たんぽぽ舎【TMM:No1585】その2 地震と原発事故情報 | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

たんぽぽ舎です。【TMM:No1585】
2012年9月24日(月)その2 地震と原発事故情報-2つの情報をお知らせします

                          転送歓迎
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★1.<テント日誌9/18(火)—経産省前テントひろば 374日目>
   テントTV局開設(あおぞら放送)本格始動
★2.<テント日誌9/19(水)—経産省前テントひろば 375日目>
   お彼岸入りだが残暑は続く毎日である
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┗■1.<テント日誌9/18(火)—経産省前テントひろば 374日目>
 |  テントTV局開設(あおぞら放送)本格始動
 └──── (Y・T)

9月18日(火) 晴れ
 朝、志賀原発に反対して闘っている命のネットワーク代表・多名賀さんから郵
便が届いた。
先日も記したように、羽咋市役所前でのテント闘争の成果と、要請の市議会総務
委員会での採択をもってテント撤収の報告であった。9・1にテントから代表を
派遣し幟旗を贈呈してきたことへの丁重なお礼が述べられていた。
 12日間のテント日誌にはテント来訪者や差し入れ、市側の動きが記されてい
て、テントの状況が手に取るようであった。12日間常駐された2名の方は、体
力的にも本当に大変であったろうと、労をねぎらいたい。

 午後、テントTV局開設(あおぞら放送)で、その内容の輪郭について担当者
の討論をもった。
もともとこれは国会議員意見聴取の結果発表をどのようにアピールしていくかと
いうところから始まったものであったが、そういうことを超えて、テントとして
の世界に向けた情報発信をどうしていくのか、テントの位置を活かした情報発信
というところに発展して、インターネットTVの開設ということに至った。
 放映は毎週金曜日、午後4時~5時ということでなされるが、その概要をコー
ナータイトルというところから紹介しておきたい。

1.「国会議員に原発を問う」(15~20分)
※固い印象があるかもしれませんが、「ご招待」するよりも、テントに来てきち
んとそれぞれ原発に対する意見を述べてもらおうという意図が見えるように。
また、ここでは、脱原発派だけでなく、推進派でも生放送中に電話でインタビュ
ーアポを取ったり断られたり、ということもあり。
とにかく、選挙前はこの番組で一言いわなければ支援を受けられない、くらいの
位置づけにしていくことが目的です。

2.「イベントカレンダー」(5分)
一週間先の脱原発イベントを紹介。また、これまで一週間に開催されたイベント
から、どなたかご招待して報告してもらう。
今週は、「いのちの祭り」から担当の方に出演していただきます。

3.「福島から世界へ」(15~20分)
福島の方から世界へ向けてのメッセージ。
まず第一回目は逐次通訳で、この部分だけ視聴しているみなさんへのメッセージ
という形で発信します。
あとで、まとめて英語にした方がいいのか、字幕を付けた方がいいのか、いろい
ろトライしてみて決めます。
次回9月21日は、集団疎開裁判の原告と代理人(森園さんと柳原さん)が出演
予定。28日は、椎名ちえこさん。そのあとは、福島のおんなたちが毎週一人出
演予定。

4.「テント村 通りすがり」(コーナータイトルが必要かどうかはわかりませ
んが)(5分)テントに立ち寄った人たちに一言。

 このテントTVが反=脱原発運動のそのただ中にあって、活き活きした情報局
・運動の武器となっていくようでありたい。


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┗■2.<テント日誌9/19(水)—経産省前テントひろば 375日目>
 |  お彼岸入りだが残暑は続く毎日である
└──── (M/O)

 「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあるが、依然として残暑が続く毎日であ
る。出掛けのテレビは尖閣諸島問題ばかりで「尖閣より福島」なんだけどな、と
いうのが口から洩れた。
 尖閣諸島の問題は日中間の大きな問題であり、これについての私の考えはある
が、原発や福島の問題の緊急性や重要性に比すれば「たかが尖閣問題…」という
ところはあるのだし、メディアの姿勢に疑問を感じたのである。尖閣問題につい
ては別の場所や機会に論じるとして、そんな感想を持って家を出た。そうは言っ
ても電車の中では尖閣についての新聞記事をむさぼり読んでいたのだが…

 台風の余波が残っているのか、雨模様の天気で風も結構強い。昨年は9月20日
に台風に見舞われ、テントを直撃したらという懸念で一時テントを畳んで対処し
た。
 今年は台風16号の残した強い雨がテントを襲っている。午前0時を前後する時
間帯には強い雨がテントを叩き物凄い音だった。テントの隙間を締め切るなどし
て雨の侵入を防ぎその音に聞き入った。夏仕様に衣替えした時に防水の措置をし
たのが記憶にあってか攻めつけるような雨音にも不安はなかった。
 『殉愛 原節子と小津安二郎』という本を読んでいたのだが、こういう中だと
連想力も膨らむのかおもしろかった。雨もやみ、いつものように深夜の散歩をし
た。もう時計は午前2時を過ぎているが、客待ちの運ちゃんと言葉を交わしなが
ら日比谷公園まで往復した。雨あがりでとてもいい気分だ。
 朝の10時頃を境に気温は上昇するのであるが、そのころからテントにも人が訪
れ始める。

 今日は原子力規制委員会が発足するというので官邸前抗議に出掛ける人が昼前
に訪れはじめる。原子力規制委員会のこうした発足に抗議する人々とともに、今
日は「けんり総行動」という旗を掲げた労働者のみなさんがテントを訪れ交流を
した。労働現場で闘われておられる面々の集まりであるが、官僚街での行動も重
ねている。

 テントには原発問題だけでなく、多くの政治的・社会的主題や場で闘っている
方々との交流がある。これはテントが出来て実感できたことだが、その多くは政
治的・社会的に孤立状態にあり交流が重要ということだ。こうした人たちとの交
流は楽しみで元気づけられもする。

 原子力規制委員の野田首相による任命という経緯をあらためて述べるまでもな
く、これは野田内閣の原発政策への見識や政策のなさを象徴している。大飯原発
3・4号機の再稼働においても野田首相の態度は自己の見識や政策的な判断はな
く結局のところ保安院—原子力安全委のシナリオに成り行きを委ねた。
 原子力規制庁の実体は保安院—原子力安全委のメンバーで構成されているわけ
で、原子力行政の実際を牛耳って行くと思える。規制委員会の構成で内閣は政治
主導できずに敗北したといえる。世論に押され「原発ゼロ」を語っても自分で骨
抜きにする今の内閣に期待は出来ない。官僚たちは次の選挙での民主党政権の交
代を織り込んで再稼働→原発保持のシナリオを描き直しているのだろう。

 毎朝、テントにきて通告などをする経産省の警備の担当者が私の座っている椅
子のところに来て「保安院も居なくなるのだから、君らのテントも必要なくなる
のではない(?)」とのたまった。「経産省の原発政策が変わったわけではない
でしよう」と反論しておいたが、問題は官僚主導の原発推進策をどう変えて行く
かであり、これは僕らの運動のあり方にも関わることである。
 官僚主導の原発政策《推進政策》を内閣(国会も含めて)から政治主導で変え
て行く道が一つはある。官僚主導政治の転換と言われてきたものでこれはある。
この点は異論がないと思うが、これだけでは不十分であることも明瞭だ。

 深夜にこの官僚街を散歩しながら、いつも念頭にあるのは、ここで政治の実際
が主導されていることの転換はどのように可能かということだ。
 保安院や原子力安全委が原子力規制庁に名前を変えて他の省庁に属することに
なっても原子力ムラと呼ばれた推進体が消えたわけでも解体したわけでもあるま
い。名前や組織構成を変えたにしてもそれは存在し原発存在の是非に大きな力を
発揮することは疑いない。原子力規制庁の独立性《強い権限》だって原子力ムラ
の存続に寄与するかもしれない。
 制度を整えたところでその制度を必要とする精神が理解されていなければ制度
は別の機能を果たしてしまう。本来は原発の安全性や規制の立場にあるはずの保
安院—原子力安全委がむしろ推進の旗振りであったという歴史的皮肉(歴史的悲
劇)の反省から規制庁は生まれたが、その反省のない面々が委員に座ることに誰
しもが不安と怒りを持つのは当然である。僕らはその悲喜劇を日本の権力機構の
動きの中に見ているのである。

 私たちの経産省前テントは原発推進の実態と構造を鮮明にするということを目
標にし、そのことは幾分か果たせたと思う。
 政党や政治家の抗争と集合離散の背後にあって政治を主導する官僚達とどう闘
えるのか。選挙も控えガランとなっている国会に比べ深夜も煌々と電気の灯る官
僚街だが、ここにある政治や権力と持続的に闘うとはどういうことか。
 官僚機構が背後にあることでむしろ主役たりえた構造を正面に据え、国民の声
や意思と向きあわざるを得なくする道を模索すべきである。問題の所在を明瞭化
する努力の上に。

★テントひろば「あおぞら放送」今週のお知らせ

先週から始動した経産省前の脱原発テントあおぞら放送。今週もやります!
原発関連ニュースを中心に、これまでこれから一週間の脱原発イベント情報、原
発に対する意見を問う国会議員インタビュー、国内海外原発情報、テント訪問者
インタビューなどをお伝えします。

2012年9月21日(金曜日)14時~
出演: 川田龍平(みんなの党)、山本太郎ほか
キャスター: 小林 愛、 松元 ちえ
視聴アドレス:
経産省前テントひろばHP
http://tentohiroba.tumblr.com/post/31469713213/9-14-ust

テントひろばから~UST⇒ http://www.ustream.tv/channel/tentcolor

1.「国会議員に原発を問う」(15~20分)
「原発への見解アンケート」にもとづいて、議員のみなさんに意見をお聞きしま
す。今日は川田龍平さんが出演。
2.「イベントカレンダー」(5分)
一週間先の脱原発イベントを紹介。また、これまで一週間に開催されたイベント
から、どなたかご招待して報告します。今日は、「いのちの祭り」をご紹介。
3.「福島から世界へ」(15~20分)(英語逐次通訳あり)
福島の方から世界へ向けてのメッセージ。
集団疎開裁判の原告と代理人(森園さんと柳原さん)が出演予定。
4.「テント村 通りすがり」テントに立ち寄った人たちに一言。

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【編集部より】
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