さて今回は、博物館や鉄道資料館では出来ませんが、各種点検扉を開けてみます。
と、その前に、昭和23年汽車会社の製造銘板です。
車体表記ですが、何か字体が違うんだよなぁ~。
意外と重いねぇ~。
所属表記は長岡第1機関区になってます。確か末期は坂町機関区だったはず・・・。
廃車前に、戻ったのか?。
側面です。右が前、左が後ろになります。
「新」は新潟鉄道管理局を示します。
形式のキの前に、カタカナのロが付いてますが、65km/h以下での運用を示します。黄色い帯も同じ意味です。
形式番号の下、積12.0、空8.0は換算両数で。10tを1両で表します。
台枠の「日本国有鉄道」の文字が眩しいなぁ~。
というわけで、日本国有鉄道の文字の上にある点検扉から開けてみます。
じつは、撮影した側の扉が開かなかったので、反対側を開けました。
以前アップした画像で、ボイラー両側の通路が1段高くなっていたのはこの位置です。
何か見覚えありませんか?。
また反対側に戻って、一つ前よりの点検口を開けます。
アップにします。
別角度から・・・。ここまで来るともうお分かりですね。
ボイラーとテンダーがC58ベースということで、釧路市の幸町公園に保存されているC58-106です。
点検扉の中は、SLでいうとこの赤枠で囲った部分でした。
第1動輪の前方のシリンダー部は、SLでは一番前ですが、ロータリー除雪車では、後方の投炭室より若干前に位置します。
いろいろと調べてみましたら、ボイラーとテンダーはC58ですが、蒸気機関については、C12と同じものが使われています。
メンテナンスのことも、しっかり考えられています。
で、前方のロータリー運転室側面です。
ここの側扉も小さいタイプです。で、ここの点検扉を開けてみました。
実は、この扉の左側(後方)を一つ開け忘れました。
ちなみにそこは、ロッドの点検扉でした。
で、これも何かに似てます。
SLの動輪の輪軸に似てます。
丁度、動輪の画像の赤枠部分にあたります。
動輪の緑枠で囲った部分が、この画像の緑の矢印「カウンターウェイト」になります。
赤の矢印がクランクピンです。直線運動を回転運動に変えなければいけませんから、カウンターウェイトと、クランクピンの位置は、左右で変わります。
黄色の矢印が中心軸です。
ということで、直線運動から回転運動に変換しましたが、この状態では枕木方向の軸の回転ですので、このままでは、前面のローターを回すことは出来ません。
これについては、次回に続きます。
まぁ、機械好きな方には想像がついたかと思いますが・・・。
それから、くれぐれも見学後は、扉を閉めてピンを差しておきましょう。