日曜スタッフきなこの:好きなゲームを語ります10 | DDTちむのぽんこつ店長日記(・ω・)

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ちむのつれづれにっき。

ついに10回目を迎えてしまいましたこのコーナー。
今回はデザイナーを絞ってシュテファン・ドラ特集にします。
あんまり有名ではないデザイナーさんですが
ゲームの設計思想が面白いなと最近思うようになりました。

 

 

・ブクブク

1から60の天候カードのうち12枚をそれぞれ手札として配り、
水位カードを毎ラウンド2枚めくります。
手札から出すカードを1枚決めて、せーので公開します。


1番大きい数字の天候カードを出した人が
低い方の水位カードを取り、2番目だった人は
高い方の水位カードをとります。

 

そうして全員の水位カードの高さを見て、
もっとも水位が高かった人が浮き輪カード(ライフポイント)を
失います。

 

水位カードは上書きされていくので、大きな数字の
天候カードを出してわざと低い水位カードを取るのも大事です。

 

このラウンドをずっと繰り返していくだけなのですが、
このゲームのキモは「得点計算が一回終わったら
手札を全て左の人に回す」ところです。

 

つまり、第2ゲーム目からは誰がどのカードを持っているか
覚えておくことが可能です。
手札の強さも全員分の手札で一度づつゲームを行うので
平均化されていきます。
なので必然、読み合いと駆け引きのゲームになります。


このゲーム、「ガチなニムト」と言われてます。

スピーディに深い読み合いが楽しめます。
本当に読み合いが好きな方にはぜひ遊んで欲しいタイトルです。
ぜったいに「キィ〜」ってなりますから(笑)

 

 

 

・フォーセール

二段階の競りゲームです。
前半はお金を使って不動産カードを獲得していきます。
後半は獲得した不動産カードを使用して小切手カードを獲得します。

 

お金、まず所持金が結構少ないです。
簡単に誰がどの位手元に残しているか覚えておくことができます。
1位になって一番価値の高い不動産カードを取りたいところですが、
パスをして途中で抜けると自分がすでに提示している金額の半分が
手元に戻ってきます。
欲しいものをポンポンと買うとすぐにお金はショートします!

 

次に不動産カードですが、これももちろん誰がどの強さの
不動産カードを持っているか覚えておくことができます。

 

こちらのゲームもカウンティングがバリバリと効いています。
誰がいくら持っているのか、誰がどの不動産を持っているのか。

するとこれまた深ぁい読み合いになってくるのです。
シュテファン・ドラおそるべし。

 

少し変わった部類に入りますが、競りゲームとして
バランス感覚を問われる優秀なゲームです。

 

 

シュテファン・ドラ特集、いかがだったでしょうか、
手札(資金)を公平にすることで運の要素を低減し、
単純でスピーディな方法(1枚伏せてせーのでめくる)に
腹の探り合い、駆け引きを持たせています。
どちらも古いゲームですが、ぜひ機会があったら
遊んでみてください。