種村季弘の名著の復刊

テーマ:

今月のちくま文庫で種村季弘の伝説の漫遊記シリーズが復刊になった。1981年に筑摩書房から刊行され、85年にちくま文庫になった「食物漫遊記」。もともと雑誌の「飲食店経営」で連載されたもので、この雑誌、レアな専門誌でありながら、約30年たったいまでも廃刊にならずに生き残っているのにも驚いた。この漫遊記シリーズは「書物漫遊記」「贋物漫遊記」と合わせて3部作。
博覧強記の種村季弘の著書のなかでも大好きなシリーズで、特にこの「食物漫遊記」はこれまでの出版された数々の食エッセイの中で、個人的にベスト1と決めている。復刊されたのはうれしいれど、85年のちくま文庫の初版本(装丁は安野光雅)を大事に持っている者としては、少し複雑な気持ちがする。

AD