタはやりません。あくまでGoogleさんに忘れられないための定期投稿です。本家ブログへはこちらへどうぞ

呑み屋やスナックでの話題のネタ作りのためによく映画やDVDを観る。というわけで『クリーピー 偽りの隣人』を観ました。


以下、ネタばれします。

ざっとあらすじ
元刑事の犯罪心理学者・高倉は、刑事時代の同僚である野上から、6年前に起きた一家失踪事件の分析を依頼され、唯一の生き残りである長女の記憶を探るが真相にたどり着けずにいた。そんな折、新居に引っ越した高倉と妻の康子は、隣人の西野一家にどこか違和感を抱いていた。ある日、高倉夫妻の家に西野の娘・澪が駆け込んできて、実は西野が父親ではなく全くの他人であるという驚くべき事実を打ち明ける。

監督は黒澤清である。今でも彼が撮った『CURE』と『回路』は傑作だと思う。霊的なものや呪いが感染していく描写において、この2つの作品は当時かなりの衝撃を与えた。

けれど、なぜかこれをピークに2000年以降、彼が監督した作品は加速度的につまんなくなってしまうのである。

そんなわけで、彼が得意のサスペンスホラー系の映画ではあるが、Yahoo!レビューでも★1個が散見する酷い状況に。

まあ、それもしょうがないというか、原作は読んでないんですが、まず脚本がそうとうにヒドイ。

1.警察はそんなにバカじゃない
同僚の刑事が変死しているにも関わらず、その容疑者の家に単独で突っ込んでやられちゃうなんてのは安いTVドラマにしかありえない。
しかも単独で突っ込んでいったのはベテラン刑事である。

さらに、一人の少女を残して一家3人が失踪した事件を追いかけていた刑事が、今更失踪した家族の家の隣が空き家で、捜索したら5つの死体(失踪したとされた3人と隣に住んでいた家の家族二人)が出てきたなんて、そこまで日本の警察は呑気だろうか?犯人は隣人としてある程度の期間暮らしていたわけで、近隣の聞き込み調査で必ずボロが出る。しかも殺害した家族の預金通帳を使っていたようだから入出金記録でも怪しまれる。

2.娘の行動が意味不明
『あの人はお父さんじゃありません。全然知らない人です』と言う隣の家の娘の発言とやっている行動が矛盾する。確かに母親を人質にされていたとか洗脳されていたからと考えると論理的な行動がとれないのは理解できるが、色々と発言と行動が一致しないのでストーリー上ではノイズにしかなっていない。

3.竹内結子の行動が意味不明
『あの人なんか気持ち悪い』と言っておきながら、次の日にあまったシチューを差し入れにいくというお前こそ偽善者なのでは?とツッコミを入れざるを得ない。

そして、覚醒剤らしきものを打たれたとはいえ、旦那を裏切る行動をとるのが謎。この辺の描写が全然ないので見た人は全員「なんで?」ってなる。

4.洗脳の仕方が謎
覚醒剤らしきものを使用してるのはわかってるけど、それ以外の手法があんまり描かれていない。

自分ではなるべく手を下さず、用済みとなった人間を殺害させて死体処理を行わせ、罪の意識を負わせる、ってのはあったけど、これで思い出したのが実際にあった事件『北九州一家監禁殺人事件』である。

『北九州一家監禁殺人事件』
人の弱みにつけこんで一家7人を監禁し、拷問と虐待によってマインドコントロール下に置き、お互いの不満をぶちまけさせて相互不信を起こして逆らえなくし、被害者同士で虐待をさせることで相互不信を一層深くさせ、自分の手は汚さずに用済みとなった人間を殺害して死体処理を行わせた。あまりに残虐すぎて事件に報道規制がかけられたとされ、世間にはそれほど知られていない。

5.誰もがそうなるよねというオチ
これで洗脳の仕方の曖昧さを尚更強調してしまうことに。

最初は犯罪心理学者である主人公が、ミイラ取りがミイラになったのを気づかない「シャッターアイランド」系の話かと思ったが、ストレートに隣人がなりすましのサイコパスでしたというお話。

とりあえず隣人の不気味さを描くという点では香川照之の演技が光っているが、ストーリーが滅茶苦茶なので只ひたすら残念としかいいようがない。

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2016-08-28 00:34:05

テラフォーマーズ

テーマ:映画・TV
【色々と酷い】

呑み屋やスナックでの話題のネタ作りのためによく映画やDVDを観る。というわけで『テラフォーマーズ』を観ました。




以下、ネタばれします。

ざっとあらすじ

21世紀、地球では猛烈な人口増加が起き、人類は火星への移住を計画する。まずはコケと古来から地球に生息するある生物を火星へと送り込み、地球化への道を探る。500年後、移住計画の最終段階としてその生物の駆除のため火星に15人の隊員が派遣されるが、小町小吉(伊藤英明)以外は高額の報酬が目当てで……。


原作コミックは読んでいます。

最初に『テラフォーマーズ』を実写化すると聞いて「いやいや無理やろ?」と思ったのは、原作を読んでいる方ならわかるはず。

まず第一に、原作は現在も連載中で、単行本は18巻まで出ています。
原作でも、「なぜ火星にピラミッドがあるのか?」「なぜゴキブリがたかが500年ほどであれほど進化したのか?」など、全ての謎が解決されているわけではなく、色々とボカシながらストーリーは展開していってるわけで、その中で「バグズ2号事件」という単行本1つぐらいのボリュームのエピソードっぽい方を映画化しても初見の人は「この人たち何やってんの?」となりかねない。

そもそも、「バグズ2号事件」はネタふりといっていいほどで、メインストーリーに繋げるための前段階でしかありません。

また、原作に出てくる登場人物は日本人だけではありません。国家間の軍備争いというのも、『テラフォーマーズ』の外せない重要なファクターのひとつです。

だから、色々と省略して2時間にまとめちゃうと、わざわざ大金をかけて火星まで行くロケットを作ったのに、何万匹いるかわからないテラフォーマー相手にブリーフィングも受けていない、たかが14名のトーシロ飛行士が飛び道具もなしに駆除しに行くって全然意味わかんないってことになるんですよ。

この辺は原作でも結構曖昧なんですけどね。

人気のコミックなんだから原作ファンが見に来るだろ?ぐらいの軽いノリで決めちゃったんでしょうか?多分、『亜人』の実写化もどっかでやっちゃうでしょうね。

とりあえず文句を言うと

1.VFXやメイクや造形が酷い
最初に人口が増えすぎちゃった近未来の東京が描かれるんですが、これがまるで『ブレードランナー』のチャイナタウン描写のまんまなんですよ。中華鍋で何か炒めてる屋台とか出てくるしね。

そして、宇宙船の内部が出てくるんですが、何でこんな造形にしちゃったかなぁ?ってぐらいにダサイ。リドリー・スコットが監督だったら激怒して美術班全員クビですよ。

そしてテラフォーマーに全然ゴキブリ感がない。これは原作もそうなんですが、あの見た瞬間に嫌悪感を感じるあのヌメッと感がまったくない。色も茶色だしね。全然怖くない。

人為変態後の特殊メイクも、これ原作に忠実にしちゃうとB級感たっぷりで残念としかいいようがない。

テラフォーマーと人為変態後のシーンはもうちょっとやりようがあったんじゃないか?と思います。

2.バトル中に自分の人生を語るってあり?
登場人物がテラフォーマーとのバトル中に火星に来たいきさつとか自分の人生とかを味方に語るんだけど、そんなことしないよね?状況を言葉で説明しちゃうのは本当やめてほしい。

3.色々とおかしい。
最初にリーさんの火炎放射で「ゴキブリは火に強い」ってことになっちゃったので、粉塵爆弾で
テラフォーマーが吹っ飛んで大量死亡ってのは矛盾してますね。

滝藤さんが時速9000kg出せる高速噴射ガスを出して探索車を加速させてるわけですが、
その車の中は何Gの圧がかかってるんですかね?

ニジイロクワガタは単独行動ならわかるけど滝藤さんのガードには向かないよね。

そして猛爆加速でバグズ1号まで移動してきたわけですが、バグズ2号が地球に戻ろうとしている状況なんて見えるわけねーじゃん。そんな近くかよ!?しかも移動してきた近くにバグズ2号が墜落するってーのはどういうこと?位置関係が滅茶苦茶だよ。

死んだはずの奈々緒がなぜか人為変態カイコでラストに登場。で何で?

本田博士に訳の分からない髪型と格好をさせて、おかしなアクションさせてる時点で『原作ちゃんと読んだ?』って聞きたくなるんだけど、何で本田博士に拳銃の弾が当たらないかを説明しろ。ATフィールドかよ!

次もやるぜ!みたいなエンディングでしたが、大コケしたそうで残念でした。

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2016-08-05 22:45:07

僕だけがいない街

テーマ:映画・TV
【主人公の凡ミスとノープラン戦法に呆れる】

呑み屋やスナックでの話題のネタ作りのためによく映画やDVDを観る。というわけで『僕だけがいない街』を観ました。



以下、ネタばれします。

原作は「このマンガがすごい!」で三年連続ランクインの人気コミックなのだが、正直絵が下手すぎて読むのを断念した。但し、フジテレビのノイタミナ枠でやっていたアニメは観ました。

ざっとあらすじ

パッとしない漫画家でフリーターの藤沼悟(藤原竜也)は、事件や事故を看破するまで時間がループする現象・再上映(リバイバル)が起きるようになる。何度もリバイバルを経験する中、母が何者かに殺害され彼は突如18年前に戻る。小学生のころに起きた児童連続誘拐殺人事件と母の死の関連に気付いた悟は、過去と現在を行き来しながら事件の真相に迫っていく。


まあ、なんといいますか色々と残念なところが多々あります。

1.北海道弁がヘン
小学生時代の舞台が北海道石狩市なんだけど、北海道はオレオレ詐欺の犯罪件数が全国一のように訛り自体が少ない地域なのである。つまり詐欺師が標準語で田舎に電話しても違和感がない。そういうところなのだ。

だから、「なして」「だべさ」「したっけ」などの方言をことさら強調する理由がわからないし、ちょいちょい使い方もおかしい。

アニメ版もそうだが、石田ゆり子の発音もかなりあやしい。方言指導とかあったのだろうか?

2.リバイバルの条件が不明
主人公は、重大事件が起こるような違和感を感じると過去へ戻ってやりなおすことができる。時間が巻き戻されたときには周囲の状況を見て、やばい!あの子供がトラックに轢かれる!と判断して子供を助けたりする。そんな特殊能力を「リバイバル」と呼んでるんだけど、2006年に戻ったり、小学生時代に戻ったり、「リバイバル」の条件設定が不明なので、うがった見方をすると作者の都合であっちへこっちへ飛ばされてるようにしかみえない。小学生連続殺人事件を阻止するなら、小学生時代をくりかえせばいいと思うのだが?

というか、周りでは交通事故も火事も空き巣泥棒も起きるわけで、些細な事件から重大な事件まで、どれを巻き戻してどれは巻き戻さないって基準は誰が決めるのだろうか?

『バタフライ・エフェクト』だと、自分の日記を読み返すという条件があったりするんだけど、もう全然わからない。

3.犯人がすぐわかってしまう
登場人物の中に大人が極端に少ないので犯人がすぐわかってしまう。ミステリーものではないからしょうがないといわれればそうだけど。

4.主人公が逃げる理由がわからない
母親を殺したと疑われる理由が何ひとつないのに自宅から逃げる主人公。アニメ版では隣近所のおばさんに血だらけで倒れてる母親と一緒にいるところを見られてパニクるという描写があったんだけど、むしろ逃げた方が疑われるだろ?というか母親が殺された現場は自宅でしょ。逃げてどーする?

5.主人公が残念すぎる
小学生のとき同級生の雛月加代が殺害され、その犯人として主人公ともよく遊んでくれたお兄さんが誤認逮捕されてしまった。そこまで戻された主人公は「加代を救い、真犯人を見つければ、母親も救うことができるんだ!」と考えた。

そこで主人公がとった作戦は、雛月加代が殺された日に加代と一緒に過ごせばよいと考えた・・・んだけどちょっと待て。

そもそも母親がなぜ殺されたか?をどうして考えない?それはスーパーでの買い物の帰りに「リバイバル」現象が起きて、母親が何かを見て、犯罪を防いだからだ。『誘拐事件をひとつ防いだかもしれない・・・冗談だよ』って母親がヒントをくれてるじゃん。つまり、犯人が子供を誘拐しようとしたときに自分の母親に顔を見られた、しかもお互い知り合いだったからだ。だから自分の家に母親がいることを突きとめられて殺された、と考えないのはおかしい。加代を救うことで母親も救うことができる、のだとしたら、加代と母親の両方がその犯人を知っている可能性が高い。加代が公園で一人でいることが多く、それを犯人が狙っていたとしても、黙って連れ去られるのはおかしい。それは加代が知っている大人だったからだ、という仮説が成り立つ。

そんな残念な主人公は、いよいよ怪しいと思われる担任の先生の車に一緒に乗るという凡ミスをおかして真冬の海?川?(湖は石狩にない)に落とされてしまいます。そして気がつくと2006年に戻ってるという・・・しかも雛月加代が目の前にいる。というか何でここに戻るかよくわかんないんだけど・・・。アニメ版とはここが違いますね。

さて、小学校の担任の先生が犯人だとわかった主人公はスーパーで先生を待ち伏せ。
そこでとった作戦は・・・ありません!ただ問い詰めるというノープラン戦法です。

おい、事前に小学校の友人だった弁護士に調査してもらった意味がねーよ。

あげく揉みあった末にナイフで首元を刺されちゃいます。遅れて弁護士到着・・・というかなぜこのタイミング?結局、主人公死んじゃいました。

自分は助からなかったけど母親も雛月加代も助けた・・・『僕だけがいない街』ってそんなオチです。

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