本光寺住職のダラブログ

これからのお寺は変わらなければ。「人間ダラといわれて一人前」を掲げる住職の、御門徒さんとのふれあいブログ、略して「ダラブロ」


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 私は、この頃、通夜・葬儀などに出ていますと、ちょっと気になることがあります。それは参詣者の多くが合掌するタイミングが分からないのか、一々司会者の指示に従って皆が同時に合掌したり、解いたりしています。四・五十年前迄は葬儀に司会者はいませんでしたから、人は適宜に、或いはおリンの音を合図に合掌していたと思います。何故このような些細なことに多くの人たちが不慣れになってきたのか、と考えてみると、矢張り日頃の家庭での生活習慣に起因しているのではないかと思います。核家族化が進むにつれ、三世代の家庭が減り、その結果、子供達の目には家の誰かがお内仏に向かってお参りしている姿を見る機会が無くなってしまったからではないかと。去年亡くなった作家の藤本義一氏が、以前、テレビのある番組の中で、「凶悪な少年犯罪を犯した子供達の家には共通した家庭環境があった。それはどの子供の家にも仏壇や神棚がなかったことだ」と。彼のこの時の話しは、決して犯罪を犯す原因をこのことに結びつけたのではありません。ただ、子供には幼い時から祖父母や両親が手を合わし、頭の下がった姿を見せておくことは、子供が大人になってもその光景がきっと脳裏に残るであろう大切なことだと思います。

 

 ところで、本山に宿泊すると、食前に「み光のもと、われ今、幸いにこの浄き食をうく。いただきます」さらに食後には「われ今、浄き食を終りて、心豊かに、力身にみつ、ごちそうさま」と、食卓に着いた者同士が合掌をしながら斉唱します。これは本校のすべての生徒が東本願寺に上山研修に行った時に体験をします。また、日常の学校生活の中でも、1限目の授業が始まる前には朝礼礼拝、昼食後には各クラスが順番に毎日昼の勤行をし、この他年内の種々の行事、式典等には必ず仏式で執り行っています。このように、本校では手を合わすことは日常的なことであり、今日公立の学校ではできない、しかも、このことは私立の学校だからこそできることで、本校が50年前に創設されて以降一貫して続けられてきたいたって素朴な宗教教育なのです。


 その素朴なことといえば、昨年の暮れ、地方紙に「田のお歳暮回り」という白山市竹松町での年末の伝統行事の記事がありました。この記事の中に

一人の老人が水田の取水口に豆殻一本を差し込み、今年

の収穫を感謝し、来年の豊作を願い手を合わしている姿

の写真が載せてありました。私はついこの写真の老人の

尊い姿に見とれてしまいました。私はこの写真を見なが

ら日本人の信仰の原点を見た思いがしました。



本光寺住職のダラブログ

     イラスト・遊墨民KAZU


住職の口癖 人は人につく

 






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