「船中八策」を説明「大阪都構想から道州制へ」
2012.2.13 21:30
橋下徹大阪市長率いる地域政党「大阪維新の会」は13日、大阪市内で全体会議を開き、橋下氏は所属議員約100人に対し、次期衆院選の公約として策定中の「維新版・船中八策」の骨子について説明した。また、国会議員の候補者養成の場となる「維新政治塾」の運営方針についても指示。国政進出に向け、橋下維新が本格的に始動した。
会議では、維新幹事長の松井一郎大阪府知事が「大阪都構想から道州制へと統治システムを変えていきたいが、法改正がどうしても壁だ。(既成政党の)国会議員にいろんなメッセージを出しているが、明確なもの(回答)は提示されていない」と不満を表明。「なかなか決定できないのが今の国会。今年総選挙が行われるかもしれないが、(既成政党が)明確に(制度を)変えることなく、政党を応援するというわけにはいけない」と述べ、改めて次期衆院選での独自候補擁立を示唆した。
船中八策の柱は、統治機構の再構築▽行財政改革▽教育改革▽公務員制度改革▽社会保障制度改革▽経済政策▽外交・安全保障▽憲法改正-の8つで構成。橋下氏が掲げる「決定でき、責任を取る民主主義」などを理念とし、今後、所属議員で議論を重ね、26日の全体会議で細部を詰める。
統治機構改革や憲法改正では、首相公選制の導入や地方交付税の廃止、参院を首長兼務の代表機関に改めることなどを掲げ、改憲の発議要件を衆参両院の各3分の2から2分の1に緩和することも盛り込んだ。
社会保障制度改革や経済・税制では、積み立て型・掛け捨て型の年金制度や資産課税のほか、国が最低限の生活に必要な所得を全国民に保障する「ベーシックインカム」(最低生活保障)の導入を検討。外交・安全保障では沖縄の基地負担軽減も掲げている。
一方、維新政治塾の応募者は、最終的に3326人に上った。
橋下氏のやりかたはうまいとは思う。
坂本竜馬が提言したといわれる船中八策を持ってきたり、聞こえのよいことはばんばん言う・・・まあ民衆受けするのは間違いがないだろう。
ただし、残念ながらそれは危ういことであることは、氏の発言から読み取らねばならないのだが、相変わらず流行が好きな国民性は政治家にまであらわれている。
政治塾に既成政党の議員までというのだから呆れるばかりである。
つまり自分の骨を持っていない議員ふぜいが、他人の力を借りようとしているわけだ。
中身のない松下政経塾出身の議員と一緒。
そりゃ元々優秀で中身のある出身者もいなくはないが、原口氏に代表されるテレビ受けする連中は全くもって中身などありゃしない。
地方が元気になれば云々・・・とあるが、中央集権であっても地方を元気にする手法はある。
しかしながらどうも聞いていると、大阪や名古屋など力のある都市がある場合はいいとしても、それ以外の地方は結局何もできないんじゃないの?というのが感想。
それよりも富の配分をどうやってバランスとるかというのが重要だと思うのだが、道州制が採用されれば力のないところは結局立ち上がることさえできなくなってしまう。
また参議院をなくせだの、憲法改正発議を1/2にしろだのと言っているが、これは政府であったり政局によってころころ変えられる危険性があるということ。
無論現憲法は変えたほうがいいのは当然であるが、ある一定の力を持った政治家連中だけですすめるプロセスができあがることには大反対であるし、参議院は衆議院のCCではないのがねじれではっきりしているわけだ。
またベーシックインカムであるがこれはやってはいけないことであると考えている。
弱者救済といえば聞こえはいいが、結局国力を衰退させる原因になるのは間違いがないし、これを良いことに従業員をカットしていく企業が続出するのは当たり前である。
なんせ「ベーシックインカムがあれば生きていくことはできる」というのであるからだ。
評価できなくはない部分もある。
考え方としてありだと思うのは「大阪府」に限ってのことであるが、大阪市と堺市を解体して「新たなる市」を作ることには理解ができる。
言葉としての「都」というのには違和感を感じるが、東京の特別区のような扱いというのは500万以上の都市ではありだと思う。
ただ、他の件に関しては賛成しかねるものが多すぎる。
橋下氏は結局新自由主義者であり、最終的には弱者切捨てとなる可能性が高い。
富める者は富み、貧しい者は貧しく、社会的に失敗すれば浮上する機会はほとんどない、結局そういう社会ができあがる。
これは間違いなく小泉政権の一番いけない部分であったわけだが、民主党信者が維新信者にならないとも限らないのだが、橋下氏の発言の細部をよく見れば彼らが否定したはずの小泉政権を加速させた形となることは間違いがない。
しかし「一度やらせてみたらいい」程度の浅い考えしかない彼らが、維新に力をつけるのはそう難しくはなく、また小沢被告と手を結ぶことはしないようなので、反小沢派を取り込むことを可能になるため、実にうまい戦略ではあると思う。
しかし、橋下氏にだまされてはならない。
3年前に民主党政権の危険性をさんざん言ってきた私達だが、またしても維新の会の危険性を訴えているわけだ。
もし維新の会に力を与えたとしたなら、またも私達の言葉が正解であることがはっきりし、「こんなはずじゃなかった」という「愚民」が愚痴っている程度のことになると断言する。
今また皆さんに私が言えるのは、橋下氏の率いる維新の会を頭から信じてはいけないということ、力を与えてはいけないということだ。