「はいはいはい!みんな、おしゃべりはやめて」

母さんが振り返ると、ケンタの方をチラリと見て、

軽く手を振りました。

先生は、ケンタの側に近付いて来ると・・・

「今日は、お母さんの知り合いの人が、お迎えだそうね」と聞きました。

ケンタは「うん」とうなづくと、

「よかったわね」と先生。

「おかえりなさい」と言うと、

「さぁみんな、おうたでも歌いましょう」

子供たちの方を振り返ると、みんなはケンタのことなど忘れたかのように、

一斉に自分の席の方に行きます。

その様を見て、母さんは部屋を出て行きました。

 

ケンタは、取り残されて、ポカンと見ていると・・・

みんなは自分のイスを持って、さっさとピアノの方に、近付いて行きます。

慣れたように、先生の近くに椅子を並べると・・・各々が座り始めました。

ケンタがビックリして、固まっていると、先生は満足そうにみんなを

見回すと、

「さぁ、ケンタくんも、こっちへいらっしゃい」

と言って、先生は椅子を手に取ると、ショウタくんの隣に置きました。

ショウタは大げさな表情で「ゲッ!」と言うと、顔をしかめて、自分のイスを

持って、後ろに移動します。

先生は「あらあら」と言うと、先ほどまでショウタの座っていたところに、椅子を置きました。

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