アイヌ・沖縄、そして韓国7-3 | だるま親雲上日日記

アイヌ・沖縄、そして韓国7-3


だるま親雲上日日記-アイヌ・沖縄、そして韓国7-3

 ここで、現在のいわゆる日本がいう「領土問題」を3つに絞って、考え直してみたいと思います。北方4島、竹島、そして尖閣諸島です。

 ざっくりいわせていただけば、北方4島は、第2次世界大戦の敗戦で当時のソ連に獲られた地域であり、竹島は、そもそも韓国の独島なので両間に領土問題はなく、尖閣諸島は、琉球の版図として認識されていた経緯から、たまたま現在では沖縄県に含まれているといった塩梅です。

 政治的な右・左は、この際こっちへ置いておいて、この3ヶ所に共通するポイントがあります。それは、日本が武力で版図に加えたという経緯です。

 その前に、

 「日本とか日本人てなによ?」

ということを、まとめておきましょう。すべてを先史時代まで遡って確認しようとは思いませんから、またまたざっくりと大和朝廷くらいからこっちの中央政権と、それに属する人々ってことにしておきましょう。主たるところでは、徳川幕府とその仲間達、明治政府から昭和初期の大日本帝国とその仲間達ってところです。

 便宜上そういう区別をして、日本とか日本人ということにしておきます。

 そうして、3つの問題地点を見回すと、浮き上がってくる事実があります。

 まずは、北方4島。そもそも、北海道って日本ですか?アイヌの大地だったのではありませんか。そこを日本人が侵略していったのではありませんか。

 ぼくのイメージでは、欧州からアメリカ大陸へ渡った人々が、ネイティブ・アメリカンを駆逐していったのに似ている気がします。それは、15~7世紀に南米を凌駕したスペイン人ピサロやコルテスのようなコンキスタドール(征服者)、同時期から北米を植民地化していったイギリス、フランス・・・。いずれも先住民は、武力によって征服されました(写真:インカ帝国最後の皇帝トゥパク・アマル1世)

 アイヌもそのような歴史を踏まされました。細かくいえば、たくさんありますからその象徴として、1669年にアイヌの首長シャクシャインが松前藩に対して起こした武装蜂起があります。

 和人(シャモ)によって虐げられていたアイヌが、その余りにも差別的で不平等な扱いから解き放たれ、民族自決の領土を取り返そうとした蜂起です。