東電福一原発事故が発生してから１か月半が経過。
私にとっては完全に「想定内」ですが、巷で浄水場などから放射性物質が検出されておりまして、基本的にニチアサのスーパーヒーロータイム以外にはテレビを観ないのですが、棲息しているガイジンハウスの共有スペースのテレビから(キッチン越しに)、勝手にそういうニュースが目耳に入ってくるわけであります。
で。
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金町浄水場で放射性物質…乳児には飲ませないで（2011年3月24日03時05分 読売新聞）
東京都は２３日、都内に水道水を供給する金町浄水場（東京都葛飾区）から、乳児が飲む暫定規制値の２倍を超える放射性ヨウ素１３１を検出したと発表した。
同浄水場は利根川支流の江戸川から取水し、東京２３区や武蔵野市、三鷹市、町田市、多摩市、稲城市に水道水を供給している。この地域には計約９６０万人が居住。都は、一般家庭や病院、保育所などに対し、これらの地域で乳児に水道水を飲ませないよう呼びかけている。
都によると、同浄水場で２２日午前９時に採水し調べたところ、１キロ・グラム当たり２１０ベクレルの放射性ヨウ素を検出した。食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定規制値は１００ベクレル。２３日午前９時の採水では１９０ベクレルだった。一般の規制値３００ベクレルは超えておらず、成人の飲用等には問題がない。
また、規制値は、乳児が１年間にわたり飲み続けた場合を想定し設定されており、都は他の飲用水が確保できない場合は飲んでも差し支えないとしている。厚生労働省は妊婦への放射性物質の影響について「成人と同じ」としている。
同浄水場は、福島第一原発から約２００キロ・メートル離れている。都水道局は「大気中の放射性物質が降雨により、江戸川上流の利根川に落ちたのではないか」としている。都は、２３日に多摩川から取水する小作浄水場（東京都羽村市）、荒川から取水する朝霞浄水場（埼玉県朝霞市）でも調べたが、いずれも放射性ヨウ素は検出されなかった。金町浄水場を含む３か所の浄水場とも、放射性セシウムは検出されなかった。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110323-OYT1T00598.htm
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このニュースが出だした頃から、ある単語に違和感を覚えるようになりました。
それは「風評」という単語。
放射性物質が検出されたというニュースに対し使われる「風評被害」という用語の使い方が、今回の事故以降初めて聞いた瞬間に「ん？？？」と、何とも気持ちの悪い感覚で私を捉えたのです。
何故ならば。
「風評被害」とは、
根拠のない噂のために受ける被害。特に、事件や事故が発生した際に、不適切な報道がなされたために、本来は無関係であるはずの人々や団体までもが損害を受けること。例えば、ある会社の食品が原因で食中毒が発生した場合に、その食品そのものが危険であるかのような報道のために、他社の売れ行きにも影響が及ぶなど。
出典：「デジタル大辞泉」
......なのですが、はっきりと「放射性物質が検出されました」と確認されている事に対して「汚染被害」ではなく「風評被害」という表現が用いられてるようにしか聞こえないのです。
「放射性物質は検出されていません」という状態に対して汚染扱いするのは確かに「風評被害」です。
しかし、「放射性物質が基準値の○○倍検出されました」という状態はどう考えても「実害」です。
なのに何故すべてのケースにおいて「風評被害」という表現しか目耳にしないのだろうか？という疑問が、メディアで「風評被害」と言うたびに、書くたびに毎回頭をよぎります。
しかも、「風評被害」という表現は聞くのに、なぜ「健康被害」についてはあまり聞かないのか。
「どうしてー？」と疑問符がたくさん浮かぶことがたくさんありすぎです。
正直言えば、疑問符が付くことは「風評被害」という表現の使い方だけじゃなくて、他にもたくさんありすぎて、調べると「嗚呼やっぱりそういうドロドロなことなのね(苦笑)」なことだらけなのですが。
(；＾ω＾)
ここ何年か特に(もっとさかのぼると10年近く前に書籍『人間を幸福にしない日本というシステム』を読んだ辺りからずっとｗ)、日本の社会システムのいびつな部分に対して疑問を感じて生活してきたわけですが、福一原発事故がきっかけでそれが以前よりも見えやすくなっているのではないか？と個人的には考えています。
まぁ、日本の社会システム全体云々はとりあえず置いておくとしても、「風評被害」と「実害」くらいはマスメディアにきちんと使い分けてほしいかなぁと思いますです、ハイ。
※旧ログ「Qingxiangの日々的話話は」コチラ↓(過去ログ1512件！)
http://plaza.rakuten.co.jp/dawuyan/
私にとっては完全に「想定内」ですが、巷で浄水場などから放射性物質が検出されておりまして、基本的にニチアサのスーパーヒーロータイム以外にはテレビを観ないのですが、棲息しているガイジンハウスの共有スペースのテレビから(キッチン越しに)、勝手にそういうニュースが目耳に入ってくるわけであります。
で。
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金町浄水場で放射性物質…乳児には飲ませないで（2011年3月24日03時05分 読売新聞）
東京都は２３日、都内に水道水を供給する金町浄水場（東京都葛飾区）から、乳児が飲む暫定規制値の２倍を超える放射性ヨウ素１３１を検出したと発表した。
同浄水場は利根川支流の江戸川から取水し、東京２３区や武蔵野市、三鷹市、町田市、多摩市、稲城市に水道水を供給している。この地域には計約９６０万人が居住。都は、一般家庭や病院、保育所などに対し、これらの地域で乳児に水道水を飲ませないよう呼びかけている。
都によると、同浄水場で２２日午前９時に採水し調べたところ、１キロ・グラム当たり２１０ベクレルの放射性ヨウ素を検出した。食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定規制値は１００ベクレル。２３日午前９時の採水では１９０ベクレルだった。一般の規制値３００ベクレルは超えておらず、成人の飲用等には問題がない。
また、規制値は、乳児が１年間にわたり飲み続けた場合を想定し設定されており、都は他の飲用水が確保できない場合は飲んでも差し支えないとしている。厚生労働省は妊婦への放射性物質の影響について「成人と同じ」としている。
同浄水場は、福島第一原発から約２００キロ・メートル離れている。都水道局は「大気中の放射性物質が降雨により、江戸川上流の利根川に落ちたのではないか」としている。都は、２３日に多摩川から取水する小作浄水場（東京都羽村市）、荒川から取水する朝霞浄水場（埼玉県朝霞市）でも調べたが、いずれも放射性ヨウ素は検出されなかった。金町浄水場を含む３か所の浄水場とも、放射性セシウムは検出されなかった。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110323-OYT1T00598.htm
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このニュースが出だした頃から、ある単語に違和感を覚えるようになりました。
それは「風評」という単語。
放射性物質が検出されたというニュースに対し使われる「風評被害」という用語の使い方が、今回の事故以降初めて聞いた瞬間に「ん？？？」と、何とも気持ちの悪い感覚で私を捉えたのです。
何故ならば。
「風評被害」とは、
根拠のない噂のために受ける被害。特に、事件や事故が発生した際に、不適切な報道がなされたために、本来は無関係であるはずの人々や団体までもが損害を受けること。例えば、ある会社の食品が原因で食中毒が発生した場合に、その食品そのものが危険であるかのような報道のために、他社の売れ行きにも影響が及ぶなど。
出典：「デジタル大辞泉」
......なのですが、はっきりと「放射性物質が検出されました」と確認されている事に対して「汚染被害」ではなく「風評被害」という表現が用いられてるようにしか聞こえないのです。
「放射性物質は検出されていません」という状態に対して汚染扱いするのは確かに「風評被害」です。
しかし、「放射性物質が基準値の○○倍検出されました」という状態はどう考えても「実害」です。
なのに何故すべてのケースにおいて「風評被害」という表現しか目耳にしないのだろうか？という疑問が、メディアで「風評被害」と言うたびに、書くたびに毎回頭をよぎります。
しかも、「風評被害」という表現は聞くのに、なぜ「健康被害」についてはあまり聞かないのか。
「どうしてー？」と疑問符がたくさん浮かぶことがたくさんありすぎです。
正直言えば、疑問符が付くことは「風評被害」という表現の使い方だけじゃなくて、他にもたくさんありすぎて、調べると「嗚呼やっぱりそういうドロドロなことなのね(苦笑)」なことだらけなのですが。
(；＾ω＾)
ここ何年か特に(もっとさかのぼると10年近く前に書籍『人間を幸福にしない日本というシステム』を読んだ辺りからずっとｗ)、日本の社会システムのいびつな部分に対して疑問を感じて生活してきたわけですが、福一原発事故がきっかけでそれが以前よりも見えやすくなっているのではないか？と個人的には考えています。
まぁ、日本の社会システム全体云々はとりあえず置いておくとしても、「風評被害」と「実害」くらいはマスメディアにきちんと使い分けてほしいかなぁと思いますです、ハイ。
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