新着!イタリア新作ヴァイオリン①
テーマ:バイオリンの選び方こんばんは!
㈱ダ・ヴィンチヴァイオリン 山口保行です。
先日入荷しましたイタリア新作ヴァイオリン①の
ご案内です。
製作者は
Fabrizio Portanti(ファブリツィオ・ポルタンティ)
クレモナの製作者です。
彼の経歴などは調べれば分かることですから
ごくごく簡単に楽器の見方やポイントを紹介しましょう。
まず渦巻き、スクロールと言います。
この製作者に限らず、最近の製作者はコンクールのせいか
まるで機械で彫ったように大変キレイですね。
逆にオールドヴァイオリンの渦巻きには「いびつ」な物も
あり、逆に個性的になっています。
個性的な形状は別として、まず渦巻きは掘りが深く
またきちんと渦が巻いているように見えるか、左右対称か
など、いろいろチェックする部分があります。
「黒の縁取り」は、あのストラディヴァリウスもしていました。
モダンイタリーやフランスの楽器に多く見られます。
黒い線があると引き締まった感じがしますね。
次は裏板。音は別として、「材料費的にも一番高い」ので
製作者の気合いの見せ所です。
角度を変えて、少し近づきます。
この裏板は一枚ですね。トラ目もよく出ていて
とっても素敵です。美しい!
よく2枚板とどちらが良いかと聞かれますが、
どちらも良いです。
1枚板だから、こういう音がする・・・というのもありますが
楽器購入の場合は見た目の問題、好みと考える方が
良いと思います。
次は角、コーナーです。
「とがり」具合やパフリングという黒い線の部分の
作り具合を見ます。渦巻き同様、細かい技術の差が
出るところです。
でもすごく繊細さの出る部分ですので新作の場合は
丁寧な方が良いかもしれません。
逆にオールドですと、もっと太く大胆だったりすることも
ありますし、時間の経過で、形状に変化が出ます。
そういうのも「良い味」ですね。
下の写真はネックの付け根、ボタンと呼ばれます。
よく見ると、ボタン中央の下に
小さな「楔(くさび)」も付いていますね。
これは、裏板を削る時に、木の釘を使って
留めているためです。削りが終わると釘を抜きますから
その釘穴を埋めます。それがこの部分で裏板の
下にもあります。
この楔は手作りの証でもありますが、一方で意味の無い楔や
ペンで書いたような印だけという、どうしようもない楽器もあります。
内部には製作者の焼印がしてありますね。
駒も製作者の名前が焼印されています。
焼印は最近の傾向ですね。
他にも、表板の裏、ボタン、エンドピン周り、内部の
ネックブロック、バスバーなどいろいろ場所に
焼印されることがあります。
これは、一種の主張ですね。
さて、表板ですが、全体はさておき、気になるのが
左右のCカーブ、それとf字孔です。
特にf字孔は、技術の差が出ますし、上からの表情
だけでなく、横からもチェックされます。
本当はたくさん書きたいのですが、細かい薀蓄を
言い出すといつまでも終わらないのでこの辺で・・・。
次回も、もう1台の新作イタリアンをご紹介します。
今日もありがとうございます!
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